映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「ミッション:8ミニッツ」

2011年11月04日 | SF映画



「月に囚われた男」のダンカン・ジョーンズ監督の作品。
テロにより爆破された列車に乗っていた、
死亡した乗客の8分間の記憶を基に作られたプログラムの中で
爆破犯人を捜す任務を受けた男の話。

「映画通ほど騙される」
というキャッチコピーのことは忘れた方がいいです。
なんとなく切ない感じのするSFサスペンスです。
この監督、同じ旋律が繰り返されるがその反復の中で
バリエーションが出てくる(前作は怖い旋律になっていった)、
ラヴェルの「ボレロ」のような映画の作り方をされるなあ。

主人公のジェイク・ジレンホールが何とも言えずいいです。

おちばれねたばれ反転

○○○○だと思っていたら実は○○○○でした!
というのが衝撃のオチなのでしょうが、
同じSFジャンル内での移動くらいでは別にびっくりしない。
そのキャッチコピーを付けるなら
「黒い仏」級の大暴投を持ってきてほしい。

8分間の繰り返しはすごく好きです。
インド→コーヒー→切符→電話の流れが段々洗練されていく所も。
たーだーラースートーがーなー。
この監督のカラーなら絶対、
あの美しい7分59秒に閉じ込められて終わり、という結末の方が
似合っていると思うのです。オチはカットして。
でも上映されたラストの方が一般受けするだろうなというのも分かる…。

この監督は主人公が箱に閉じ込められて
悲惨な目に遭うシチュエーションが好きだなあ。
というかあれ絶対同意書とか契約書とか家族の了承とか、
一切なしだろうから、公になったら大問題になるよね。
人権無視も甚だしいもの。
(前作は対価も契約もあっただろうからまだましだ)



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