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「デューン 砂の惑星 PART2」

2024年03月18日 | SF映画

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
フランク・ハーバートの同名小説の映画化。
シリーズ2作目。

父を殺され、一族を滅ぼされたアトレイデス家のポールは、
母と共に、砂漠に暮らすフレメンの集落に身をひそめる。
仇敵であるハルコンネン家はアトレイデス家の残党狩りと
フレメンの殲滅を試みるが…というあらすじ。

他の監督ではおそらく撮れなかったであろう、
美のちから押しでした。
科学的ガジェットや風景や、もちろん登場人物、みな美しかった。
ロングショットはどこもかしこもハヤカワ文庫の表紙のようでした。
やっぱり日没の朱色と砂の色のコントラストは映えますね。
SF好きな方むけ。

注意
げろ2回あり。

全部ばれ

復讐の成就までを描いたけど、
PART1+PART2を2時間とちょっとでやったリンチ版、
驚異のスピード。

防護スーツでスゥーっと浮くのとか
はんぺん型陸上機雷みたいなのがスゥーっと飛んでいくのとか、
コンテで見たらダッセ!って思ったと思うけど
映像で見ると格好いいんだよなあ。構図かな。
あと兵器のSEとか、破壊効果とかもクールでした。
お話はまあ典型的な王族遺児の復讐譚、貴種流離譚ですけど、
お母さんがくっついていって、お母さんの思惑もあり、
胎児の妹の思惑もあるっていうのが20世紀新機軸です。

勝利条件が違う複数の団体、たとえばベネ・ゲセリットとか、
思惑が干渉し合って世界が進んでいくので
単純な勧善懲悪にはならないののが大人向けですね。
スターウォーズとか、ナウシカとか、
ここに影響を受けているのが本当によく分かる。

今回リンチ版における鉄パンツの男が出てきた!
わりと話の通じるサイコパスだった。

ロケ地はドバイ、ヨルダン、ナミビアなど。
フレーメンはイスラム文化をモデルにしている(らしい)ので、
大規模侵攻のシーンは現実に起こっている大虐殺が重なってきつかった。
(当然SNLのコントの記憶なども蘇った)



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