評価 (3点/5点満点)
著者の高岡浩三さんは、ネスレ日本にいた37年間、常に新しい問題を発見し、それをもとに企画を立てて、仲間とともに数々のビジネスを成功させています。
本書では、そんな高岡さんが問題発見のために実践してきた方法が語られています。
「新しい問題」とは、自分の顧客が諦めている問題であり、なおかつ、顧客は気づいていない問題です。
新しい問題を発見すれば、2発目3発目のヒットを出し、持続可能なイノベーションが可能です。
問題発見力を身につける方法として「NRPS法」が紹介されています。
ステップ1 顧客は誰か?
ステップ2 新しい現実(New Reality)は何か?
ステップ3 顧客の問題(new Problem)は何か?
ステップ4 問題の解決策(Solution)
多くの人は、問題の存在自体に気づいていません。
新しい問題=イノベーションの芽、それを見つけようとする意欲と、見つけたら実現させるまで諦めない粘り強さが重要ですね。
【my pick-up】
◎「問題発見」に会議はいらない
私の今までの経験からも、問題を見つけられれば、その解決策はおのずと見つかります。そのためにもみんなで意見を出し合いながら進めるのではなく、自分一人で脳に汗をかきながら問題を見つけるしかありません。