2018年41冊目『ＲＯＩＣ経営』

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評価　（3点/5点満点）

企業価値を向上させる手段の1つとして、ROIC（投下資本利益率）をどう経営に活用していくかを解説した1冊。

・企業価値向上にとって重要なのは資本生産性。資本生産性指標は、投下した資本に対してどれだけのリターンを創出したかを測る指標。

・資本生産性指標はROEだけではない。ROAやROICも同様に資本生産性を表す指標。

・資本コストを上回るリターン＝資本生産性の向上＝企業価値の向上

日本企業の大多数がそもそも資本コストを認識していないと思います。今後その認識度を高める上で、ROA、ROIC、ROEといった指標をどのように経営管理に取り入れていくか。どれかひとつの指標が万能というわけではなく、それぞれの特徴を踏まえて自社に合わせた運用を考える必要があります。

また、資本生産性指標に表れるバランスシートの活用方針も企業として明らかにしなければなりません。

長期投資家の着眼点を正しく認識し、資本コストを軸として対話を高度化させ、経営改善に活かしていきましょう。

企業価値向上の一助として、経営トップ、将来経営を担うであろう候補者を中心に、読んでもらいたいです。