評価 (3点/5点満点)
プレゼンテーションの手本としてよく引き合いに出されるスティーブ・ジョブズも、多くのスピーチにおいて、ルール・オブ・スリーを使っています。
ルール・オブ・スリーは直訳すると「3つの法則」。これは、考えを「3つ」で整理する、そしてその考えを誰かに伝えるときも「3つ」で伝えるという極めてシンプルなコンセプトです。
要点を3つに絞ることで、分かりやすく、なおかつインパクトのある形で考えを整理し、発信することができます。プレゼンテーションだけでなく、営業や交渉、企画立案、マネジメントなど、あらゆるビジネスシーンで使える手法です。
ルール・オブ・スリーの基本プロセス
「3つのキーワードを決める」→「そのキーワードに肉付けする」
論理思考(ロジカルシンキング)ではカバーできない〝即興性〟や〝使いやすさ〟を備えています。
大学生でも十分に使えるシンプルなメソッド。しかしシンプルだからこそ奥が深いという側面もあります。慣れるまで徹底的に使ってみましょう。
【my pick-up】
◎この方法で、あなたの「伝える力」は倍増する
話がうまく伝わらないのは、じつは「話し下手」なのではなく「考え下手」である可能性が高いのです。なぜか。「どう伝えるか」の前に、頭の中の「何を伝えるか」が整理されていないと、相手にうまく伝えられるわけがないからです。頭の中がきちんと整理できていないのに、とにかく口を開いて何かを話そうとすると、かなり高い確率で「伝え方の罠」にとらわれてしまいます。
◎ミーティング-より生産的な「話し合いの場」のつくり方
ダラダラ話してもいいことはありません。時間を区切って、その時間内に結論を出すことに集中すべきです。そのためにできる工夫として、議題の数を絞ることが挙げられます。1回のミーティングで取り上げる議題は3つまでに絞るのです。会議の時間は最長で90分に設定します。ひとつの議題を30分単位で扱っていくようにします。または同じ90分でも、2つの議題だけを取り上げるようにして、間に休憩をはさみながら、45分程度のミーティングを2セット行うようにします。