読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

目黒冬弥の『メガ銀行銀行員ぐだぐだ日記』

2024年05月15日 | 読書

◇『メガ銀行銀行員ぐだぐだ日記

   著者:目黒 冬弥   2022.10 三五館シンシャ 刊

 

  「汗と涙のドキュメント日記シリーズ」の一巻。人気シリーズで出版早々に
 図書館にリクエストして2年がかりで漸く読むことが出来た。
  かれこれ12業種でのドキュメントが刊行されているが、各巻とも業界で働い
 た人が綴った悲喜こもごもがもたらすドキュメントの迫真性が魅力である。

  今回のメガバンク銀行員と言えばリアルに三井住友銀行、三菱UFJ銀行、み
 ずほ銀行であり(目下第4のメガバンク入りの気配もあるが)、自ずと素性が
 知れて、しかも立て続けに3回もシステム障害で世間を騒がせたとあれば隠し
 ようもないが、筆者はD銀行とF銀行が合併した時点からノンキャリ(非大学卒)
 の行員で、合併後も働き蜂行員として勤めたM銀行において、システム障害時
 の顧客へのお詫び行脚を初め、融資先企業のために上司と対立するなど様々
 な苦労しながらも、メガ銀行行員としての誇りと悲哀が率直かつ忌憚なく述べ
 られていて好感が持てる。

                         (以上この項終わり)

 

 

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