【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

バブル

2017-02-09 07:10:49 | Weblog

 最近は「フィルター・バブル」という言葉が流行っている、とテレビで言っていました。フィルターを通した「事実」だけに囲まれて生きている状態を示している言葉だそうです。
 私にとって「バブル」は「バブル経済」なんですが、「バブル」というのは「あまり好ましくないもの」にくっつきやすい性質でもあるのでしょうか?

【ただいま読書中】『紳士靴の教科書』スタジオ・タック・クリエイティブ 編、スタジオ・タック・クリエイティブ、2016年、2500円(税別)

 紳士靴は19世紀初めに機械製造が始まり、20世紀初めには製法は確立しました。デザインは様々ですが、製造の基本は「皮のアッパーとソールを縫い合わせる」でずっと変わりがありません。本書の最初に各部の構造が分解して表示されていますが、意外に複雑です。ソールだけでも9種類の部材から構成されています。いや、素人には覚えきれません。というかこの「教科書」で勉強をする「生徒」って、誰なんでしょう? 製法についてもいろいろ図解されていますが、これを読んだからといって靴をすぐに作れるようになるわけはありませんし。
 日本の靴のルーツを知りたければ、浅草の皮革産業資料館が良いそうです。実は浅草は日本屈指の「靴の街」なんだそうです。知らなかった。
 若いころには靴は消耗品だと思っていましたが,日常的に手入れをしたら長持ちするそうですし、接着剤で貼り合わせるタイプ(セメンテッド製法)以外では部品の交換もできるそうです。皮革って、動物は一生使うものですから寿命は長いはず。それを数年で使い捨てたらもったいないですね。