むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

宇和島城(愛媛県)

2015年12月28日 |  百名城
宇和島城うわじまじょう
別名鶴島城
構造平山城
築城者藤堂高虎
築城年代1596年(慶長元年)
指定史跡国指定史跡 国重要文化財
場所宇和島市丸之内1 地図
スタンプ設置場所宇和島城天守
御城印天守(1階受付)
城郭検定出題あり

板島丸串城の跡に藤堂高虎によって築かれた城で、後に伊達政宗の子伊達秀宗が入城、伊達が改修。
高虎時代は複合式望楼型の三重天守だったが、
伊達宗利の時代の改修により独立式層塔型三重三階天守に建て替えられた。



桑折氏武家長屋門

三の丸にある駐車場に駐車して、移築された筆頭家老桑折氏の長屋門側から登城します。



石段の上り坂が続きます。



この先の石垣の上には井戸丸、井戸丸櫓があった。


井戸丸

井戸丸御門、井戸丸矢倉などがあり、有事の時の重要な井戸であったとされる。


三之門跡

ここから見る石段や御弓櫓跡の石垣も見ごたえあります。


二之門跡

二の丸入り口にある二之門跡。礎石がしっかり残されている。


櫛形門跡

本丸への入り口はこの虎口のみ。
櫓門で、櫛形窓(半月形の窓)が造られていたため櫛形門と呼ばれていた。


宇和島城天守

無防備な太平の世の城。
壁には狭間や石落しなど戦いの備えが一切ない。

天守内の武者走と四隅の火打梁

火打梁は他の木材と異なるため、創建後に補修されたようである。



梁と桁は二段構造で天井の高さや窓の高さが使いやすいように工夫されている。



障子戸が使われている。1階、2階はもともと畳敷きだったという記録がのこされていて珍しい。


天主木造雛型

1860年の修理の際に作られたとされる天守の木製雛型。


窓下の鉄砲掛け

すべての窓下に2丁分ずつ備え付けてあります。
因みに、立掛けてある竹の棒は戸締りに使用するものです。


天守内階段

御殿建築のような飾り細工が施された軍事的ではない階段。


宇和島城下絵図屏風

天主最上階
普段は宇和島市立伊達博物館に展示されている屏風ですが、残念ながら年末年始で休館。
でも、こちらに展示されていたのはラッキーでした。



小ぶりながらも唐破風、比翼千鳥破風、千鳥破風、軒唐破風と多種の破風を用いられている。
懸魚も特徴的で、二重の武者窓は片引きである。


櫛形門跡からの眺め


上り立ち門

搦め手口に位置する薬医門で慶長期に造られた説がある。
現存する薬医門としては最大級で国内最古である可能性がある貴重な建物。





宿泊した「宇和島第一ホテル」の部屋からの宇和島城。



宇和島のみかん畑。
道沿いに売られている「みかん」は私の住む近所のスーパーなどで売られているものよりずっと甘くて安価でした。



宇和島城はこじんまりとした城で戦意を感じさせない落ち着いた趣で、個人的にはとても気に入った城のひとつになりました。



平成27年12月28日登城



城めぐり手帖「現存天守編」 ~自分だけのトラベルノート
萩原 さちこ
技術評論社

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