岩窟竜王/新居浜祭り

 ほんとうにそうかな? ©澁谷かのん

馬力あるよなあ < grumble -1- >

2016-03-26 | WEBLOG(分類面倒)
大江が新調との話だけれども。
まさかのMADE BY 金鱗で、まさか×2のMADE FROM 本金というトバシまでありますなあ。
(現時点で手付金は未入、契約締結の前段階らしいですな)

いくら金鱗製だとしても蕪崎みたいにはなるまいから
おそらく≒宇高なIMAGEだと遠くないかな。
正面顔ならわりに楽に想像できるよ。
金栄の〆をすこし塩顔にして、東浜のカンケツに宇高の飛龍を乗っけてみれば
はぁ~ナルホドネってとこかしらん。

しかし本金でとなるとQUESTION MARKがつくがどうだろう?
仮に資金が潤沢でもやらいでもよかろうに。
あの黄色い糸でないとしっくり来んと思うがどうなんだかね。
本金でやってきたら----別に僻んでいるのではない----なぁんか違うんじゃない?
できればよして貰いたいね。

こちらサイドの視座ではあるのだが
黄色い糸の大江と緑っぽい糸の東町が並んでいる光景を見るのは嫌いじゃないんでね。
特に夕陽になりかけた頃合いの工場前で。

しかしまだまだ15年はいけそうなのにRENEWALだなんて、大した馬力だわ。



コメント (8)
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ネオクラシック -2-

2016-03-22 | 真面目な提言をいたします
ともかく、グッドオールドデイズに戻そうぜ、というのがネオクラッシクの基本的な態度であるが、それはよかろう、じゃあどこのあたりに? となって紛糾したりするわけだな。いい頃とはあのあたりだからそこへ----というあのあたりがどのあたりで、そことはどこかの共通理解が各人各年代各階層で微妙、はたまた大幅に差異があるのでね。結局いったいどこに戻ればいいんだ? とお手上げになってネオクラ方向じたいが棚上げになったりして。

なんだそれ? みたいな少数意見は無視してもいいけれども、それでもね。
例えば仮面ライダーをとってみよう。原点回帰なら1号、もっとも視聴率が高かったのは2号の頃、ステイタスが最高だったのは新1号と、ここからすでにどうすりゃいいんだと迷うところだが、2号はその出自が付け焼き刃で弱いので、今回は1号を考えてみるよ。いいや満を持したスターライダーV3こそ回帰する対象だと思う人もそりゃいるんだろうけど、そこはまぁ抑えてくれ。
1号といってもこれが一人じゃないんで困ることになる。1号に戻ろう!とかけ声かけても各々の脳内にある1号が一致するとは限らないわけなんだ。

ダークな感も漂うオリジナル1号と、いわゆる桜島1号なのだが、どっちにするかね?

いかにもヒーロー然としていて派手でポップな新1号、人口に膾炙しているのはこちらだが、無難にこれにするかい?
ね。もはや数世代を経た歴史を持つ仮面ライダーなので原点回帰しようとしてもその原点が定めづらい状況が生じている。とにかく最初に戻ればよしとすれば解決するわけでもないのが困りものだ。

もひとつの例で、ウルトラマン(初代)を出す。文句なしの原点である。

それぞれAタイプBタイプCタイプなどと呼称されている、並べてみるとこら違うもんだね。それぞれがそれぞれにやっぱりコイツが一番イイとのファンがついてたりしてするのも、状況が複雑化する理由である。
造りに少々問題があろうがとにかくオリジンがよいとの考えによるAタイプのファン。
玄人筋(へんな言い草!)に好まれるバランスのいいBタイプのファン。
完成形とされていて後のフォーマットになったある意味ベーシックなCタイプのファン。
これねえ、はっきりいうと結着つかないんでねえ……。

「昔の」に戻さんか、というのもその意義や発想じたいには文句がなくてもターゲットをロックオンするのが実に困難なのは、ざっと40年くらい(ただ代謝は早い)の歴史しかもたない特撮作品にであっても存在しているのは面白い現象だ。

少なくとも親の親の代からやってるようなことにオリジンを発掘するのはそりゃあ難事だわなあ。仮に発掘できても固定はおそらく不可能、我田引水的なものにしからならざるを得ず、だしねえ。「思い入れの強さ」に根拠を求めるしかなくなるともう当然百家争鳴……。
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Severtity :〈英〉 厳格さ, 厳正さ

2016-03-02 | 〆と幕とをピックアップしよか!
基準や枠組が石部金吉的になってしまうとほとほと堅苦しく窮屈になる。やがてそのSevertityは自らの身体を縛る羽目となり身動きままならず、やがて深い穴に堕ちるのは必定。

石部金吉(以後石金とする)は愚者に対してかく語りき----

石金:国産幕でなければ奉納するのは間違っている、いわんや神事まかりならぬ。
愚者:なにを以て国産というのですか?
石金:有り体にいえば中国製とかを問題としているのだ。純粋な日本人の職人が日本国内で日本の祭りに奉納する太鼓の幕を作るのだ、当たり前のことだ。
愚者:幕を縫う人が外国人だとイケナイのですか。
石金:イケナイとはいってない。美しくないのだ。正しくないといってもいい。そして外国人に縫われた幕は正しくなく、美しくない。
愚者:例えばこれは(といって金栄の幕を指す)どうでしょう。下絵も国内個人、製作指揮が国内企業です。出来がいいと評判です、製作は外国ですが。
石金:外国人が手がければその時点でアウトだ、国産にはならん。作業の割合や重要度の問題ではない。出来を云々しても詮ない。
愚者:某縫師が中国から研修生を呼んで住まわせて部品を縫わせる、こんなものはどうですか。
石金:む。中国人の手が入ったらだめだ、何人もやらせてるんだろう、あかんな。
愚者:某縫師の下、外国で技術を身につけた中国人が来日して土居町に工房を構えて一人で地道に製作したものがあるとします、これでは?
石金:よくない。日本人の心がわからん者に祭りのことはわからんだろう。
愚者:その人は日本人の嫁さんを貰うことになり婚姻の際に日本人となりました。これでは?
石金:あんたは細かいことをいう。重箱の隅だわ。
愚者:逆に、ある縫師は一人でこつこつ製作しておりましたが韓国人の嫁さんを貰ってから彼女にも手伝わせるようになりました、これはどうなりますか。
石金:屁理屈になっておらんか。ふん、それくらいならよしとしてやるわ。
愚者:はあ。国内であるとか日本人であるとかの基準や線引きは小学生にでもわかるものではないようですね。
石金:何をいう。何から何まで国内で日本人、これがよい。外国人が触るとその分価値が下がるし国産とはいえぬのだ。
愚者:はあー(ため息)非論理的で悪名高いアメリカのワンドロップルール(*1)です、普通に考えるとハーフなのにバラク・オバマを黒人としてしまうという。
石金:それはなんじゃ、ワシはそんなものまであずかり知らん。とにかく純粋な国内がよいのは確かなこと。
愚者:ではこれではどうでしょう。日本国内で日本人が製作したらしいのですが、金糸は労賃のきわめて安い某国より輸入して縒り糸は某国人が行なったものだったら?
石金:………
愚者:そもそも菱刈など国内で産出された金などではされておりませんね、純金だとしても。
石金:日本の祭りなんだが。
愚者:まだそう仰いますか。では、荒海を渡っていくマグロ船のごとく蛸部屋に日本人の多重債務者を集めて人件費ほぼゼロによって作成された〆や幕が気概ある黒社会人士によって供給されたらどうでしょう。もちろん完全な国内材料国内産品ですよね。これはフェアトレード(*2)や人権という概念からは大幅にアウトですが石金さんなら可とされる案件となりましょうか。
石金:…………
愚者:厳格さや厳正さをストイックに適用することは自分の首を絞めますよ。適度なところで撤退しておかないと。
石金:そんなことはわかっておる、だからこそ追求することに意義があるのだ。

このように、ピューリタニズム(以降Pと略する)の立脚点によってものを見るとあまり豊かにはなれないのだよ。ファンダメンタリズム(*3)と言い換えてもいいけれど。マストの思想(こうあるべし!な)に絡め取られてしまうと身動きとれなくなるってこと。
そもそも自分がPであると規定する自体無茶な話だ。君やわたしのどこがPだと思うわけ? 自分だけがまともで他が腐りきっていると? だがしかしそこをねじ曲げてPになってみてみるとするならば、そりゃあ他者の酷さは絶望するほどのものがあろう。わからないでもないさ。おまえら腐ってるっ!大人は汚いっ!ってなもんだよな。
で、ねじ曲げをやめて自分はどうかと考えるとこれまた同じ穴の狢どころか、自分ほど嘘つきで意地汚くて弱虫の最低野郎もいないだろうと思われるのも事実だ。あのときああしたこと、ああしなかったことはもちろん自分しかしらない。もしすべてを知るものがいてそれらを教えられたらおそらく自我は耐えられずに崩壊するかもしれぬぞ、違うかな。
まあこれくらいにしておくが、そのクズのようなわれわれ自身は仕方ないとして。だからこそ自分の好きな人や好むものはP的であってほしいと思い、そしてP的でなくてはならないと発展するのも理解しないではないが、その発現が外国産幕ゼノフォビア(*4)となるでは理路とはいえないだろう。

あんな可愛い娘がUNコするはずがないし。
セクロすなんてありえない、性的な興味なんて持ってないよ、ましてやオナにーだなんて。

あんな立派な大先生がそんな悪事に手を染めるわけない。
嘘を言うはずもないのに、いかさまや欺しなんてありえない。

こんな風になってしまうのは不幸である。隘路ではあるが王道的ですらある。努々陥ることなかれ。

(*1)one drop rule
(*2)fair trade
(*3)foundamentalism
(*4)xenophobia
コメント (4)
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