NHKラジオ第二の英語ニュースを聞いていると、思い入れが廃された公正なのかもしれない事実がさらりと語られていて、ときたま細い目から鱗が落ちる。過日の放送では稀勢の里のことをとりあげて「 Yokozuna ; Sumo grand champion 」と説明していた。ほほぉそういうことか。
何かというと大江が横綱(ここは異論なさそうだ)だの、やっぱり中須賀も横綱(疑義が多いなあ)とか、いやいや本郷だろ、町だね、沢津よ、松神子が、などとごく当たり前に語られている。江戸時代からあるらしい見立番付という遊びだが、これで太鼓の戦闘力をおおよそ測ってしまうのは、お遊びとはいえ穏当でないと思われる。
だって、そうでしょう。そもそも相撲は序の口からボトムアップしてきたピラミッド型の番付だが、見立の方は横綱からトップダウンしていく頭でっかちの番付なので構成が正反対。譲ってトップダウン番付をよしとしてもうまくない。現役の横綱のなかにも、大の上に特がつくような白鵬から、これはどうやら小のつく横綱だろうなあと思わせる鶴竜や、ちょっと情実な面を否定できず今後何回優勝できるのか疑問符のつく(今場所はなんだかとにかくすごい)稀勢の里まで、その力量や記録に案外な差があるわけだ、これは今更のことだ。
相撲世界で横綱が何人かいても不思議に思わない我々でも、訳語のGrand championなら複数いるのは妙だと認識できる、綱は都合四本、なんてのは多すぎると。
原理的に「成績抜群につき」な者に一本が相当でしょう。足りぬ者は大関以下でよろしかろう、相撲の世界で大関やら三役は残念な位置などではなく、力士にとっては夢のまた夢のスペシャルファビラスな地位なんだよ。
何かというと大江が横綱(ここは異論なさそうだ)だの、やっぱり中須賀も横綱(疑義が多いなあ)とか、いやいや本郷だろ、町だね、沢津よ、松神子が、などとごく当たり前に語られている。江戸時代からあるらしい見立番付という遊びだが、これで太鼓の戦闘力をおおよそ測ってしまうのは、お遊びとはいえ穏当でないと思われる。
だって、そうでしょう。そもそも相撲は序の口からボトムアップしてきたピラミッド型の番付だが、見立の方は横綱からトップダウンしていく頭でっかちの番付なので構成が正反対。譲ってトップダウン番付をよしとしてもうまくない。現役の横綱のなかにも、大の上に特がつくような白鵬から、これはどうやら小のつく横綱だろうなあと思わせる鶴竜や、ちょっと情実な面を否定できず今後何回優勝できるのか疑問符のつく(今場所はなんだかとにかくすごい)稀勢の里まで、その力量や記録に案外な差があるわけだ、これは今更のことだ。
相撲世界で横綱が何人かいても不思議に思わない我々でも、訳語のGrand championなら複数いるのは妙だと認識できる、綱は都合四本、なんてのは多すぎると。
原理的に「成績抜群につき」な者に一本が相当でしょう。足りぬ者は大関以下でよろしかろう、相撲の世界で大関やら三役は残念な位置などではなく、力士にとっては夢のまた夢のスペシャルファビラスな地位なんだよ。