ブルーシャムロック

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沢山のブドリやネリためにやらねば_1

2023-12-15 18:11:35 | 逆襲の藤隆
萬來の拍手がなった。
ここは、ある国際会議場である。
「出木杉英才博士の、火星ロケット実用化に対して、
全世界は最高の贊辭で迎えたいと思います。」
と、多くの出席者は言う。
この男、みんなが知っているyちゃんをえっくすしという
生物と取り合いをした人間である。出木杉英才である。
彼は、科学者として大成し、国際的に認められる存在となっていた。
「ここにy婦人がいてくだされば、良かったのに。」
出木杉英才の共同研究者が呟いた。
「ああ、それは仕方がありませんな。」
と出木杉英才は言う。
「あそこまで、すごいのに、y婦人のことになると口籠る。」
共同研究者は怪訝[ケゲン]な顔をした。
彼はある場所のところだ。
それはえっくすしがいる場所である。
出木杉英才はえっくすしの研究所に忍込み、
侵入していくのだが、
彼は機械に捕まってしまった。
「また、僕の場所に來たのか。捕まるのはわかっているはずだ。」
その冷徹な声は、えっくすしである。
「君の研究が面白いから協力したいのに、どうして首を縦に振らない?!」
出木杉英才はいう。
「これは、君の研究である火星ロケットやexamsystemからしても、
大したことがない。それなのに介入して何になる。こういうことを
やると君を殺害なりして、火星ロケットの榮譽を他の人に回してしまう
ことだってできる。」
とえっくすしはいう。
「なんでだ。これだって重要なんだよ。」
出木杉英才は辯明するが、
「情けない。あれほどyちゃんに近づいて、色々君はやきもきしたが、
かつて感じた、デウス・エクス・マキナとしての君は存在しない。
僕は、僕が感じる、沢山のブドリやネリのためにしているんだ。」
と、えっくすし。
「沢山のブドリやネリ、一体どこにいるんだ。」
出木杉英才は多少気の触れた人間を諭すようにいう。
「君にはわかるまい。」
えっくすしは冷たかった。

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