ブルーシャムロック

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エルクさんとの出合い

2022-03-04 17:55:25 | 逆襲の藤隆
ある日のことである。日下部浩一郎と柿沼萌美は、ひょんな事から
知合つた友人、ガラがしばしば泳ぎに来る水辺に遊びに来ていた。
浩一郎と萌美とガラは、柿沼萌美がデザインして作成した水着を着用していた。
「ガラ君、これが僕の恋人である柿沼萌美だよ。」
と浩一郎はガラの方を見て柿沼萌美を紹介した。
「柿沼萌美です。はじめまして。わたしがデザインした水着気に入ったかな。
ガラ君が好きな海パンにしたんだよ。」
と萌美はガラの方を見た。
「気に入っているよ。今日は自分の恋人であるエルクを連れて来なかった。
彼女が水着になるかどうかわからなかったしね。それに
萌美に紹介しなかったな。」
とガラは申し訳無さそうな顔をした。
「ううん、ガラ君の恋人が泳いだりするのがわからないもん。
私の恋人である浩一郎君が水着を着て泳ぐのが大好きだから
エルクさんがどういうのかわからない。」
と萌美は答えた。
「他にも萌美は水着を作っているの。」
ガラは萌美に答えた。
「まあ、少しずつはね。私の水着づくりの師匠みたいな人で色々水着を作っている人が
存在する。」
と萌美は答えた。
「僕の水着を六尺褌にもしてくれるんだよ。でも、いつも僕や萌美が住んでいる場所より
遠くに住んでいるから、連絡だけで終わるときがある。」
と浩一郎は言う。
「その人にも俺と浩一郎と萌美の他、エルクの水着も作ってもらいたい、」
とガラは答えた。
「ガラ君、それはどうかなぁ・・・。」
數日後、浩一郎と萌美は平賀知世と連絡を取ることに成功した。
でも、知世の答えは辛辣なものだった。
「うん。ガラ君は浩一郎君と同じで水着になって泳ぐのが好きみたいだけれども、
女性は水着になってくれるのかな。數日、エルクさんの水着は考えさせて。」
と遠隔連絡で浩一郎と萌美が送ったエルクの写真を見ながら答えた。
横浜。
平賀知世は恋愛感情を持っていた木之本に水着を自作して送ったのだが、
「こんなデリケートなものをつくってよこすな。」
みたいなことを木之本に言われたのだった。
怒って突き返された水着は今は萌美が所蔵している。
と、言いつつも浩一郎と萌美、そしてガラの水着を作っていた。
「あれ・・。これって・・。」
萌美の水着の隣にあるのは、多少サイズが大きめの萌美に送る予定の
水着と同じデザインのそれがあった。
「送っちゃってる大丈夫かな。」
知世は迷いながら答えた。
それから、ガラとエルクを待つ浩一郎と萌美は
「友人の知世さんが作った水着だ。萌美と同じデザインの水着があったけれども、
ひょっとしたらエルクさん向けなのではと思う。」
と現れたガラに浩一郎と萌美は言う。
「ああ、後ろにエルクが来ているから聞いてみる。エルクは泳ぐのが好きかって。」
エルクは
「はじめまして、浩一郎君と萌美ちゃん。友だちが作ってくれた水着を持ってくれたのですね。
お友達が作った水着、私も着て見ますね。私は泳ぐの大好きです。」
と答えた。
「そうなんですね。そのこと知世さんに連絡しておきます。」
とエルクは答えた。
「そうでなけりゃ俺のエルクじゃないよ。」
とガラは答える。
「行きますか。」
すっかり水着に着替えたエルクがいた。
「僕たちも着替えようか。」
と浩一郎が言うと、
「そうね。」
と萌美がいう。
エルクとガラ、浩一郎と萌美は水遊びを楽しんだ。
「水着のデザインはですけれども、浩一郎さんも萌美さんも面白いデザインですね。」
とエルクが答える。
「それは僕が好きなデザインの水着で、萌美も僕に合わせたんだ。」
と浩一郎。
「私もこの水着ならば浩一郎君の褌と合うかなと思っています。」
と萌美は答えた。
エルクは浩一郎の殿部が露出した六尺褌に不思議な感覚をみて
浩一郎の勇ましさを感じたのだった。
それから、萌美の家。
インターネット回線を使って知世に連絡をとっていた。
「知世さん、エルクさんです。」
萌美がいう。
「あの、知世さんですか。私はガラの恋人のエルクです。水着を作ってくれて有難う
ございます。」
とエルクは答えた。
「そうなんですか。私も気に入ってくれて有難うございます着ている人に
⻑く愛してもらいたかったので、多少丈夫に作りました。」
と知世。
「また、水着を作ってもらうときがあるかもしれませんね。」
とエルク。
「そうですか。だったら腕がなりますね。」
と知世は答える。
その後、知世は胸をなでおろした。

イラスト
みどり猫
https://blog3003s.livedoor.blog/

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