友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

いつもながら遊び心満載

2024年03月21日 18時08分32秒 | Weblog

 韓国で行われている米大リーグの、ドジャーズとパドレスの試合を観た。午前中に高校野球を観ていたせいか、余り感激もしなかった。大谷選手は、パドレスのダルビッシュ投手からヒットを放ち、盗塁も決めたから、上々の活躍だった。

 何が気に入らないかと言うと、投球間の時間制限「ピッチクロック」が、試合を面白くないものにしていた。制限時間を1秒でもオーバーするとファルに判定されてしまい、投手と打者の駆け引きが見られず、単純なものになってしまう。

 試合時間を短くするためのルールらしいが、試合そのものをキビキビさせることが出来れば、時間は短縮できるだろう。最も私が気に入らないのは、ベンチで、監督はじめ選手もスタッフも、口をもごもごさせてはペッペッと吐き出している行為だ。

 なんと汚いことをするのかと腹が立った。ベンチの掃除はいったい誰がするというのか。気分を悪くしていたら、今朝のニュースで、通訳の水原一平氏が大谷翔平選手の金を使って、違法賭博をしたと問題になっていた。ロスアンゼルスの新聞は、ドジャーズが水原氏を解雇したという。

 情報では、水原氏は「賭博がクセになっていた」「大谷翔平選手は一切関係ない」と述べているようだ。どういういきさつなのか全く分からないが、もし、大谷選手と水原通訳が一緒に賭博にかかわっていたら、大谷選手の「爽やかなイメージ」が吹っ飛んでしまう。

 そのため水原氏が、「全ては私に責任がある」と泥を被るために言っているとしたら、自民党が「全ては秘書の責任」と言っている構図と似通っている。いったい何が真実なのか、明らかにして欲しいが、それも怖い気がしてしまう。

 今日、県美術館で二科展を観て来た。知り合いの北名古屋市の作家の作品を見るためだ。彼は扇に、先人の画家の絵を精密に再現し、新しい解釈で作品を仕上げていた。いつもながら遊び心満載である。二科展はもともと官展とは相容れない自由さを尊んでいる。

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修学旅行は私服で行くの?

2024年03月20日 18時07分56秒 | Weblog

 母親となった娘と孫娘の、子育ての苦労話を聞いた。長女には中2の娘がいるし、孫娘には4歳と8カ月の息子が2人いる。孫娘の方は産休が明けたら職場復帰となるけれど、看護師は夜勤があるからどうしようかと悩んでいる。

 夫婦で共働きのままでは、2人の子どもを育てるのは無理だからだ。傍に実の両親がいるか、義理の両親がいるか、そういう家庭環境でなければ子育ては出来ない。私たちも共働きだったから、毎朝カミさんの実家へ子どもを預け、夕方には受け取りに行っていた。

 長女は看護師なので、孫娘の面倒は私たちがみていた。孫娘は私たちにとって、「3番目の娘」のような存在で、可愛くて仕方なく、あちらこちら連れて行った。孫娘が中学生の時、生徒会の役員選挙に出ると言うので、ポスター作りも手伝った。

 このブログの最初の頃は、そんな孫娘の話が多い。長女のところの中2の孫娘は、今日も親の集まりよりも、友だちと一緒に「マックへ行く」ことを選んだ。「宿題やるとか、勉強するとか、そういう気持ちが全くない」と長女は嘆く。

 自分が何がしたいのか、自分が何に向いているのか、まだ分からないのだから仕方ない。押し付けたり、叱ったりせずに長い目で見るしかない。先日会った時、「英検を受けると言っていたから、やる気が出て来たんじゃないの」と言うと、「でも何も準備していない」と困った顔をする。

 中2の孫娘は、3年になるとすぐにある「修学旅行のことで頭がいっぱい」と言う。制服ではなく私服で行くので、何を着ていくのか、カバンをどうするのか、そんなことで盛り上がっているようだ。ビックリしたのは修学旅行は、費用をトータルすると10万円くらいかかるらしい。

 学校からの案内に、参加するか非か書くところがあった。お金の無い家庭は、参加できない。義務教育でみんな平等が建前なのに、こんな現実があるのか。そんなことなら修学旅行など止めるべきだろう。北名古屋市はどうなっているのだろう?

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春分の日が「女の日」となる

2024年03月19日 17時43分37秒 | Weblog

 昨日に続いて今日も、選抜高校野球の第1試合を見てしまった。別に贔屓な高校がある訳ではなく、真剣に戦っている球児たちには申し訳ないが、時間つぶしにはもってこいだからだ。私がプロ野球より高校野球が好きなのは、本当の野球の醍醐味を知らないからだろう。

 投球にしても捕球にしても、プロの選手に比べればとても幼い。バットが変わって、打球は遠くに飛ばないし、チマチマした試合になってしまう。そのハラハラ感がまたいい。昨日の八戸学院と関東第一の試合は、青森の田舎チームは東京勢には勝てないだろうと思って観ていた。

 5回に関東第一が1点を先取したが、7回に八戸学院が1点を取ったのに、8回に関東第一が1点を取ってリードしたから、やっぱりここまでかと思ってしまった。ところが9回に、八戸学院が1点を上げ同点に追いついた。さすが東北勢、八戸学院もやるじゃーないか。

 10回からはタイブレーク。10回は両チームとも攻め合ったのに得点できず、11回に八戸学院が3点をあげた。その裏、関東第一は1点しか取れず敗退した。そして今日の第1試合は、愛知の豊川と徳島の阿南光だったので、これは地元を応援しなくてはと見守った。結果は11対4で、阿南光が圧勝した。

 野球を知らない私が言うことではないが、豊川は投手を変え過ぎた。4番手の投手は阿南光の主将の顔にデッドボールを与えてしまい、阿南光チームを奮起させてしまった。高校野球はプレイのちょっとしたことが、勝敗に結びつくような気がする。ただ、豊川の4番、注目のロシア人選手がホームランを打ってくれたので、それだけで充分だった。

 ロシアの大統領選挙でプーチンが勝利した。政治倫理審査会に安倍派幹部の下村博文元文科相が出席したが、他の幹部同様に「関与していない」を繰り返しただけだった。ロシアも政倫審も、誰もが予想した通りの結果だった。こんな予想しか無く、こんな結果を嘆くだけでは何も変わらない。

 明日は春分の日、長女とその娘たちと孫の男の子が我が家に来ると言う。ダンナたちが機械の納品に行くので、女たちでゆっくり食事会をしようということのようだ。何かおかしい気がするが、まっいいか。

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強い風が吹いてとても冷たい

2024年03月18日 17時27分59秒 | Weblog

 同年者の集いの案内ハガキを検討するために、初めてふたりで喫茶店に入った。メールのやり取りで出来ないことはないが、話もしたかった。彼から頂いたファイルを見ていたら、スタートから今日に至るまで、ほとんどの事務作業が彼の手で行われていた。

 最初の提案者から、事務方を引き受けることになった経緯も知りたかった。でも、ファイルを見ていたら、とても几帳面な人だと良く分かったから、頼りにされたのだろう。以前はどんな仕事をしていたのだろうと、次の疑問が湧いてきた。

 自動車の部品を造る下請け会社で、営業を担当していたと言う。私の中学からの友だちと同じだ。東京へ行くことが多かった。当時の立川は基地の街と言うこともあって、薄暗い路地に怪しげな飲み屋がいっぱいあったそうだ。

 店に入るとドアがロックされたというから、相当ヤバイ店だったのだろう。1晩で10万円は遣ったと言うから、バブル期の接待を象徴している。私の先輩も1カ月に100万円遣ったと豪語していたし、中学からの友だちも接待に苦労したことをブログに書いていた。

 丁度、ワープロが生まれ、パソコンへと変わっていった頃で、見積もり書や商品説明書もパソコンでやり取りすることになり、技術を習得していったと言う。彼自身が事務能力に秀でているし、真面目にこなせるから、今も高齢者グループで出している「たより」は、彼の担当になっている。下校の見守りもやっているし、地域のボランティア活動をいくつも引き受けている。

 「元気だね」と言うと、「実はそうでも無くて、目は片方しか見えないし、腰の手術はしているし、満身創痍だよ」と話す。見ただけなら、とても元気そうなのは、何をやるにも惜しまずにキッチリやる人だから、そう思えてしまうのかも知れない。

 彼と話して、前向きに生きていかなくてはと、私も元気をもらった。グダグダと生きるのも、他人の役に立つことをやれるだけやろうと生きるのも、人生に変わりないのなら、やっぱり彼のように生きていきたい。

 今日は強い風が吹いてとても冷たい。家から出て、彼に会えて本当によかった。

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彼の知恵が役立つ時がきっと来る

2024年03月17日 17時30分13秒 | Weblog

 長女のダンナが作り上げた機械を見せてもらった。随分手の込んだ大掛かりなものだったのでビックリした。長女が言う、「寝る間もない程に、集中して仕事をしていた」ことがよく分かる。いろんなことに関心を持つ人のようだが、「やる」と決めたら最後まで頑張る人のようだ。

 一攫千金とはいかなくても、彼の機械が役立つことは確かだ。義理の父親として、応援してあげたい。機械を制作していたのは、北名古屋市のステンレス工場だった。地域新聞を作っていた頃から名前は知ってはいたが、会社の仕事までは知らなかった。それにしても、よく材料と仕事場を提供してくれたものだ。

 彼を評価してくれたからだろうが、そういう関係を作り上げたのは彼の人柄だ。いよいよ20日に機械を納入するが、それに、長女の上の娘のダンナが手伝いに駆り出された。彼もまた、文句を言うことも無く、義父の仕事を手伝う見上げた男だ。男の篤い信頼がある。

 日本は憲法で、「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と定めた、戦力を保持しない国家である。なのにどうしてなのか、国防予算は増額され、戦闘機の輸出まで行うという。

 軍事力で平和が実現されることは無いと、誰もが知っている。相手国より軍事力を備えれば、相手国もさらに上回ろうとする。ロシアとウクライナを見ても、イスラエルとパレスチナを見ても、殺され傷つけられ酷い目に遭うのは、いつも一般の弱い人々である。しかし、悲惨な現場にいない指導者は、「ガンバレ」と平気で鼓舞する。

 長女のダンナのように、人のために役立つことだけを考え、頑張っている人が報われる社会にしなければならない。それでも、その中2の娘は、「パパとは話もしない」と言う。子どもと親の関係は、もう少し子どもが大人にならないと改善しないのだろうか。いや、子どもだけでなく、親もまた子どもへの気遣いが必要なのだろう。

 戦争は無い方がよいと思うけれど、戦争が無いと儲からない会社もある。戦争が無くてもやっていける、会社にしなくては解決しない。病院で必要とされる機械を制作した、彼の知恵が役立つ時がきっと来る。

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客の顔を覚えていてくれた

2024年03月16日 17時49分30秒 | Weblog

 昨夜、カミさんが冷蔵庫を開けて、「明日はバナナもジャムも無いわね」と言う。これはいい機会だと思って、「じゃー、モーニングにでも行く?」と声をかけた。行ってみたかった喫茶店があったからだ。

 9時に出るつもりが少し遅くなった。でも、その方が空いているかと思ったが意外に混んでいた。圧倒的に女性のグループが多いが、土曜日だからか家族連れも何組かある。私たちの後ろの席は高齢の男性2人で、ゴルフ仲間のようだった。

 食事の後、「これからどうするの?お昼は家でいい?」と訊いて来るので、「矢合観音の西にある梅林を見てみたい」と答えて、稲沢市に向かう。昔、来たことがあったが、車の通りはなぜか寂れてしまっていた。以前は無かった(?)梅林は、既に盛りが過ぎていた。

 それでも、私たちのように車でやって来る人は結構いた。誰が手入れをしているのか、梅の周りにはパンジーが植えられていた。ここまで来てお参りもせずに帰るのは失礼に当たると思い、明日に行われる婿さんの機械のお披露目が成功しますことを祈念する。

 稲沢市の荻須美術館の帰りに見つけたカフェレストランで、ランチのフレンチトーストが最高に美味の店へ行く。駐車場が満車だったから、これはダメかと思った。不思議なことにカミさんが、「中を見て来る」と言って出かけて行った。

 私の食べたいテレパシーが伝わったようだ。「30分ほど待てば、空くみたいよ」と言うので、待つことにした。私たちの後からも、やって来る客が何組もあったから、かなりの人気の店だ。

 食事を終え、支払いを済ませて店を出る時、「とても美味しかったです」と私が言うと、カミさんが「この人、どうしてもここのフレンチトーストが食べたいみたい」と付け加える。するとママが、「確か、以前もフレンチトーストでしたよね」と言う。客の顔を覚えていてくれたことに感激した。

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まだまだ、口に出しにくい事実

2024年03月15日 17時47分57秒 | Weblog

 街の通りの向こうから、若い女性が手を振りながら走ってくる。知り合いの娘さんだ。「わあーよかった。お元気な姿が見られて安心しました」と、手を差し出してきたので、私も手を差し出した。するとそのまま、胸に飛び込んで来て、ギユッと私を抱きしめてくれた。思いもしなかった展開に、脳梗塞から生還できて、本当によかったと思った。

 家に籠ってNPOの事務仕事をしていると、インターホンを鳴らす女性が玄関前にいた。ドアを開けると、「お元気になられたと聞いたので」と袋を差し出し、「これ、快気祝いです」と言う。「美味しかったから」と、メープルとキャラメルのクリームのサンドクッキーが入っていた。甘党の私にぴったりの品だ。カミさんがゴルフでいないからか、神様の優しい心遣いが2件も続いた。

 札幌高裁は昨日、「憲法は、同性間の婚姻も異性間の場合と同じ程度に保証していると理解できる」との判断を示した。「いつ誰を結婚するかについては、当事者間の自由かつ平等な意思決定に委ねられるべき」と指摘し、「同性カップルは婚姻による社会保障を受けられず、アイデンティティーの喪失といった事態が生じている」と言及していた。

 戦後に制定された憲法でも、家庭観は明治以来の主人と妻を踏襲しているので、入籍していないカップルは不利益なことが多い。個人が尊重される現在では、同性婚も異性婚も同じ扱いにされて当然だろう。いや、もっと言えば、結婚という形にとらわれる必要は無い社会にすべきだろう。家庭は、父と母で成立するという、そんな形でなくてもいいのではないか。

 町会議員や市会議員は、住民とナマで接しているから、住民の声を聞き、行政に反映させる重大な任務を負っている。地方議員に憲法を変える任務は無いけれど、国政に反映させる重要なポジションである。保育行政や学校行政の現実に不満を持っていても、口に出しにくい環境にあることも事実だろう。ここはぜひ、地方議員に頑張ってもらいたいと思う。

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「相手に求め過ぎないこと」と言う

2024年03月14日 16時50分37秒 | Weblog

 午後、カミさんは「今日はホワイトディーだからね」と、意味深な言葉を残して出かけて行った。でも、バレンタインディーにカミさんからチョコをもらった覚えが無い。2月14日のブログを見ると、ビーフシチューを作ってくれて、ワインまで付いている。

 私は急いで冷蔵庫を開いて、今晩の料理を考える。自分で作らなくてもレンヂでチンすれば出来上がるものを探す。お返しにワインを付けるとなると、ハンバーグがいいか。それにベーコンのブロックがあるから、焼いて添えれば見栄えもする。野菜サラダも作ろう。

 バレンタインチョコを送ってくれた小3の孫娘に、新聞広告で気になった絵本を3冊送った。昨日、茨城の次女から、本が届いたことを知らせるメールが送られてきた。けれど、孫娘はムッとした顔をしている。やっぱり本よりもお菓子がよかったのか。

 私は機会があれば孫娘たちに、読んで欲しい本を贈っている。中2になった孫娘には不要になった絵本があるはずだから、「要らなくなったら持って来ていいよ」と言ってあるが、返却は無い。幼児向けでも本は意外に、大きくなって読んでも面白いものだ。

 長女のダンナが、一攫千金を目指して開発してきた機械がほぼ完成したようで、17日にはそのお披露目がある。祝儀にいくら包んでいくべきかと悩んでいる。どんなもので、どれくらい利益が出るのだろう。ダンナから聞いている限りでは、かなりの儲けになるようだ。

 身内が金持ちになってくれれば有難いが、金持ちにならなくても、自分の好きなことに邁進する人生なら、親としては嬉しいし応援したい。長女も次女も、いい男に巡り合った。夏井いつきさんは「人生は旅」だと言い、どこかで出会うべき人と出会うものだと。

 出会って結婚して、「運命の人」だった相手に(自分でも自分が分からないのに)、全て自分を理解して欲しいと願うのは無理なことだ。年老いた先輩夫婦に円満のコツを聞くと、「相手に求め過ぎないこと」と言う。なるほど、しかり。

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「個性」を引き出すことは出来なかった

2024年03月13日 17時47分34秒 | Weblog

 さアー、今日で最後になりますようにと、願いを込めて法務局へ出かけた。なのに、全くダメだった。清算結了申請書と共に出した事務報告書を見て職員は、「お金が残っているので、結了にはなりません」と言われる。

 えっ、そんなこと先回来た時に言われなかったし、手引きのプリントにも書いてなかった。若い男性職員は、「申し訳ありませんね」と慰めてくれるが、私としてはもうお手上げだ。NPOを解散するためには、残金が無いと報告しなければ終了しないのだ。

 仕方ないのでやり直す他ない。カミさんが「松坂屋美術館を見て、クーポンがあるから松坂屋で食事をしてこよう」と言う。卒業生が話題にしていた、「山本二三展」はまだ開催しているし、どんなものか見ておきたかった。

 先日の米アカデミー賞の長編アニメ部門で、「君たちはどう生きるか」が受賞され、日本のアニメ制作の実力が高く評価されたが、山本二三さんはその背景画の第一人者と言っていい人である。

 作品を拝見して、なるほどと思った。雲の描き方が動画で紹介されていたが、全く身の程知らずで無礼だが、あれくらいなら私でも描けるし、卒業生の中にはもっと優秀な人もいる。けれど、建物や街角となると、私は足元にも及ばない。

 私はリアルに描くことに心掛けて来たけれど、山本さんのような根気強さが無い。山本さんは長崎県五島列島の生まれで、中学校を卒業して岐阜県関市で就職し、夜間の建築科に通った。高校時代のパース(透視図)が展示されていたが、既に大した実力だ。

 高校を卒業して東京へ出て、アニメの世界で働くようになり、宮崎駿監督との出会いが、彼を一流のアニメーターにした。生まれは1953年だから、卒業生と同じだと思う。あの頃、私はデッサンさせていただけで、アニメの世界など頭になかった。

 この子は面白いセンスを持っていると思っても、それを引き出すことは出来なかった。デザイン科なのに、愛知の教育の基本である「横並び」が根強かった。「個性」を擁護するうちに、私は飛ばされてしまった。

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家庭もまたそれぞれ

2024年03月12日 17時35分20秒 | Weblog

 北名古屋市が誕生した2006年から、昭和19・20年生まれの同年者の集いが始まった。北名古屋市は師勝町と西春町が合併して生まれたが、「他所から来た人」が圧倒的に多い。そこで、「同年者の集い」を開催して懇親を深めようというためだった。

 私は初め、お手伝いのつもりだったが、初代の会長が亡くなり、会長職を引き受けることになった。コロナ禍で長く延期していたが、「そろそろやろうよ」と声をいただき、今日は役員5人が集まって開催を決め、日時や場所や会費などを話し合った。

 これまでは事業者の確定申告が終わる3月末が多かったが、これから準備するとなると、5月が最短だろうというので、5月18日の土曜日午後6時開始となった。場所は役所の1階にあるレストランにお願いすることになった。

 これまでは日本料理の店が多かったが、趣向を変えて、みんなが歩いて来やすい、このイタリア料理のシャレた店にした。ただ、カラオケの設備は無いので、レンタルで探さなくてはならない。カラオケが無いとちょっと間が持たないからだ。

 およそのことが決まると、久しぶりに会ったためか、雑談で盛り上がった。集まった5人のうちの1人はカミさんを亡くし、独り暮らしである。「カミさんに頼りっぱなしで、料理なんかしたことが無かったから、もう大変」と零す。

 男たちは「男は外で働き、女は家を守る時代だったからなー」と反省する。ダンナのいない女性は「隣りのスパーが台所」と笑う。「やっぱり男も料理出来るようにならないとダメだ」と男の独り暮らしは言う。「そうそう、酒のつまみくらいは自分で作らんとな」と声がかかる。

 今でもカミさんが料理してくれるという男は、「晩飯はおかずしか喰わん」と言う。「せっかく作ってくれるのにもったいない」と非難と羨みの声。すると「酒も飲まんし」と言うので、「寂しいな」と大笑いになる。家庭もまたそれぞれである。

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