友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

女子大生刺傷事件の裁判

2017年02月24日 18時39分16秒 | Weblog

 酷い男がいる。音楽活動をしていた女子大生を一方的に好きになり、プレゼントした物が送り返されてきたことに逆上し、待ち伏せしてナイフで34カ所を刺した。女子大生は命こそ失わなかったが、顔にも心にも深く傷が残る重体で今も後遺症に悩まされている。その裁判で、刺された女子大生は震えながら被害者として陳述した。直接目を合わせないように、ついたてで囲まれていたとはいえ、絶対にいつか殺しに来るだろう男が怖かったと思う。

 男は初め、黙って聞いていたようだが、次第に小刻みに身体を震わせ、時に咳払いして威嚇する仕草までした。女子大生が「この間も、きっと心の中では笑っていて、反省はひとつもしていないと思います。こんな人を絶対に許してはいけない」と述べると、突然、「じゃあ殺せよ」と大声で叫んだという。裁判官の命令で被告の男は途中退席させられたが、ついたてで囲まれた女子大生の前を通った時も「殺すわけねえだろう」と声を上げていた。

 女子大生は死の恐怖が蘇り、最後まで陳述することが出来なかったようだ。「世の中に出てきてほしくない。今すぐに消えてほしい」と思うのも当然だろう。検察の求刑は懲役17年とあるから男は45歳で出所することになる。減刑があればもっと早く出てくることもある。その時、裁判が求めたように罪を償うことの出来る「普通の人」になっていればいいのだが‥。

 「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉があるが、それでも殺すことは信じられない。考えてみれば人間ほど恐ろしい動物はいない。テロなら相手が憎いという感情があるだろう。1970年代のセクト同士の内ゲバも相手が「革命の邪魔をしている」と信じていただろうし、連合赤軍の虐殺は自分が生き残りたいために仲間を殺している。戦争で爆撃機から大量の爆弾を投下している兵士は何を考えているのだろう。

 風邪薬やがん治療薬よりも、本当は心をきれいにする薬の開発が不可欠だが、そんな恐ろしい薬が生まれたら人類が消滅する時だろう。訳の分からない生き物だから人間は生存できるのかも知れない。それにしても恐ろしい事件が続いている。治らないなあー。


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