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『海賊とよばれた男』

2016年12月18日 | 映画(か行)
『海賊とよばれた男』
監督:山崎貴
出演:岡田准一,吉岡秀隆,染谷将太,鈴木亮平,野間口徹,ピエール瀧,
   黒木華,光石研,綾瀬はるか,堤真一,近藤正臣,國村隼,小林薫他

前述の『五日物語 3つの王国と3人の女』を観てから、TOHOシネマズ梅田へ移動。
TCXというTOHOシネマズ独自のラージスクリーンを導入しているシアター2にて。
その凄さは何度観てもわからないんですけど。(^^;

『永遠の0』(2015)と同じく、百田尚樹原作、山崎貴監督、岡田准一主演。
原作者が無視されていると百田さんが怒っていると聞きました。そうなの?
確かに本作の予告編では、監督と主演ばかりが目立っているような。
だけど仕方ないですよね、山崎さんだし、岡田くんだし。

実話に基づく。
モデルとなっているのは出光興産創業者の出光佐三氏だそうです。

1945(昭和20)年8月15日、第二次世界大戦終戦。
爆撃によって瓦礫の山と化した東京をはじめとする主要都市。
石油販売業を営む国岡商店の店主・国岡鐡造(岡田准一)は店員たちを集める。
きっと店を畳むのだろう、解雇されるのだろうと皆が絶望的するなか、
現れた鐡造は、店は畳まない、一人も辞めさせないと宣言する。

鐡造に長く仕えて店を守ってきた甲賀治作(小林薫)と柏井耕一(野間口徹)は、
雇おうにも仕事がないのに無謀だと鐡造に言いつのるが、
鐡造は言う。仕事がなければつくればいいと。

そんな鐡造の若かりし頃と終戦後を交互に描きながら物語は進みます。

最初に岡田くんが登場したときは、老けメイクにゲンナリ。
ホントに苦手なんです、老けメイク。
どうしてこんなメイクをしなくてもいい、年相応の役者にしなかったのか。
それほどまでに岡田くんを立てて儲けたかったのかと思ったのですが、
年齢が行きつ戻りつするとわかり、そら致し方なし。

本作を観るかぎりでは、モデルとなった出光氏は素晴らしい人柄だったよう。
この人のためならと店員の誰しもが思ったことでしょう。
良い話にこれだけ豪華なキャストならば、悪くなりようがないわけで。

店員には吉岡秀隆染谷将太鈴木亮平ピエール瀧などなど。
鐡造の兄には光石研、最初の妻に綾瀬はるか。銀行員に浅野和之
鐡造を目の敵にする会社の社長に國村隼。鐡造の恩人には近藤正臣
終盤に少し登場する船長にはおそらく“ALWAYS 三丁目の夕日”の縁で堤真一
最後にはちらりと黒木華まで。ホンマにゴージャス。

売る気満々の映画であることが丸わかりなため、
手放しで褒めるのはなんだかという気もします。
しかも、「戦争に比べればどんな辛い仕事もなんちゅうことない」みたいに描かれているけれど、
まるでブラック会社の言い分のように感じられ、美化しすぎやないかという気も。
しかし万人受けすることはまずまちがいないし、145分、一瞬も眠くもならず。
ただ、私の前に座っていたご老人は、5回もお手洗いに行かれました(笑)。

ここは素直に面白かったと言っておきましょうかね。

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