TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスポート使用期間中ではありますが、
これは今日から始めないと大晦日までに終わりません。
というわけで、16回目となりました恒例におつきあいください。
12月12日までに劇場で観た作品についてはすべてUP済みなので、
ここに挙げるのはそれ以外の、DVDで観たものばかり。
あくまで書きそびれていた作品を挙げているだけですから、
好きだったとか嫌いだったとかは関係なし。
どれも今年DVD化され、レンタルorセル開始となった作品です。
ネタバレ御免。
《あ》
『アズミ・ハルコは行方不明』
2016年の日本作品。
原作は山内マリコの同名小説。監督は『私たちのハァハァ』(2015)の松居大悟。
地方都市で実家暮らしの春子(蒼井優)、27歳。
ひとりで歩く男性が女子高生ギャング団にボコられる連続事件が発生し、
春子の幼なじみ・雄二(石崎ひゅーい)もその被害者となる。
たまたま現場を通りかかった春子と雄二はなんとなくつきあうように。
一方、愛菜(高畑充希)は中学時代の同級生・ユキオ(太賀)と学(葉山奨之)に再会。
3人でつるみ、グラフィティアートでバンクシーを気取る。
彼らがモチーフにするのが、交番前に貼られていた春子行方不明のポスター。
時系列がややこしく、どう見るべきか最初は迷いましたが、
途中からさほど気にしなくてもいいのだということに気づきました。
何もかも嫌になって失踪した春子。戻ってきた彼女の表情がすごくいい。
蒼井優、高畑充希、それに愛菜のキャバクラの先輩役・菊池亜希子がよかった。
《い》
『イーグル・ジャンプ』(原題:Eddie the Eagle)
2016年のアメリカ作品。日本では劇場未公開、DVDスルー。
イギリス史上初のスキージャンプのオリンピック選手、
マイケル・エドワーズの人生を描いています。
エディは幼い頃からオリンピックに出場するのが夢。
どんな種目でもいいからとにかくオリンピック選手になりたいと、
近眼で運動能力も高いとはいえないのにあれこれチャレンジ。
やがてエディは、イギリスにはスキージャンプの選手がいないことに目を付ける。
さっそくドイツの雪山へ向かうと、元オリンピック代表のアメリカ人で、
今は飲んだくれの圧雪係ブロンソン・ピアリーにコーチを依頼するのだが……。
エディ役のタロン・エガートンがイマイチなのですが、
ブロンソン役にヒュー・ジャックマン、
かつてのアメリカ代表監督にクリストファー・ウォーケン、
オリンピック解説者にジム・ブロードベントと名優揃い。
エディは単なるアホに思えなくもないけれど、夢に向かう強い気持ちは大事。
《う》
『ウィンターストーム 雪山の悪夢』(原題:Edge of Winter)
2016年のカナダ/アメリカ作品。これも日本では劇場未公開。
雪深い田舎町で暮らすエリオット(ジョエル・キナマン)。
ある日、元妻が親権を持つ息子ブラッドリー(トム・ホランド)と
ケイレブ(パーシー・ハインズ・ホワイト)を数日間預かることに。
父親らしいところを見せたくて、ライフル銃の使い方を教えようと、
ふたりを連れて北部の伐採場へと向かう。
帰宅時はまだ免許も取れない年齢のブラッドリーに運転をまかせるが、
ケイレブがちょっかいを出したせいで、車が雪に埋もれて立ち往生。
冬場は立入禁止区域だから誰も通らず、助けを求めることができない。
とりあえず寒さをしのぐため、山小屋へ避難するのだが……。
元妻と再婚相手が息子たちを連れてロンドンへ引っ越してしまうと知ったエリオットが、
息子たちを手放してなるものかと山小屋に監禁を決意。
山小屋を先に利用していた男たちを殺してしまいます。
豹変するエリオットが怖すぎ、息子たちの逃走を応援するよりなし。
ブラッドリー役は新スパイダーマンに抜擢された注目株。
「雪山の悪夢」というサブタイトルはどうかと思う。だいたい、山とちゃうし。
《え》
『エミアビのはじまりとはじまり』
2016年の日本作品。
若手漫才コンビ“エミアビ”として人気上昇中の実道(森岡龍)と海野(前野朋哉)。
ところがある日、海野が自動車事故で死亡。
しかも助手席に同乗していたのは先輩芸人の黒沢(新井浩文)の妹で、
エミアビの追っかけをしていた雛子(山地まり)だった。
黒沢は天才芸人と呼ばれながら、あるできごとをきっかけにステージを去ってしばらく経つ。
実道はマネージャーの夏海(黒木華)とともに黒沢を訪ねるのだが……。
監督は『舟を編む』(2013)の脚本家である渡辺謙作。
中盤ちょっぴり退屈なシーンもありますが、最後はホロリ、よかった。
新井浩文の存在感が際立っています。
エミアビはお笑いコンテストにも出場したそうですが、私はこの芸では笑えない。(^^;
《お》
『お父さんと伊藤さん』
2016年の日本作品。
『百万円と苦虫女』(2008)や『四十九日のレシピ』(2013)のタナダユキ監督が
劇作家としても活動する中澤日菜子の小説を映画化。
34歳の彩(上野樹里)は同じコンビニでバイトする54歳の伊藤さん(リリー・フランキー)と
なんとなく一晩を共に。以来、伊藤さんと同居している。
そのコンビニはつぶれて、今は彩は書店で、伊藤さんは小学校の給食のおじさん。
それなりに楽しい毎日を送っていたある日、
お父さん(藤竜也)と同居中の兄(長谷川朝晴)から、
しばらくの間、お父さんを預かってもらえないかと相談を持ちかけられる。
偏屈じじいと同居なんてまっぴらごめんと断ったのに、
帰宅するとすでにお父さんが同居する気満々で来ているではないか。
いらつく彩とは対照的に、いつ何時も飄々としている伊藤さんは、
なんだかんだでお父さんと奇妙な友情を育んで……。
リリー・フランキー演じる伊藤さんを見ていると、
いらいらしたって何もいいことなんてない、
あるがままを受け入れてのんびりと生きるのが人生のコツだと思えます。
これは今日から始めないと大晦日までに終わりません。
というわけで、16回目となりました恒例におつきあいください。
12月12日までに劇場で観た作品についてはすべてUP済みなので、
ここに挙げるのはそれ以外の、DVDで観たものばかり。
あくまで書きそびれていた作品を挙げているだけですから、
好きだったとか嫌いだったとかは関係なし。
どれも今年DVD化され、レンタルorセル開始となった作品です。
ネタバレ御免。
《あ》
『アズミ・ハルコは行方不明』
2016年の日本作品。
原作は山内マリコの同名小説。監督は『私たちのハァハァ』(2015)の松居大悟。
地方都市で実家暮らしの春子(蒼井優)、27歳。
ひとりで歩く男性が女子高生ギャング団にボコられる連続事件が発生し、
春子の幼なじみ・雄二(石崎ひゅーい)もその被害者となる。
たまたま現場を通りかかった春子と雄二はなんとなくつきあうように。
一方、愛菜(高畑充希)は中学時代の同級生・ユキオ(太賀)と学(葉山奨之)に再会。
3人でつるみ、グラフィティアートでバンクシーを気取る。
彼らがモチーフにするのが、交番前に貼られていた春子行方不明のポスター。
時系列がややこしく、どう見るべきか最初は迷いましたが、
途中からさほど気にしなくてもいいのだということに気づきました。
何もかも嫌になって失踪した春子。戻ってきた彼女の表情がすごくいい。
蒼井優、高畑充希、それに愛菜のキャバクラの先輩役・菊池亜希子がよかった。
《い》
『イーグル・ジャンプ』(原題:Eddie the Eagle)
2016年のアメリカ作品。日本では劇場未公開、DVDスルー。
イギリス史上初のスキージャンプのオリンピック選手、
マイケル・エドワーズの人生を描いています。
エディは幼い頃からオリンピックに出場するのが夢。
どんな種目でもいいからとにかくオリンピック選手になりたいと、
近眼で運動能力も高いとはいえないのにあれこれチャレンジ。
やがてエディは、イギリスにはスキージャンプの選手がいないことに目を付ける。
さっそくドイツの雪山へ向かうと、元オリンピック代表のアメリカ人で、
今は飲んだくれの圧雪係ブロンソン・ピアリーにコーチを依頼するのだが……。
エディ役のタロン・エガートンがイマイチなのですが、
ブロンソン役にヒュー・ジャックマン、
かつてのアメリカ代表監督にクリストファー・ウォーケン、
オリンピック解説者にジム・ブロードベントと名優揃い。
エディは単なるアホに思えなくもないけれど、夢に向かう強い気持ちは大事。
《う》
『ウィンターストーム 雪山の悪夢』(原題:Edge of Winter)
2016年のカナダ/アメリカ作品。これも日本では劇場未公開。
雪深い田舎町で暮らすエリオット(ジョエル・キナマン)。
ある日、元妻が親権を持つ息子ブラッドリー(トム・ホランド)と
ケイレブ(パーシー・ハインズ・ホワイト)を数日間預かることに。
父親らしいところを見せたくて、ライフル銃の使い方を教えようと、
ふたりを連れて北部の伐採場へと向かう。
帰宅時はまだ免許も取れない年齢のブラッドリーに運転をまかせるが、
ケイレブがちょっかいを出したせいで、車が雪に埋もれて立ち往生。
冬場は立入禁止区域だから誰も通らず、助けを求めることができない。
とりあえず寒さをしのぐため、山小屋へ避難するのだが……。
元妻と再婚相手が息子たちを連れてロンドンへ引っ越してしまうと知ったエリオットが、
息子たちを手放してなるものかと山小屋に監禁を決意。
山小屋を先に利用していた男たちを殺してしまいます。
豹変するエリオットが怖すぎ、息子たちの逃走を応援するよりなし。
ブラッドリー役は新スパイダーマンに抜擢された注目株。
「雪山の悪夢」というサブタイトルはどうかと思う。だいたい、山とちゃうし。
《え》
『エミアビのはじまりとはじまり』
2016年の日本作品。
若手漫才コンビ“エミアビ”として人気上昇中の実道(森岡龍)と海野(前野朋哉)。
ところがある日、海野が自動車事故で死亡。
しかも助手席に同乗していたのは先輩芸人の黒沢(新井浩文)の妹で、
エミアビの追っかけをしていた雛子(山地まり)だった。
黒沢は天才芸人と呼ばれながら、あるできごとをきっかけにステージを去ってしばらく経つ。
実道はマネージャーの夏海(黒木華)とともに黒沢を訪ねるのだが……。
監督は『舟を編む』(2013)の脚本家である渡辺謙作。
中盤ちょっぴり退屈なシーンもありますが、最後はホロリ、よかった。
新井浩文の存在感が際立っています。
エミアビはお笑いコンテストにも出場したそうですが、私はこの芸では笑えない。(^^;
《お》
『お父さんと伊藤さん』
2016年の日本作品。
『百万円と苦虫女』(2008)や『四十九日のレシピ』(2013)のタナダユキ監督が
劇作家としても活動する中澤日菜子の小説を映画化。
34歳の彩(上野樹里)は同じコンビニでバイトする54歳の伊藤さん(リリー・フランキー)と
なんとなく一晩を共に。以来、伊藤さんと同居している。
そのコンビニはつぶれて、今は彩は書店で、伊藤さんは小学校の給食のおじさん。
それなりに楽しい毎日を送っていたある日、
お父さん(藤竜也)と同居中の兄(長谷川朝晴)から、
しばらくの間、お父さんを預かってもらえないかと相談を持ちかけられる。
偏屈じじいと同居なんてまっぴらごめんと断ったのに、
帰宅するとすでにお父さんが同居する気満々で来ているではないか。
いらつく彩とは対照的に、いつ何時も飄々としている伊藤さんは、
なんだかんだでお父さんと奇妙な友情を育んで……。
リリー・フランキー演じる伊藤さんを見ていると、
いらいらしたって何もいいことなんてない、
あるがままを受け入れてのんびりと生きるのが人生のコツだと思えます。