はるみのひとり言

気ままなお散歩と猫と美味しいもん

許されざる者

2013-09-07 | こんな映画観たよ



試写会で観て来ました。

もう何回目かの試写だったせいか人も少なく、映画紹介のアナウンスもないとういう愛想のない試写会だったにゃ。
空いてる方がゆったり見れるから嬉しいけど。

試写会でお会いする方の評価がかなり高かったので、めちゃくちゃ期待度大で行きました。



舞台は1880年、開拓が進む江戸幕府崩壊後の北海道。
かつて幕府の最下層兵士として志士たちを斬りまくり"人斬り十兵衛"と恐れられた男 釜田十兵衛は、
落ち延びたこの地で子供たちとひっそり暮らしていました。
しかし農業に適さない最北の地での暮らしは極貧で過酷なものでした。

そんな時、かつて幕府軍として一緒に戦った仲間 馬場金吾がやって来て、金稼ぎの話を持ち掛けます。



些細なことで客を怒らせ、顔をずたずたに切られた女郎 なつめ。
警察にもまともに取り合ってもらえず、女郎屋の亭主も馬で示談したことに激怒した女郎たちは、
相手の男たちに賞金を懸け、敵を討って欲しいというものでした。

亡き妻との約束で、二度と刀は抜かないと誓った十兵衛。
十兵衛にとって妻との出会いは、人を斬って死ぬだけだと思ってた十兵衛に、違う生き方もあるのではと気づかされたものでした。
一度は金吾の誘いを断りますが、賞金を元手に石炭を掘り当てたいと言う金吾の言葉に、子供たちを残して一緒に行ってしまう十兵衛。
アイヌとの混血の沢田と合流し仇討に向かうのですが、彼らの前に立ちはだかるのは町の支配者
大石一蔵。逆らうものは徹底的に痛めつけ、恐怖で人々を統治しようとする人。
仇討のことを聞きつけた大石は暴力をもって襲いかかってくるのですが・・・。


クリント・イーストウッドの西部劇「許されざる者」の舞台を明治初期の北海道に変えてリメイクされた作品だそうですね。
オリジナル版は観てないので、新鮮な気持ちで鑑賞しました。

キャストの皆さんの演技も素晴らしく、大自然の映像も美しくて見応えある作品だと思ったんですが、
何故か高ぶるような感動に至りませんでした。(何かが足りない氣が・・・。)
二度と刀を抜かないと誓った十兵衛さんが、再び刀を抜く動機がそこまで「だよね~」っていまいち感じられなかったんです。
たぶん金吾さんが嘘をついてたこと、途中仇討から離脱したとこで、じゃあ誘ったのは何だったの?って思ったことが後を引いて、その後が置いてけぼりになってしまったからかも。
十兵衛さんの奥さんのことも描いて欲しかったような気もします。
アイヌの女、子供まで皆殺しにしたってことも本当は違うみたいだし。金吾さん曰く。
観る側で判断してくれみたいな感じで、分かりにくかったようなところもあったような気がします。
私がついていけなかっただけなのかも。 ボ~っと見てたらいけませんね~。 

アイヌの人たちのことは辛かったですね。
先住民族の文化を奪うようなことをした歴史が。



仇討相手の兄弟。
短小だと言われて怒った兄ちゃんがやったことで、弟くんは優しい子なんですけどね。
仇討相手にされなんか可哀想でした。
柳楽くんが兄ちゃんを殺しにかかるシーンは生々しかったです。



大物ぶって気取っていた北大路正春も、大石に捕まってボコボコにされます。
酷い顔になった國村さんって見たことないので、ツボにはまってしまいました。
(笑えるシーンではありません)
そう言えば朝の連続ドラマでも藤山直美さんに橋の欄干にぶつけられてことありましたね。
あの時もかなりウケてしまったんですが。

クリント・イーストウッド版も観てみたいと思います。

9月13日(金)より公開です。

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