ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

詰碁物語その2「発見者は偉大である」

2009-08-24 21:09:44 | 詰碁
こちらの続きです
まずは一番普通の手から見てみましょう。1図

黒1~3には、白4の切込みが手筋です。
基本とはいえ、やはりうまい手です。
さらに白6、8と隅に手段していきます。
続いて2図

この形になったら、黒は劫にするよりありません。
このような筋の問題は、「発陽論」など昔の問題にあります。
それにこの図が答えだったら、左辺に並んでる黒2子の意味がありませんね
というわけで、本劫は失敗です
ちなみに 3図

白1の切り込みに黒2とひくと、
追い落としで白活きになります。
蛇足ながら4図

白2手目でうっかり出ると、黒3と打たれて、ダメづまりで死んでしまいます。

今日はまず、この問題の基本的な部分に触れてみました。
それにしても1図の白4~8は知ってるからこそ見えますが、
最初に発見した人は偉大だなと思います。
この詰碁のテーマはいかに、隅の切り込みに対応するかということです。
そのように考えると、おのずと核心が見えてくるでしょう。
ではでは、今日はこの辺で
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