ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

中国3 自由の大地

2011-03-08 18:26:14 | 中国

中国3日目のお話です。

所変わって、この日は馬暁春道場へ。

この日は午前午後、一局ずつ対抗戦を打ち、その他に早碁を打ちました。

強烈だった碁を紹介します。午後の対局で、相手は甘思陽四段です。ぼくの白番。

甘四段はサウスポーです。

1図 黒1

実は棋譜で見たことはあったのですが、実際打たれるとやっぱりビックリ

2図 実戦 どうもテンションが上がって、白10と打ってしまった。黒11は厳しかったかな・・・

3図 局後検討で聞いてみた。「白1は

 

ニコニコしながら黒2から4と打たれた。やはり研究済みらしい

4図 たしかにこの構えが出来たら黒のバランスはなかなか良さそう。

黒aとb2つは直角2等辺3角形で、b2つと黒cも2等辺3角形

bとcは正3角形にかなり近そう

黒は右下一帯を中心、に大地を作ろうと、まっしぐらの美しい構え

普段はぼくはこういう事(1手目中央とか)を打つ方なので、

打たれるとかえって困りました

この碁は黒中押し勝ち。

最近の布石は、流行の型をみんなで研究している事が多いですが、

こういう自由な発想で、自分の考えを表現することも、

とても大事だと思います

この日は対抗戦は2局負けで、早碁は勝ちの1勝2敗でした。

続く。

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中国記2 再会

2011-03-02 17:53:56 | 中国

中国2日目。

行ったメンバーを書いてなかったですね

洪道場の企画でした。

洪清泉初段、光永淳造六段、ぼく、平田智也初段、出口万里子初段、河成奉元世界アマ選手権者と院生達5人の11人です。

現地で黎婷初段と合流しました。黎さんは通訳、案内、対局と大活躍で、本当に助かりました

さて2日目です。

この日はグッスリ眠れたので体調も良好。

ホテルで朝食を取り、昨日に引き続き、葛道場へ向かいました。

すると道場のエレベーターの前で佟禹林君と再会しました。

中野杯中国遠征で対局以来ですから、6年ぶりぐらいでしょうか

お互いに覚えていて感動しました

囲碁はコミュニケーションにとても良いですね。

プロの対局は勝負としての囲碁ですけど、

このようなコミュニケーションとしての囲碁も大事にしたいですね

今、佟君は甲級リーグで活躍しています。

対局のほうで印象に残った場面は、ココ。杜陽三段と打った碁で僕の黒番。

1図黒aの4子がどうなるかという場面。

2図黒1~5で、なんとか凌げるかと思いましたが・・・

3図 ノータイムで白1シビレマシタ・・・

4図やむなく白2、4と抜かせましたが、味も素っ気も無くなり中央の黒石はかなり危険です。

この時点ではかなり苦しいですが、粘り粘って半目勝負になりました。

中国ルールではコミは「3と4分の3子」です。

これは日本流に言うと7目半です。

黒番なのでヒヤッとしましたが、何とか半目勝ち。半目は「4分の1子」です。

この日は早碁含めて2勝1敗でした。

夕方になり、道場に中国ランキング1位の周睿羊五段が来てくれました。

夕食は葛先生や周五段と一緒に、約20人で食事をしました。

温かく迎えていただき、とても楽しい食事でした

ありがとうございました

さて、次の日はかの有名な馬暁春道場です。続く。

 

P・S 明日は手合です。名人戦予選Cで古庄勝子二段と対局します。

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中国記1 中国の碁日本の碁

2011-02-28 10:59:51 | 中国

ではでは中国のお話です。

2月21日月曜日。

11時半ごろ北京に到着し、電撃的なホテルチェックインを済ませ、早速、葛道場へ。

葛道場は近年の入段者がとても多く、少年棋士がたくさんいる道場です。

午後3時頃から対局開始です。

一局目は魏強二段と打ちました。ぼくの白番です。

印象に残った場面を見てみます。

1図 今白□とつないだ場面。定石は黒a。しかしここで・・・

2図 黒1と広げてきましたこれは結構ボクの中では衝撃的。

1図a「10-五」のキリを放置するのはちょっと気味が悪く、日本ではなかなかお目にかかれないと思いました。

傷をカバーしながら地にしてしまおうという、実戦的な発想です。

3図 経過図 まず左辺を白2から安定させてチャンスを待ちます。

黒13までとなり、白が厚くなったので4図に続く。

4図 白1とおまじないをしてから待望のキリ。

そして白7が手筋です。

5図 この手の狙いはシボリです。丁度4図白7は傷を守っています。

この後、黒は上辺を渡れますが、白も上辺左側で活きられるので黒地を荒らして白成功です。

6図 実戦進行黒7まで白先手で上辺を値切って白10に回れました。

白優勢です。この碁はリードを守ることが出来て白中押し勝ち。

この碁はたまたまうまく捌けましたが、2図黒1のような手を見れたので、中国に来て良かったなと早速思いました。

この日は夕食後も1局打ち、2連勝でした。自分でも調子が良くてどうした

と自分で自分に驚きつつも、ホテルに帰ったら深く考える暇もなく爆睡モードに突入(笑)

早起きの効果ですね二日目に続きます。

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