すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【ロシアW杯最終予選】あのオーストラリア戦が社会に与える影響とは?

2016-10-25 09:06:41 | サッカー日本代表
守備的な内容に「YES」か「NO」か

「ハリルを評価するか、否定するかは、オーストラリア戦の内容をどう見るかで分かれる」

 そんな言説がある。だが本当にそうだろうか?

 おそらくこの説を唱える人は、オーストラリア戦は「もっと攻撃的にやれ」「守ってばかりじゃないか」という否定派と、「アウェイで勝ち点1を取れたのは大きい」とする賛成派に割れた。だからオーストラリア戦の内容を認めるかどうかで、ハリルを評価するか否かが分かれるのではないか? と考えたのだろう。

 確かにふだんサッカーを観ない一般ピープルがたまたまオーストラリア戦中継を観て、「なんだか動きがないなあ。おもしろくない。もっと攻めろ」と感じるのは自然だろう。だがある程度サッカーを観ていて戦術やセオリーのわかっている人なら、オーストラリア戦への評価は「肯定」あるいは「消極的肯定」である程度は一定しているのではないか?

 例えば私個人はリードしていた前半の試合運びは「肯定」、同点にされた後半に関しては「消極的肯定」だ。

 試合を修正するとすれば、後半はラインが下がり過ぎていたのでもっと上げること。また、あのデキの悪いオーストラリア相手なら後半に追加点を奪って勝てる可能性が高いと感じた。あの日の、コンディションの悪いオーストラリアであれば首位を叩く絶好のチャンスだった。ゆえに守備はよくやっていたが攻撃的には機能してなかった香川を清武に代え、後半は攻めに転じるべきだと考えた。

 ただしだからといって「ハリルは守備的だったから解任せよ」なんて話にはならない。後半は確かに自分の思った展開にはならなかったが、ただしアウェイで勝ち点1ならOKといえばそうなので「消極的肯定」だ。

 だが……むしろふだんサッカーを観ない一般ピープルにとってはさぞ「おもしろくない」試合だっただろう、ああいう試合をやっていてはサッカー人気が長期低落傾向になるのではないか? ビジネス的にまずいんじゃないか? という議論ならあるかもしれないが。

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