まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

ボンバー? セレブ?

2014-08-19 10:39:52 | 人間文化論
前に 「アワード」「ディテクティブ」 の話をしましたが、

ネットでニュースとかを見ているとあいかわらず気になる言葉を見かけてしまいます。

柿谷 移籍後初ゴール!「すしボンバーだ」地元紙も最高賛辞


こちらは発音の問題なんですが、これはもうしかたないんですかね?

最近 (?) では 「ゴールデンボンバー」 なんていうグループも

特に問題視されることなく活躍してるみたいですし。

ただ彼らは若干お笑い系が入ってるみたいだからワザとそういう名前にしているのかな?

若い人にはわからないと思いますが私たちの世代向けに言うと、

その昔 「東京ボンバーズ」 っていうローラーゲームのチームもありました。

その頃から人口に膾炙してしまっていたと言えるのかもしれません。

えっ? 私が何を問題にしているかわからないって?

bomber はたしかにスペルを見ると 「ボンバー」 と発音したくなってしまいますが、

正しくは 「ボマー」 のはずです。

爆弾という意味の bomb は 「ボンブ」 じゃなくて 「ボム」 ですからね。

櫛の comb が 「コンブ」 じゃなくて 「コーム」 なのと同じです。

語尾の b は発音しません。

したがって爆撃機とか爆弾魔という意味の bomber も 「ボンバー」 ではなく 「ボマー」 なのです。

セオドア・カジンスキーは 「ユナボマー」 であって 「ユナボンバー」 ではありませんよね。

柿谷選手のことも 「すしボンバー」 ではなく 「すしボマー」 と呼んであげましょう。


もうひとつはこのニュース。

藤崎奈々子は事実婚状態 相当な「超セレブ」と…

「セレブ」 のこの用法もなんかいつの間にか定着してしまいましたよね。

「お金持ち」 という意味で 「セレブ」 と言ってしまうのは一般人なら許しますが、

マスコミにはそういう言葉の使い方してほしくないなあ。

「セレブ」 というのは 「セレブリティ celebrity」 の略語であり、

celebrity は 「有名人」 という意味であって 「お金持ち」 のことではありません。

まあたいていの場合、有名人はお金持ちであることが多いですが、

例えば岸部四郎は自己破産してしまいましたがずっとセレブであり続けています。

逆にお金持ちだけど有名人ではない人は大勢います。

ところが最近はそういう人たちをひっくるめて全部 「セレブ」 と呼ぶようになってしまいました。

間違っている…。

あのティッシュの革命児 「鼻セレブ」 が売り出された頃というのが、

「セレブ」 の誤用が定着し始めた頃だったように思います。

あの 「セレブ」 は 「有名人」 という意味ではなく 「お金持ち」 という意味ですよね。

鼻の有名人って赤鼻のトナカイかシラノ・ド・ベルジュラックくらいじゃないでしょうか?

「鼻セレブ」 は鼻のかみ心地がむちゃくちゃいいのだけどべらぼうに高くって、

まさに金持ち御用達のティッシュって感じでした。

その後、類似品で価格もそこそこなのがいろいろと出てきてくれたのでよかったですが、

「鼻セレブ」 だけは未だに強気の値段で売られています。

おっと話が逸れてしまいました。

やはり文化を尊ぶためには原語を尊重して 「セレブ」 は 「有名人」 という意味で、

少なくともマスコミは正しい言葉遣いをしてほしいものだと思います。


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