本日で 「科学技術と環境の倫理学」 の講義が終了しました。
今年はなぜか時間のやりくりがうまくいかず、ミョーに時間が余ってしまう日と、
時間が足りなくてアワアワしてしまう日とが交互にやってきて、
なんだか例年とは勝手がちがってしまいました。
いつもどおりやっていたつもりなのに、なんでこんなことになってしまったかわかりません。
で、最終回の今日はアワアワのほうでした。
先週終わるはずの話が大幅に今日に食い込んでしまったので、
しかたないと言えばしかたないのですが、いくつか話を端折ったにもかかわらず、
最後のワークシートとFDアンケートの記入時間が十分取れず、
次の休み時間が終わっても書き終わらない人がいたりして、
本当に申しわけありませんでした。
そして、アワアワのなかで、今日ぜひ紹介しようと思っていた本を持って行くのを忘れ、
タイトルの長い本なので、なんとなくの題名すら言ってあげることもできず、
それに関しても申しわけありませんでした。
ご紹介したかったのはコレ↓です。
田中優 『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方』 合同出版
です。
副題が 「エコとピースのオルタナティブ」 です。
こんなに長いとけっきょく 「戦争」 と 「環境」 と 「オルタナティブ」 という、
3つの単語ぐらいしか思い出せませんでしたね。
タイトルを覚えられないからと思って本を持参するつもりだったのですが、
研究室の机の上にちゃんと出しておいたのに、持って行くのを忘れてしまうんですから、
もうホントにボケ老人丸出しという感じです。
この本、ちょっと前まで大学生協に、中里見先生の授業の教科書として並んでいたので、
見たことがある人もいるかもしれません。
(ただし、今日見に行ったら、本コーナーの配列が変わっていて、この本は見当たりませんでした。)
もともとこの本のことは、ブログの弟子のぢゅんちゃんに教えてもらいました。
弟子のブログの中では、直接この本のことではありませんが、
田中優氏に関してこことここで紹介されています。
私は先に 「ハインツのジレンマ」 について書いたときに、
近々 「オルターナティブ倫理学」 のことをご紹介しますと予告して、
まだその務めを果たしておりませんが、
この本はまさに私が 「オルターナティブ倫理学」 と呼ぶものの一例にほかなりません。
「環境破壊か禁欲か」 みたいに究極の二者択一を迫るのではなく、
もっと別の選択肢はないか、創造的・発見的に考えていこうとするところが、
新しい倫理学のあり方として気に入っているのです。
しかも、たんに環境問題を扱うだけではなく、
それが戦争の問題と一体化しているんだという分析は重要です。
そして、エコとピースの問題を同一の問題として捉えた上で、
2つのアポリア (解きがたい難問) を同時に解決できるような、
オルターナティブ (別の選択肢) を実践していこうじゃないかという提言が、
絶望に囚われている私たちにとってはとても小気味いいではありませんか。
田中優氏には、この他にも似たような本がいろいろとありますので、
それらと一緒にぜひ読んでみてください。
ぢゅんちゃんも高校でこの本を使った授業実践をしていましたし、
学校現場でもいろいろな形で有効に使えるのではないかと思います。
フゥ、なんとか今日中に本の紹介をすることができたぞ。
よかった、よかった。
それでは皆さん、半期の間聴講ありがとうございました。
来週の試験がんばってください!
今年はなぜか時間のやりくりがうまくいかず、ミョーに時間が余ってしまう日と、
時間が足りなくてアワアワしてしまう日とが交互にやってきて、
なんだか例年とは勝手がちがってしまいました。
いつもどおりやっていたつもりなのに、なんでこんなことになってしまったかわかりません。
で、最終回の今日はアワアワのほうでした。
先週終わるはずの話が大幅に今日に食い込んでしまったので、
しかたないと言えばしかたないのですが、いくつか話を端折ったにもかかわらず、
最後のワークシートとFDアンケートの記入時間が十分取れず、
次の休み時間が終わっても書き終わらない人がいたりして、
本当に申しわけありませんでした。
そして、アワアワのなかで、今日ぜひ紹介しようと思っていた本を持って行くのを忘れ、
タイトルの長い本なので、なんとなくの題名すら言ってあげることもできず、
それに関しても申しわけありませんでした。
ご紹介したかったのはコレ↓です。
田中優 『戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方』 合同出版
です。
副題が 「エコとピースのオルタナティブ」 です。
こんなに長いとけっきょく 「戦争」 と 「環境」 と 「オルタナティブ」 という、
3つの単語ぐらいしか思い出せませんでしたね。
タイトルを覚えられないからと思って本を持参するつもりだったのですが、
研究室の机の上にちゃんと出しておいたのに、持って行くのを忘れてしまうんですから、
もうホントにボケ老人丸出しという感じです。
この本、ちょっと前まで大学生協に、中里見先生の授業の教科書として並んでいたので、
見たことがある人もいるかもしれません。
(ただし、今日見に行ったら、本コーナーの配列が変わっていて、この本は見当たりませんでした。)
もともとこの本のことは、ブログの弟子のぢゅんちゃんに教えてもらいました。
弟子のブログの中では、直接この本のことではありませんが、
田中優氏に関してこことここで紹介されています。
私は先に 「ハインツのジレンマ」 について書いたときに、
近々 「オルターナティブ倫理学」 のことをご紹介しますと予告して、
まだその務めを果たしておりませんが、
この本はまさに私が 「オルターナティブ倫理学」 と呼ぶものの一例にほかなりません。
「環境破壊か禁欲か」 みたいに究極の二者択一を迫るのではなく、
もっと別の選択肢はないか、創造的・発見的に考えていこうとするところが、
新しい倫理学のあり方として気に入っているのです。
しかも、たんに環境問題を扱うだけではなく、
それが戦争の問題と一体化しているんだという分析は重要です。
そして、エコとピースの問題を同一の問題として捉えた上で、
2つのアポリア (解きがたい難問) を同時に解決できるような、
オルターナティブ (別の選択肢) を実践していこうじゃないかという提言が、
絶望に囚われている私たちにとってはとても小気味いいではありませんか。
田中優氏には、この他にも似たような本がいろいろとありますので、
それらと一緒にぜひ読んでみてください。
ぢゅんちゃんも高校でこの本を使った授業実践をしていましたし、
学校現場でもいろいろな形で有効に使えるのではないかと思います。
フゥ、なんとか今日中に本の紹介をすることができたぞ。
よかった、よかった。
それでは皆さん、半期の間聴講ありがとうございました。
来週の試験がんばってください!
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