今夜も武蔵小山 企業支援センターに行き、会社の数字というテーマーを
勉強してきました。講師は中小企業診断士の大石幸紀氏。
今週と来週とセット。
例題
次の商売をしている経営者とします。商品の胡蝶蘭は三ヶ月もちます。
駅前の店舗を月20万円で借りています。その店舗で胡蝶蘭を販売しています。
胡蝶蘭は農家から一鉢1万円で仕入れ、それを2万円で販売しています。
今月は100鉢仕入れ、仕入れ代金はその都度現金で支払っています。
その90鉢売れ、すべて現金にて受け取りました。
自分の給料は25万円取っています。
店舗の経費として、月に10万円かかっています。
銀行からの借入金として、毎月10万円返済して利子も1万円支払っています。
その月の利益はいくらだったでしょうか。
答え1
売上高 20.000X90鉢 +1.800.000
仕入代 10.000X100鉢 -1.000.000
給料 - 250.000
家賃 ー 100.000
経費 - 100.000
借入金の返済 - 100.000
金利 - 10.000
利益 = 140.000
たしかに、今実際に手元にあるのは、計算通り14万円。
しかし、これは誤り
答え2 経営簿では、こちらが正解になります。
売上高 20.000X90鉢 +1.800.000
売上原価 10.000X90鉢 - 900.000
給料 - 250.000
家賃 - 100.000
経費 - 100.000
金利 - 10.000
利益 = 340.000
帳簿上では、利益が34万円となり、この数字は実際税理士さんが
出す数字であります。
違いは、仕入れ代として、10万円としてではなく
売上原価として、9万円となります。在庫として10鉢残っていますから。
借入金の返済は利益計算には入れては、いけません。
借入金をした場合、それを売り上げとして見なさないのですから。
返済するときは、利益計算には入れるとおかしくなるからです。
今手元に実際には14万円しかないのに、帳簿上では34万円
34万円も利益だすと、支払う税金・法人税が大変。
34万円ですと法人税30%(法人税の税率を仮として、政府案が通ったとして)
102.000円も支払います。
税金でとられるならば、どんどん経費に充て帳簿上の利益を減らしますと
実際に手元には14万円しかありませんから、そこから現実にどんどんお金
失い、イーコル手元に金が残らないということになるのです。