まるしん米屋のときどき日記プラス山歩き記

品川区の米屋お米の話。のんきな地元の話題。最近は主に趣味の野草撮影山歩き話。

政府米、売却へ

2008年05月27日 | 米屋だからお米の話・お店の話

政府は、重い腰をあげて、来月政府米の一部を
売却することに決めました。
数量も少なく、市場価格が下がった場合
再び中止になる条件つきです。

市場に米が不足して、米が値上がりしています。
と、なると生産者が減反に応じなくなるのも一因かも
しれません。

今回の売却が呼び水になって、米の価格が安定して欲しいです。

なにを、いまさら

2008年05月26日 | 米屋だからお米の話・お店の話

先日の朝日新聞朝刊に、ワシントンプレスの記事が
掲載されていました。

日本人は、食べない輸入米がたくさんあるのだから、
どんどん援助米に回せよと。
欲しくもない米を強制的に輸入させておいて
そのお米を援助米に回すと、米国米が競合するから
そんなことするな、と言っていたくせに。

背景に、深刻な干魃や水不足により
米国自身、米を輸出する余裕がなくなりつつあること。
そして、世界的に見て、深刻な米不足があげられると思います。

しかし、なにをいまさら・・ですね。

政府米

2008年05月22日 | 米屋だからお米の話・お店の話

一般には知られていませんが、米の流通では
米不足?よるパニックが起きています。
原因は、何度も書きましたけれど、政府の備蓄米という
名前の米隠し。
本来は、備蓄米は古米を当てるのですが、米の価格の維持のため
本音は、国政選挙の農民票のために、新米を備蓄米にまわし
さらに、毎年放出する政府米の売りの禁止。

3月中頃から、市場に米がなくなりつつあり、
とくに、新潟コシヒカリなど有名銘柄品は品不足により
値上げが過熱しています。
また、一部には値上げを見通して、出し惜しみも。

一方、政府の倉庫には米がたくさん積んであります。
倉庫の役員は天下りから来ています。
いくら、損をしようと、税金だから、自分のふところが痛みません。

その政府米の売却は、今業界でささやいているのは
7月売却説。新米の声も聞きますし、倉庫もある程度
空けておかなくては、なりませんし
あらたな備蓄米の備えもしなければなりません。

一方、秋まで政府米は売却しないのではとの説もあります。
ただ、秋まで売却せずに、今年も豊作ならば
一気に米の大暴落につながる恐れあります。

はたして。
個人的には、今が一番売却のチャンスだと思うのですが

当店は、家庭用のお米は、ほとんど生産者からの年間予約で
今回のパニックは影響ありませんが
業務用の一部の仕入れに影響あるだけに、
一日も早く、政府米・とくに19年産米を放出して欲しいです。



穀物不足という前に

2008年05月20日 | 米屋だからお米の話・お店の話

世界的に、穀物不足か深刻化され、海外では暴動もおきているという
ニュースを毎日聞きます。

その反面、食べないで捨ててしまう食べ物の多いこと。
我が国では、なんと年間1900万トン捨てられているそうです。
一日、ごはんに換算すると830膳捨てられていることになるそうです。
もし、これらが、食料援助に使われたならば・・・

賞味期限・使い回しに嫌悪感を感じる一方
まだ、食べられる食品が捨てられるという、もったいないという間に
おかれる矛盾感。

売り切れないほど、作りすぎる食料店の問題点。
なにごとも、腹八分の経営方法が地球にもやさしいのでは。

絶滅危惧種を追って

2008年05月18日 | 趣味の山登り・山野草・野鳥撮影・カメラの話

いつもの花追い仲間と絶滅危惧種や珍しい野草をさがしに
栃木県を回りました。

サクラソウ科のトラノオの仲間二種類や
ミチノクサイシンやホソバニガナ・オオウマノアシガタなど
珍しい野草を撮影することが出来ました。

リーダーであるTさんの情報収集力
それに加えて、自生地のイメージの想像力
この二つの力において、今回は撮影することができました。
その真摯なる情熱力に脱帽と尊敬のまなざしです。

また、長距離を快く車を運転して導いていただいたKさん
ありがとうございました。

フィリピンに輸入米を逆輸出

2008年05月17日 | 米屋だからお米の話・お店の話

政府は、フィリピン向けに、昨日書いた古米とは別に
ミニアム・アクセスにより輸入し
倉庫に眠っている輸入米を輸出(援助米に回すかは不明)
することに決めました。

米国は、今までは競合するので、ミニアム・アクセスによる米の
輸出は禁止していましたけれど、
世界的穀物不足・高騰により、積極的に認める方向に。

我が国に輸入されたミニアム・アクセス米は
ほとんどは、飼料用や糊などの加工用に使われ
それでも、大半が倉庫に眠っている始末。
輸出により、在庫減らせば国としても倉庫代という税金を
使わなくてすみます。

強制的に買わなくてはならないミニアム・アクセス米も
今、思うよう入札できない状態になってきています。

時代は常に変わっていきます。
今までは、工業製品輸出するために、食糧を買ってくれ~でしたが、
国内の農業保護のためのWTOの日本の立場でしたが、
そのうち、食糧の輸入に関税はいらないから、もっと食糧売って欲しいの
時代になるかもしれません。

今、米だけは自給できていますが、このままだと米も
輸入しなくては、ならなくてはならない時代になるかも。
それだけ、日本の農産物の生産者は追いつめられています。

今朝の朝刊から

2008年05月16日 | 米屋だからお米の話・お店の話

今朝の朝刊の記事から、まず朝日新聞
新潟コシヒカリ、BLの表記問題。
本来ならば、コシヒカリに他の品種を交配したのだから
種的にはコシヒカリとは、別のお米。
しかし、新潟県のほぼほとんどか、このコシヒカリBLなので
表記は、新潟産コシヒカリでも、問題はないそうです。
「消費者の声に答えるためにBLの表記はするべだ」の表記賛成派。
「BLだと、遺伝子組み換え米と勘違いされやすいのでダメ」と反対派。
他県は、今こそ新潟産コシヒカリの王者の座を奪うチャンスと虎視眈々。

日経新聞より
国際的米の高騰に苦しむフィリピンに、5万トン米を輸出を検討。
三年前の古米がまだ6万5千トンあり、そこから放出。
政府としても、古米はさばけるし、多少はお金にはなるし
また、将来のお米の輸出の試金石になるし。
ちなみに、我が国の今最大の米の輸出相手国は台湾
450万トン。そして、最近解禁になった中国124万トン。

古米も輸出するほどあるのならば、昨年の19年産も余っている
なのに、今現実的に流通は米不足。
米が高くなれば、生産者も減反には応じまい。
一時的な高騰が、いつまでも続くのか。
日経新聞のかたすみに、米穀小売り組合が政府に
備蓄米の早期売却を要望。

もはや組織票にもならない米穀小売り組合。
まだまだ、無視できない農民票。
どちらを取ると言えば・・・・・

夜、近いうち店舗改装するという米屋さんが来店。
私にとっても、いろいろ刺激を受けて、楽しいひとときを得られました。
今度、ぜひ、その米屋さんと一杯、やりたいな。

アイガモによる不使用農薬・化学肥料米栽培米、本日より販売します。

2008年05月13日 | 米屋だからお米の話・お店の話

日曜日から寒い日が続いています。
もし、この寒さが真夏ならば・・ぞっとしてしまいます。

さて、当店、好評販売中の新潟県の農薬・化学肥料不使用米
特別栽培米の田村さんのお米が終了しました。
予定していたより、人気があって、数量が秋まで間に合いませんでした。

変わりに、山形県置賜郡の川西農場の
有機栽培米・不農薬・不化学肥料で作ったコシヒカリを
本日より、販売します。

アイガモによる栽培で、美味しく、安全なお米です。
玄米派、分つき米派の方、推薦です。
よろしく御願いします。

バターと米

2008年05月11日 | 米屋だからお米の話・お店の話

天気良ければ高尾山に野草撮影に行く予定でしたけれど、
今日は、あいにくの空模様。一日体を休みさせました。もう若くはないし。

先月から、乳製品・とくにバターの品不足。
値上げはともかく、バターそのものが店頭から消えています。
政府は、やっと重い腰をあげて、バターの製造・出荷の増産をメーカーに
求めましたが。

原因は、インドや中国など、新興国の需要の増大。
しかし、それよりも、国内における生産調整であります。
二年前、乳製品のだぶつき、大量の廃棄することがあり
大幅な生産調整に入りました。

ところが、いざ不足になったからといって、すぐには
元に戻すことは、到底無理です。
工業製品のように簡単に作ることはできません。

米も、減反・減反による生産調整。
バターのように、一気に米不足になるかもしれませんね。

読書 08 その1

2008年05月06日 | 読書・映画のこと

昨日今日は、お店は休みにしましたけれど
業務用や電話注文そして
精米機やお店の掃除・配置換えに費やしました。

今年読んだ本で、面白かったのをあげてみます。
「ハゲタカ」の作者で知られている 真山仁
の「マグマ」朝日文庫 ¥720+税
地球温暖化・原油価格の高騰・原発の安全性。
JRが地球にやさしい乗り物と言うけれど
その動力の電気を生むのは、化石燃料か原発か
エコエコと言うけれど、便利になれた今
その利便性を捨てられるのだろうか。
一気に読み終えました。
真山氏の次回作が楽しみです。

熊谷達也「荒蝦夷」「ウエンカムイの爪」もお薦め。
ただ、著者の新作における盗作問題は残念。

今、読んでいるのは「ヒミコの夏」
ヒミコという人気銘柄米が事件を呼ぶ。
著者の米の流通に関する記載がやや甘い感じもありますが・・・

スミレ咲く山へ 仲間たちと

2008年05月04日 | 趣味の山登り・山野草・野鳥撮影・カメラの話

私にとって、連休唯一のお出かけの日。
いつもの花追い仲間7人と、群馬県のとある山へ。
今回の目的は、スミレ。
地元のスミレ探し名人のMさん・Hさんに案内していただき
貴重なスミレや珍しい野草を撮影することができました。
とくに、雑種であるOOスミレは
滅多なことではお目にかかれない、大変珍しく貴重なスミレ。
このスミレを見つけて、案内していただいたHさん
ありがとうございます。大感謝です。

ただ、この山も花ドロボーが多く、このスミレが
どうか、何時までも盗られずに咲いていてほしいです。

また、エイザンスミレの赤花(写真)の美しいのを仲間が見つけました。
エイザンスミレは関東地方では普通に見られますが
こんなにきれいなエイザンスミレは、初めてです。

私にとって、連休唯一のお出かけは、仲間のお陰で
楽しくて、充実して、満足のいく一日でした。
ありがとうございました。

21世紀は農業の時代

2008年05月03日 | 米屋だからお米の話・お店の話

我が国は、ミニマム・アクセスとかいうおかしな法律により
外国からお米を輸入しています。
国内価格差を考えて、かなり高い関税をかけていますが。

しかし、今、時代が急速に変わっています。
たとえば、タイ。
タイの米を求めて、インドネシアやフィリピン、ミャンマーなどが
もっともっと輸出するように、タイゆベトナムに働きかけています。
国際的に、米の価格は暴騰しています。

タイ米などインデヵ米は沖縄県の泡盛以外、ほとんど利用価値ない
我が国では、無理して輸入するよりも、
必要としている国へ回してあげた方が、ずっといいと思うのですが。

豪州米は、干魃で日本に輸出するほど、米はあるのかしら。

工業製品を買っているから、もっともっと米を輸入しろ
と、うるさく言っていたのは米国。
米国からの食料輸入は40%ちかいのにかかわらず。
大豆や小麦粉は、ほとんど米国頼みなのに、
その大豆や小麦粉も思うよう、米国から買えていません。
まして、米国の米作りは深刻な水不足になっています。

むしろ、これからは日本から、世界に米を輸出していくことに
なるかもしれません。
休耕田や荒れ地など、もったいない話です。
日本の米はコスト面から難しいと行ってきたのですが
世界的米の高騰により、差が縮まりつつあります。
そして、世界に誇る日本の農業技術。

21世紀は農業の時代になるでしょう。
もっとも、今のままのノー政ではだめですが。

米の相場 大暴騰中!信じられませんが

2008年05月01日 | 米屋だからお米の話・お店の話

先月後半から、米の流通価格が値上がっています。
ガソリンや小麦粉・サラダ油の値上げの陰になり
まだ、世間一般では知られていませんが。

ただ、小麦粉などのように、世界的不足や
投機・バイオ問題と異なり、
政治的な政策による米価の値上がりです。
在庫がだぶついているのに、市場に流れない
まか不思議というか、奇々怪々というか。

政府の昨年新米時による米の暴落を防ぐため
米価の価格の安定と生産者への保証(というより選挙の票目当て)
政府米の買い入れ(備蓄米として)
隠してしまったからです。

米が現場にないものだから、業者は高くても拾い集め買い増しします。
ふたたび、米の価格の暴騰に今、つながっています。

一時的な値上げなのか、そうではないのか。

ただ、今、米があらゆる面で見直しされています。
米粉によるパンや麺作り、あるいは飼料用米。
政府は米の消費拡大チャンスと
宣伝しています。事実、絶好のチャンスです。
そんなときに、かんじんの米までもが、値上がりしてしまったならば・・・

いつ、備蓄米としていた政府米を市場に出すか、出さないか、カギです。
出せば、米の価格は安定していきますし、倉庫代などの無駄な税金を
使わなくても、すみます。

それと、あと二ヶ月もすれば新米の声聞きます。
もし、今年の梅雨が長く低温ならば、ますます価格はアップ。
逆に、から梅雨。暑い夏が予想されるならば・・・