井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

言葉を飲み込んで語らず

2015年01月22日 | 日記

国家がテロで揺らいでいる時に、何をまぁのんきに着物の話など・・・

と思っている人もいるだろうか。

実のところ、無関心ではなく言いたいことはあるのだが、口を一旦開いたら

最後、あれもこれも全部ぶちまけてしまうので、控えているだけ。

そうでなくとも、一脚本家の矩(のり)を超え、いささか政治や歴史を語りすぎるのではないか、

という自省がある。

程のいいところで抑えた発言というのがなかなか出来ない性格。

根が実は極端。中庸に程遠い。

福田赳夫元総理の轍は踏むまい。と、これだけ書いてあとは、お腹の中。

 

・・・・・・紫の着物に合う羽織って、なんだ?

おそらく地紋のある方を表にすると思うので、無地の黒?

歌舞伎の男物の衣装の色使いを参考にしてみようか。

歌舞伎は大胆な合わせ方をする。空色と茶とか。

浅葱に鳶茶の組み合わせと、色彩も和名で言ったほうがよろしいのか。

この国の語彙はおそらく世界一に豊潤であるけれど、色彩名は

微妙な数段階のグラデーションまで含み、その多様繊細さに目まいがするほどである。

・・・・さて地紋のある着物に着る羽織は単色だろうが、何色だろう?

黒しか思い浮かばない。ご意見募集。・・・・・白? ちょっと鮮烈すぎて

わしゃ多分ムリじゃわ。

グレーなら黒のほうが安定感、たぶん。

着物と羽織と、紫の濃淡もあるがなまめかしすぎて、着物が本人を
置き去りに妖しげな色気を振りまきそうではないか。

色相関の隣り合った暗めのブルーならいけるかも。

これも和名で言えば、滅紫(けしむらさき)に青藍(せいらん)合わせてみる、か。

と言いつつ、和の色名が指し示す、微妙なグラデーションに私は、

ついて行けてないのだけれど。

色彩感覚も磨けば発達するのかもしれない。竹色すすたけいろ煤竹色すすたけいろ