☆★今日のショット★☆

綺麗なお花や美味しいたべものなどあれこれあれこれ載せて行きたいと思います。

演研茶館工房こけら落とし公演

2007-09-25 18:34:41 | 演劇
演研芝居小屋が取り壊されてから早や6年が経った。
その間、ライブハウス「メガストーン」や「大通茶館」を使って公演を続けてきたが、待望の工房が大通茶館2Fに完成し、こけら落とし公演が執り行われた。

芝居小屋は民家を改造して手作りの小屋として愛されていたが、新しくできた工房は設計段階でプロのアドバイスを受け、電気系統などは専門の業者に頼んだが、棟梁を中心にこれまた手作りではあるが洗練された劇場として完成した。

プレートもカッコイイ(決してそばで見ないでくださいと、制作者が言う)

今回の舞台は芝居小屋時代の黒いパンチを敷いた。

椅子も中古品を購入したが、背もたれがあって座り心地が良い。
小劇場といえば、芝居を見終わったあとの感想は「お尻が痛い・・・・」が当たり前だったから、贅沢な椅子である。

雨が降っても濡れないロビーが出来た。
昔のポスターが懐かしい。わたしの名前もあるよ。

たくさんの差し入れやお花を頂く。
実は外にも並べた。

同じ時代を生きてきた同世代の役者達。
ああ、ここまで続けてきたんだね。仕事や家庭との両立で大変だったこともたくさんあったと思うけれど、素敵な役者になったと思う。

客演の龍昇企画、龍昇さん。十勝出身の役者。色気があって昔から大好きだった。
でも今回の舞台はなんだかハラハラしましたよ(^^;)
男二人は兄弟の役。本当の兄弟に見えた。

今までは舞台も休憩も大通茶館だった。
役者の控えも厨房で大変だったけれど、今度からは別々になるので、仕事がし易くなった。マスターであり、劇団の代表が淹れてくれるコーヒーは格別美味しい。

おまけ。初日の昼食。カレーとハヤシを一緒に掛けたご飯。
贅沢な昼食なので、写真をパチリ。

札幌にいるわたしは、「劇団員」としての活動は何一つしていない。わたしなりに新しい楽しみを見つけ、その方向に一直線に向かっている。
でも、帯広には帰る場所があり、その場所を与えてくれている劇団に感謝したい。
若い頃ここで過ごしたあの日々を、苦悩したあの日々を、今は懐かしい気持ちで振り返ることができる。ここではたくさんのことを教えて貰った。
また新たな一歩が始まる。同世代が頑張っているんだもの。わたしも頑張らなくちゃ。

ああ、でも三連休が開けた今日はへろへろでした(^^;)
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飛龍伝みたび夢

2007-04-23 20:34:42 | 演劇

いつも通り出勤する。昨日までの事が何も無かったかのように見慣れた風景が過ぎてゆく。
あれは夢だったのか?少しずつ蘇る舞台。
久しぶりに若い汗が飛び散る舞台だった。
1985年この劇団に入団した。最初の公演がまさに「飛龍伝」だった。
今回で三度目の「飛龍伝」。二回目までは2001年に亡くなったS間さんが、機動隊員「山崎」を演じた。
彼の山崎が私の心の中に染み付いている。見る前は「きっと、昔のことを思い出すに違いない」そう信じて疑わなかった。ところが、若いK山がスポットライトに浮かび上がったとき、K山の「山崎」に引き込まれていったのだった。

劇団を離れ札幌に来て15年の年月が経った。
わたしはどうしてこんなにも足しげく帯広に通っているのだろう。
札幌から帯広まで約200km。片道3時間半の長旅である。
なぜここまで途切れることなく通えるのだろう。

そして気づいた。
わたしはこの劇団の最大のファンなのだ。
今まで劇団を通しての友人と思っていた人達。
じつは私があなたたちの一番のファンなのだと実感した。
札幌からたどり着いたときいつもと変わらず迎え入れてくれる暖かさ。
そして暗幕が張られ劇場になった大通茶館に一歩踏み入れると本番前の緊張感と期待感とが交じり合った独特な空気に触れることが出来る。
この空気、空間がやっぱり好きなのである。

今回、この舞台を見て、若いK山、kねちゃんのファンになった。
さらにこの舞台の3回とも「熊田留吉」を演じたベテラン(と呼んでもいいよね)は、たくさんの引き出しを持っていて、いろんなものを投げかけてくれ、ますますファンになった。

そんなことを思いながら運転していると、知らぬうちに涙がこぼれてくる。
山崎の放った直球ボールを、熊田が放った変化球を受け止めたミットは身体で支えきれず、そのままバックネットまで体ごと飛ばされたようだ。
静かにじわじわと効いてくる痛み。
その痛みを感じながら再び日常の中に戻っていくのである。

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東京乾電池「長屋紳士録」

2007-03-11 21:55:39 | 演劇

以前は映画館だった新さっぽろ「サンピアザ劇場」。
一昨年劇場に変わり、新たな一歩を踏み出した。
初めて行った劇場。古い映画館の佇まいがそのままだ。
座席は全席自由。早めに並んだため、前から5列目の真ん中という、とても良い席を確保した。

出だしは小津安二郎の映画の映像。と、思ったら「東京乾電池」と言う名が・・・・。
いかにも映画が始まるという雰囲気で、この古い映画館に妙にマッチしていると思った。

戦後の貧しい長屋が舞台である。いろんな人物が登場してくるが、暗転暗転の繰り返しで、どうも物語に入ってゆけない。
世話好きのおかみさんが、ある日親とはぐれた少年を引き取ることになる。
彼の親を捜すが見つからず、あるきっかけで育てる決意をする。
結局父親が見つかり少年は父の元に帰る。

貧しいながらも逞しく励まし合って生きていた時代を感じる。
それにしても役者は上手な人と下手な人が極端だったなぁ。

劇場は、ちょっと動いただけできしむ音が響く。
なかなか味のある?劇場だ。
もっと芝居の公演が増えると良いなと思った。
コメント (3)
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「ど」黒テント

2006-09-12 23:43:20 | 演劇

久しぶりに黒テントの芝居をみた。
面白かったけれど、消化不良だった。
吃音症の三人が集まり努力する。
時は1960年代。労働者・学生のデモ活動の盛んな時代。
デモで自分の思いをぶつけた時、治った1人。
「差別」を受けた記憶。それを全部はき出して治った1人。

劇的な表現で感動を受けたかったが、中途半端だったようだ。
いや、黒テントはもう数え切れないほど観ているが、感動が薄れているような気がする。
最後まで引きつけて欲しかった。
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帯広演研「夫婦善哉」札幌公演

2006-06-26 20:13:45 | 演劇

久しぶりに太陽が顔を出し、アカシアの香りがする札幌中島公園の近くシアターzooにて、帯広演研4年ぶりの公演が行われました。
(ワールドカップと共に?)

役者3人は、劇団の顔とも言えるベテラン3人。
三人は体重と円熟味が増し(^^;)、味わいのある作品に仕上がりました。
慣れない劇場での公演は、普段より緊張感があり、ドキドキ。


<交流会>

この作品を5人バージョンで上演した龍昇さんと黒木美奈子さんも、東京からわざわざ駆けつけてくれれました。
交流会の後、龍さん+劇団関係者4人で一緒に、ススキノに行って芝居の話で盛り上がりました。それぞれに思い出のある「夫婦善哉」という作品を語る楽しい時間でした。

翌日、久しぶりに飲んだ日本酒がお腹を直撃し、劇場に到着してからお手洗いと仲良くなってしまいました(^^;)。
その間、リハーサルをして前日で気がついたところを手直し。
照明も立体的になった気がします。

2ステージとも多くのお客様にご来場頂いて、本当に嬉しく思いました。
懐かしい人たちにもたくさん会えたし。



タイトルが入った日本酒も頂きました。こういう贈り物も有るんですね。

撤収は思ったより早く終わって劇団員は札幌から帯広へと帰って行きました。いつもの公演の時には見送られていたのに、なんか変な感じ。

そして、女優2人はJRで帰るため、JRの発車時間まで札幌組と駅構内の居酒屋で飲みました。たった1時間なのに結構飲みました・・・(^^;)。
でも同世代5人のおばさんが、わいわいがやがやするのって楽しいね。
普段は1人で行動することが多いので、たくさんで話をするのが本当に楽しかったです。
公演の時はいろいろ仕事があるので、劇団員同士でゆっくり話をすることができないので、こういう時間を持てたことがとても嬉しかったです。

今まさに「祭りの後の寂しさ」を体中感じているのです。

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新しいトレーナー

2006-06-22 20:15:51 | 演劇

今日職場に大きな紙袋が私宛に届けられた。
帯広から、真新しい劇団のトレーナーが届けられたのだった。
劇団のトレーナーといえば、今はもう三代目。
最初のトレーナーは手首周りがもうボロボロ。
二代目はすり切れてはいないが、洗濯の度に黒がグレーになりつつある(^^;)。
4年前の札幌公演の時、揃いのトレーナーを着て複数で歩いていたら、
YOSAKOIのチームに間違えられて挨拶されたっけ。

劇団のトレーナーが黒なのは理由がある。
暗闇の中で目立たぬように作業するためだ。
若い頃から黒を着る機会が多かったため、普段の服も黒が多い。
今日仕事で着ていた服も、そういえば上下とも黒だった。

でも登山の時には赤が多い。
どこかで迷ったときや、何かあったとき目立つように。

季節があって、自然を美しいと感じるものと、何もないところから物語が生まれ、心のひだにざわざわと感じるものとが、両方有って幸せだなー。

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2006-06-21 21:15:55 | 演劇
今週末24、25日は帯広演研の札幌公演があります。
昨年は30周年を迎え、役者もスタッフも円熟味を増しております。

平田オリザ作・片寄晴則演出「夫婦善哉」。
お時間のある方は是非御覧になってください。
なお、事前に問い合わせ予約を頂きましたら、受付にて前売り券をご用意いたします。(たぶん受付にわたしがいます)

時間や枚数のご希望がありましたら、ご遠慮なくご連絡ください。


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ベルバラ

2005-12-06 23:12:04 | 演劇
プロジェクトXを見た。
懐かしい「ベルサイユのバラ」がテーマだった(田口トモロヲ風)。

初演の時、TV放送があり、榛名由梨に憧れた。
オスカルが格好良かった。
漫画は一度も読んだことがなかったが、年の瀬に放送された宝塚の舞台に釘付けになった。

夢中にさせるには、そこに仕掛けや思い入れがあるものだ。
宝塚の存続を掛けた、勝負の作品だったことを初めて知った。
北海道の田舎に住んでいると、そんなことさえ知らなかった。
だから劇場中継がTVで放送されるのが嬉しかった。

京都に旅行に行ったとき、宝塚まで行って外観だけ見てきた。
タカラジェンヌに会いたかったが思いは叶わなかった。

ミュージカルはあんまり好きじゃないけれど、宝塚は宝塚市の大劇場に行って、一度は見てみたいのである。
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青年団「ヤルタ会談」「忠臣蔵OL編」

2005-11-27 20:39:29 | 演劇
27日、札幌の小劇場「シアターzoo」に青年団の芝居を見に行った。
「ヤルタ会談」は三度目。一度目は昨年の帯広、二度目は今年3月、こまばアゴラ劇場で、そして三度目。
肉体の存在感がすぐれている(と言っていいのだろうか?)スターリン・チャーチル・ルーズベルト。風刺漫画のような楽しさと、落語のようなテンポの良さ。上演時間も30分なのであっという間に終わってしまう。

40分ほどの休憩を経て、次は「忠臣蔵OL編」である。
忠臣蔵はわが演研でも劇団編と保育士編を上演しているので、台詞が何となく分かっていて、流れが分かる。
OLの昼食時間、何気ない会話が忠臣蔵である。ドラマの話ではない。彼女たちが家臣なのだ。御家老大石も登場する。
なんか文章で青年団を説明するのは難しいな(^^;)。
こちらもテンポ良く進む。あっという間だった。楽しかった。

芝居の後は、友人達と青年団の役者さんと一緒に食事に行った。
芝居の話から方言の話、給食の話やストーブの話。
同世代だと盛り上がる盛り上がる・・・・。
とっても楽しい時間だった。

青年団の公演は30日まで。
寒気が来て急に寒くなったので風邪ひかないように。
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帯広演研「いち・ご白書」

2005-11-21 23:22:52 | 演劇
 
帯広に到着してすぐ抜き稽古を観た。
後味の悪い芝居だと思った。主人公シンジはもっとも嫌いな男だ。
どうしてこんな不愉快な男の芝居を作らなければいけないの?鐘下先生。

鐘下辰男といえば、その名前で検索すると数々の演出や脚本を手がける超売れっ子である。演研の代表の後輩という関係で昔から知ってはいたが、書き下ろしということにあまりに期待したため、裏切られた思いが支配したのである。

2日間を通して、抜き稽古・本番リハ・翌日本番リハ・本番 を観ていく内に、どうしようも無い男が、舞台の上で翻弄する姿に笑いが出る。観ていた観客も笑う。決して喜劇ではない。でものたうち回り、苦しむ姿になぜ笑いが起こるのか・・・。

不思議な感覚だった。不愉快極まる最低の人物も、第三者から俯瞰すると滑稽だった。最初はもう二度と見たくない芝居だと思っていたのに・・・
何度か再演するともっと面白くなるような気がした。

北海道の地方都市の劇団がなぜ30年も続けて来られたんだろう。今では北海道の各地から、東京からも見に来てくださる。
東京でなくてもやれることもあるんだ。
手前味噌だけど、演研はすごい劇団だと思う。本当に思う。

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