MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

JR九州・来年「スイーツ列車」を運行~改造種車はどの車種?

2014-01-28 | 鉄道[九州・JR]

昨年秋に日本では異例の豪華さを誇るクルーズトレイン「ななつ星in九州」を運行開始したJR九州、MAKIKYUも先月この列車の姿を大分駅で目撃し、その際の様子などを「MAKIKYUのページ」でも取り上げていますが、同社は「ななつ星in九州」以外にも個性的な観光列車を多数運行しており、その幾つかはMAKIKYUも実際に乗車した事があります。
(さすがに「ななつ星in九州」は姿を見るだけで、乗車機会自体がまずないと思いますが…)

また観光列車に限らず、新幹線や在来線特急列車、地域輸送を担うローカル用車両をはじめ、系列のJR九州バス、そしてJRグループ唯一の国際輸送を担っており、MAKIKYUが海外へ足を運ぶ際に利用する事も多いJR九州高速船「BEETLE」や、駅施設など至る所で某有名デザイナーを起用した他に類を見ない強烈な個性を感じられ、余所から九州へ足を運ぶとなると、その凄まじさに驚かれる方も少なくないかと思います。


「ななつ星in九州」は強烈な個性を感じるJR九州の中でも別格で、これだけの事を実現した後は今度どんな事を…と思う方も少なくないかと思いますが、今日ネット上のニュース記事を見ていたら、来年「スイーツ列車」を運行するという記事が多数目に付いたものでした。

「スイーツ列車」というと、JR東日本が東日本大震災で被災した三陸沿岸の路線を中心に走らせているキハ110系列改造車による「TOHOKU EMOTION」を連想する方が多いかと思いますが、ニュース記事内容を見るとこの列車の九州版と言っても過言ではないと感じられたものです。

クルーズトレインに関しては、「ななつ星in九州」で先を越されたJR東日本も、その後同種列車の計画を発表し、ハイブリッド車両による動力分散方式と言った違いはあるものの、これはどう見ても「ななつ星in九州」の反響に影響されて…と感じ、同感と感じる方も多いかと思います。

「スイーツ列車」に関してはJR東日本の「TOHOKU EMOTION」の反響を基に、JR九州も追随を目論んだのか、それとも以前から「TOHOKU EMOTION」と類似した列車の構想があったのかも気になる所です。

運行線区は久大本線と大村線を交互運行、概ね1~2ヶ月毎にいずれかの線区で運行予定と発表されていますが、どちらも車窓などは絶景が堪能出来る路線ながら、単線非電化のローカル線ですので、気動車充当となる事はほぼ確実と思われ、どの車両を改造種車とするのかも気になる所です。


JR九州ではバッテリー搭載充電式電車による非電化区間の電車運行試験も行っており、MAKIKYUの知人の中には、この形式で最近導入された車両を大絶賛している者も居ますので、バッテリー搭載や外観改装を行って平日は通勤輸送用に充当し、所要車両数が減少する土休日にテーブルを設置して観光列車として…という意見も出そうです。

仮にこの様な列車となれば好みが大きく分かれ、賛否両論が出る事は必須かと思いますし、充電式電車はJR東日本でもうすぐ新形式の新造車が営業運行開始となるものの、まだJR九州では試験段階かと思いますし、運行路線も考慮すると可能性は極めて低いと思います。


順当に考えれば近年登場した観光列車の種車としての事例も多く、片運転台車で車両数も多いキハ47・147形辺りが最有力と感じます。

同車は近年JR四国から購入した車両が、JR四国塗装のままで小倉工場に留置されている姿も先月目撃していますので、キハ47形を改造種車にするのであれば、この車両を改造種車にするのも…と感じます。
(この車両は部品確保用かもしれませんが…)


他に考えられる車両としては、久大本線・大村線の両線区でも現在営業運行を行っており、中途半端な存在となっている元指定席車化改造車(最後尾が当該車両:現在は塗装変更)も存在するキハ220形を改造種車にするのも…と思いますし、主たる客層などを想定すると、居住性に配慮すればこちらの方が良いかも知れません。


大穴としては、久大本線と大村線の双方で運行実績があり、現在は豊肥本線の観光特急「あそぼーい!」で活躍、九州では4両1編成だけの異端車となっており、よくここまで様々な装いを…と感心するキハ183形気動車の起用も、物理的にはありえなくない話です。

ただ一部では2両編成という情報も出ており、そうなると余剰車が発生する上に、豊肥本線観光列車用に別列車を運行する必要が生じますので、さすがにこの可能性は低いかと思います。
(写真は「ゆふDX」で運用されていた時に撮影したもので、MAKIKYUはこの装いの頃に一度だけ同車に乗車した事があります)

まだJR九州側から公式発表が出ていませんので、列車名や運行ダイヤ、充当車両や車両の改造内容(新造の可能性は極めて低いかと思いますので…)などが気になる所です。

世間を驚かせる強烈な個性を放つ列車を次々と登場させてきたJR九州だけに、今後どの様な情報が発表されるのかも気になる所で、まずありえない話かと思いますが、JR東日本からキハ110系列を購入し、2番煎じの感が否めない「KYUSHU EMOTION」となる事だけはない事を願うばかりです。

ネット上で公開されているニュース記事は多数存在しますが、その一部へのリンクを以下に取り上げておきますので、興味のある方はこちらも参照して頂ければと思います。

http://www.47news.jp/CN/201401/CN2014012701002431.html

http://www.kahoku.co.jp/news/2014/01/2014012701002431.htm

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130820/trd13082021360006-n1.htm

http://www.asahi.com/business/update/0820/SEB201308200060.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140128-00000014-mai-bus_all



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
勾配に強い車両かな? (MM723線)
2014-02-11 14:06:26
普通に考えるとキハ47系かな?

JR西もイベント用でキハ47系の改造車もある位で、窓枠をN40タイプにすれば、風景も見やすくなるはず。
九州にないけど、キハ40・48系列も侮れない。
返信する
中古導入も考えるなら… (MAKIKYU)
2014-02-12 17:32:11
MM723線様こんにちは。

JR九州の「スイーツ列車」用車両に関しては、順当に考えるなら観光列車への改造例が幾つも存在し、在籍車両数にも割合余裕があると感じられるキハ47系が妥当と感じるのは同感です。

ただ同車は原型エンジンだと非力過ぎ、勾配線区の久大本線を運行する事も考慮するとなれば、エンジン換装車を改造するか、未改造車をエンジン換装して導入するのが妥当な気もします。

片開扉を両端に配した片運転台のキハ48形は、九州には在籍こそないものの、今後冷房化&エンジン換装済のJR東海車が大量廃車されるかと思いますので、これを購入して種車にするのも悪くないかもしれません。

また車両改造に関しては、某有名デザイナーが絡む既存車両改装では、なるべく車両形状は変えずに装いと内装を一新する傾向がありますので、N40タイプの窓枠取替えが行われる可能性は低いと思います。

ただ「いさぶろう・しんぺい」や「はやとの風」一部車両の如く、一部窓だけ大改造を行う可能性も考えられ、キハ47形を各車1扉化→撤去扉部分を全面ガラス張り展望スペースにしても良い気がします。

列車名や車両改造内容などはまだ未発表ですが、世間を驚かせる車両を次々と登場させてきたJR九州だけに、今後どの様な発表がされるのかも注目したいですね。
返信する
Unknown (Unknown)
2014-05-20 23:02:30
場違いなことを言うので恐れ入ります。

結局「女性を中心に」という経営概念があると聞きました。どこもここも女性客ばかり念頭に置く商売の風潮に嫌気すら感じています。

「スイーツ(笑)」列車とか呼ばれそうな気さえします。はっきり言って私自身は今の風潮が嫌いだからこう言いたいくらいです

充てられる車両自体は四国から来たキハ47だろうと思います。
観光列車は飽きられやすいという考え方から基本的に既存車両(残り使用年数が少ない)を充てるのが基本だ、という考え方を知りました。やる以上は飽きられない工夫が必要だろうし、飽きられず長く続いてほしいものですが。
返信する
HN記入をお願い致します (MAKIKYU)
2014-05-21 11:21:25
こんにちは、今度からHN記入をお願い致します。

JR九州のスイーツ列車、四国から購入した車両か否かは別としても、過去の観光列車種車やローカル輸送の現状などを鑑みると、キハ47形かキハ147形が最有力と感じるのは同感です。

これだと数年走らせて廃車するか、評判が良ければ延命工事を施して継続使用するか選ぶ事もでき、会社の経営を考えても妥当な気がしますが、車齢や既存車両との互換性などを考慮すると、キハ66・67形を充当するのも悪くないかもしれませんね。

またスイーツ列車となると、特に客層は女性中心になると思いますが、個人的にはそれでも収益面に寄与し、ローカル輸送維持に貢献できるなら一つの方法として…と思っています。

さすがに女性専用列車ともなれば話は別ですが…
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。