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二度目のロンドン21 ウインブルドン選手権へ①

2024-02-11 15:17:29 | Weblog
写真は、テニスの四大国際大会の一つとして有名ウィンブルドン選手権の行われる会場に一番近い列車の駅・サウスフィールズ(Southfieids)駅前の住宅街。客を乗せるための三輪自転車が走っていた。

【街はウインブルドン一色に】
朝、起きると、すがすがしいほどの青空。あまりに天気がいいので、もうすぐ終わってしまう全英オープンテニス(ウインブルドン選手権・The Championships, Wimbledon)に行くことにしました。

そもそもシェアハウスの住人には、この観戦のために会期中は毎年、ロンドンのこのハウスを借りている人がいて、その生き生きとした話しぶりに興味が募っていました。
 また、夕方になると、いつも最寄りのベイズウオーター(Bayswater)駅から降りてくる人々の手にはウインブルトンの白地に紫と濃い緑が美しいおみやげバッグがぶらさがっていて、みな、一様にルンルン気分が漏れ出ているのです。
 ダメ押しは部屋に設置されている恐ろしくうつりの悪いテレビ。会期中は毎日、朝のニュース番組で「本日のウインブルドン」情報が流れていたのですが、今朝はなんと花々咲き乱れる美しいウインブルドン会場にソファ一式をしつらえて、ゆったり気分でいつものキャスターたちがうれしそうに中継し始めたのです。
 さらには現地の天気予報まで別枠で紹介され・・。とにかく「ウインブルドン」の文字を見ずに過ごすことが日々ごとに難しくなっていました。チャンピオンが決まる日が日々、近づくのですから、人々のボルテージも否が応でも高まるのでしょう。

【都心から電車で30分】
いやしかし、かの有名な世界四大大会のチケットなんて今更無理でしょ? と思っていたら、シェアハウスのベテランさんが、

「一番人気のセンターコートは、気合が必要ですが、とにかくたくさん試合が行われているので試合をみるだけ、雰囲気を楽しむだけなら思い立った日で行けますよ」

と親切にチケットの買い方などを教えてくれました。

部屋で朝食を食べて、ウインブルドンを目指します。さすがの立地の良さで、ベイズウオーター駅から地下鉄ディストリクト(District)線で一本。地下鉄がいつのまにか地上に出ていて、のどかな車窓を眺めていると30分でサウスフィールズ(Southfieids)駅に到着しました。ここが会場から一番近い駅なのです。
ちなみに電車に乗り続けた終点がウインブルドン駅。紛らわしいのですが、こちらは会場の最寄りではありませんのでご注意ください。

さて電車を降りたところからフェスティバルは始まっていました。多くの人が駅のホームでうれしそうに自撮りをしています。さすがテニスの聖地。私もついついつられてパチリ。

しかし電車に30分乗っただけなのに、なんという牧歌的な風景でしょう。いかにも郊外の雰囲気で空が、広い。別荘のような瀟洒な建物が美しくならんだ街を過ぎると、牧場のような芝生と木々がただただ広がるだけの空間が続きます。

【気持ちのよい手作りの小道に導かれ】
会場は駅から少し離れているようで(実際には1キロ強)、ウインブルドン会場へ連れて行ってくれるインドネシアやフィリピンで常用していたトゥクトゥク(三輪自転車)を利用する人も。でも、多くの人はゆるゆると歩いていきます。辻々には「ものみの塔」のパンフレット片手におとなしく宗教の勧誘をしている人までいました。

ウインブルドン会場に近づくと、よく手入れされた芝生のゴルフ場のような空間に大会に集う人専用の駐車場が広く取られていて、そこにオレンジのジャケットを着たボランティアスタッフが立っていました。なんだか、日本でよくみる近所の広場のお祭りみたい。

スタッフには白シャツ上下の子供の姿もあった。
地元の子供たちが前から準備に携わり、礼儀などを
自然と身に付ける場ともなっているようだ。

 その横には入口風のアーチがあり、チケットを持った人用とチケットを持たない人用に区分けされた通路がありました。案内にしたがってチケットを持たない人用の道に進むと、自然と生い茂ったような木々が気持ちの良い木陰をつくり、強い陽射しのなかでも、気持ちのいい散歩道になっていました。人がいっぱいいるのに、このゆったりとした気分はなんでしょう。
                    (つづく)

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