雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

大航海時代を求めて スペインとポルトガル1

2021-03-28 15:08:53 | Weblog
写真はキャセイパシフィックのエコノミークラスの機内食。ビジネスクラスはこれをおしゃれに置いた感じ。さらにエコノミーではハーゲンダッツアイスクリームなど取り放題に後部座席付近に置かれていたが、ビジネスクラスだと、寝ている限りは届かない。良し悪しか。

【二月後に】
 フィリピンの後、次に行ったところがスペイン・ポルトガルです。
 2019年2月13日より一か月。
 あれれ、雲南は?とお思いでしょうが、食の世界がシルクロードでつながっていくので、じっくりとお付き合いください。
 コロナが収束したら、常識は変わるとは思いますが、旧世界の旅を記しておきます。

【急がば回れ】
 仕事の関係者とはポルトガルの首都リスボンで待ち合わせとなっていました。ところが日本からリスボンへの直行便は数が限られていて値下げ幅も低い。そこで香港に本社を持つキャセイパシフィック航空で台湾・香港経由でマドリードへ行き、そこから改めてイベリア航空でリスボンに飛ぶことにしました。そのほうが断然安かったのです。

飛行機は経由便だと、格安になります。空き席を時間で買い取るイメージなのか。

じつは大学生の時に、最も安かった南回り便でヨーロッパに行ったことがありました。ところがバンコク、デリー、バグダッドと経由しているうちに政変に巻き込まれ旅が一時中断に。その間の経験が濃すぎて、一週間遅れでヨーロッパに着いたときには憧れのヨーロッパがなんとなく味気なく思われてしまったのでした。以後、経由地の政治状況は確認を怠らないようになりました。

 キャセイのいいところは、エコノミークラスでもビジネスクラスとそん色ない食事が出ること。スチュワーデスさんが自分たちのおしゃべりに夢中でキャピキャピしたムードの中、客への最低限のポイントは外さないところも好感が持てました。ANAとの共同運航便となる機も多く、マイレージが効率よく貯まるのもうれしい。

 こうして15時15分に成田空港を立った飛行機は18時に台湾を経由し、21時半に香港へ。3時間後の0時35分(日本時間1時35分)発でようやくマドリードまでノンストップとなります。

 日本人スチュワーデスさんが、
 「マドリード便はまだ2016年6月から就航したばかりなんですよ。私も行く度に好きになります」

 まさか、この半年後に香港民主化デモで空港が占拠されて欠航。さらにデモを支持した社員が大勢、解雇される事態になるとは思いもよりませんでした。
さらに2020年10月21日にはコロナの影響によって従業員の4分の一にあたる8500人をリストラする計画を発表しました。イギリス風の優雅な雰囲気がコロナが収束した後も保たれるのか、とても心配です。
(つづく)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

語学留学でセブに行く80 焼き鳥店「DIPZILOG」3

2021-03-14 11:14:30 | Weblog

写真はディプシログの入口でもうもうと煙を立てている焼き鳥台。

【先生の心と財布にやさしい店】
串を打った肉に昔のお子様ウインナーのようなわざとらしい赤みがあるのは、バナナケチャップを使っているからのようです。バナナケチャップとはフィリピン料理の定番の調味料の一つで、ペーストしたバナナに酢、砂糖、スパイスで作られたもの。本来は赤くはないのですが、トマトケチャップに見た目を寄せるために赤い着色料を入れたものが多いのです。このソースがさらに日本料理にはない独特の甘味と酸味をもたらします。

炭火の敷かれた焼き鳥台の脇にはニンニクやなにかの野菜を刻んだものが漬け込まれたドロリとした付けタレが置かれ、それで味を調えては焼いています。

遠方から出稼ぎにきた英語学校の先生方がこれだけ集っていることからも、この店の味はフィリピンの舌にマッチするのでしょう。もちろん、価格もお財布にやさしく、ボリュームも満点。こちらの想定の2倍は盛られています。

セブで、学校以外にもあれこれ外食をしましたが、一番、日本人の味覚にない味でした。地元の味を知りたい方にはお勧めです。

※フィリピンの語学留学で毎日4時間以上、マンツーマンで先生と話していたために、いろいろと占いや人生相談を受ける人になっていた数か月。おかげでフィリピンを本以外で知る貴重な機会となることができました。とくに食の分野は聞いたり食べたり楽しい日々でした。
まだまだ書く内容はあるのですが、ここでセブ編はいったん終了します。ここまでお読みくださりありがとうございました。
次回からはスペイン・ポルトガル編です。よろしかったら、またお付き合いください。

次週は更新をお休みします。
まだまだコロナが猛威を振るい、息の詰まる日々が続いています。そんな中でも早咲きの桜が咲き、こぶしの花が散り、菜の花の黄色が鮮やかになっていました。春はどんなときでも忘れずにくることに、感動!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

語学留学でセブに行く79 焼き鳥店「DIPZILOG」3

2021-03-07 12:18:36 | Weblog

写真は、店の名前と同じメニューのディプシログ。肉は甘めだが、混ぜられた野菜が塩辛く、真ん中のニンニクチャーハンにもしっかりと味があるので、飲み物や汁物が欲しくなる。

【「シログ」の意味】
こうなったのは必然で、あとで調べると、「シログ」。ここの店では「ZILOG」、フィリピンの一般的な綴りでは「SILOG」は、タガログ語でニンニクチャーハンを意味するシナナガグ(SINAGGAG)と卵を意味するイトログ(ITLOG)が縮まった造語なのだとか。それを知らずに頼んだのですから、このメニューかぶりは必然です。
メニュー名は、メインディッシュの名前の語尾にシログを付ければ、ともかくプレートメニューが出来上がるという次第。
例えばタプシログ(TAPZILOG)ならタパ(調理済み牛肉)にシログ、スパムシログ(SPAMZILOG)ならスパム(肉の缶詰のSPAMという米国の缶詰。沖縄物産館でも売られている)にシログ、となります。
 ディプシログとして出てきたものは、豚肉をネギ、青唐辛子、ニンニクを甘いケチャップのようなもので炒めたものがメインでした。ディプは「ディップ(DIP)」は英語の浸す、という意味で、この店特製の肉のタレ漬けだったのでしょう。炭火といえばしょうゆダレ文化になじんだ身としては、この甘い味付けと、想定以上の塩味が効いた野菜の混ぜたものがなかなか驚きでした。唐辛子の辛みは一切ありません。肉を一口食べると白米が食べたくなるのに、その横にあるのは味が付いたガーリックャーハン。結果、なかなか苦戦する事態となってしまいました。ただ地元のビールには不思議とマッチする味でした。


写真は店のメニュー表。ここからでは焼き鳥だけを頼むことは不可能。焼き鳥のみに到達するには店の人と話しながら、食べたい串を指さして、値段を聞いていくしかない。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする