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二度目のロンドン17 大英図書館①

2024-01-14 16:04:04 | Weblog
写真はセント・パンクラス駅を横からみたところ。正面とその右隣りに接したキングスクロス駅は混んでいるが、それ以外の面はとても静かだった。
 ちなみにキングスクロス駅といえば、ハリーポッターの「9¾番線」。実際にはないホームだが、無料の撮影スポットが用意されているので、ハリーポッターファンはいく価値大である。

【ヴィクトリア朝の駅舎でタイムスリップ】
住まいにも慣れてきたところで、いよいよ大英図書館へ。憧れの場所です。私の高校の時からの夢は「ライブラリアン」つまり図書館司書でした。まだインターネットがない時代に、ここでは他に先駆けて、ちゃんと手続きを踏めば、所蔵図書の貸し出しや複写の送付をほぼ実費で請け負っていました。

 それこそ正確な知は書籍に集約されていた時代に、いつでもどこでもだれでもが平等に情報にアクセスできるための知見を営々と構築しつづけている場所、それが大英図書館だと、1980年代末に大学の図書館概論で教えられました。

ロンドン北の郊外にあるセント・パンクラス駅を降り、物乞いやパフォーマーに引っかからないように駅舎を出て注意深く歩こう振り返って、まずびっくり。
 赤レンガにアクセントで入る白い石灰モルタルのライン、アーチに組み込まれた丸ガラス、そしてお城の塔のようにそびえ立つ大時計台を持つ駅舎が、とにかく豪奢でまるで宮殿から出てきた気分になりました。

 1868年開業。ヴィクトリア朝ネオゴシック様式とよばれるもので当時の鉄道会社がロンドン市内に延伸し、会社の顔になるように設計した駅舎とのこと。

東京駅の開業が1914年ですからさかのぼること約半世紀前からある現役の建物です。東京駅を設計した辰野金吾もロンドンに留学しているので、この駅舎も見たことでしょう。最近ではロンドンの駅舎も東京駅の参考になった可能性もある、と指摘されています。さらにセント・パンクラス駅開業の10年後には駅舎脇に豪華ホテルが併設されています。東京ステーションホテルを彷彿とさせます。

ヴィクトリア朝時代村のような景観から道路を一本挟んだところに大英図書館本館がありました。セント・パンクラス駅の赤レンガの雰囲気に調和したたたずまい。こちらは1997年の建築。大英博物館からの所蔵と現代も出版され続ける書籍の納本制度によって集められ続ける書籍の多くが収蔵されています。
                     (つづく)

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