たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

のきしのぶに吹く軒下風

2006-02-19 15:30:40 | Lyricism
鎮守の森の東屋の軒端のシダ葉の脇を風が通り過ぎた。
春の気這い。
のきしのぶ・軒忍=ウラボシ科のシダ。樹幹や岩石、萱葺き屋根や軒下に着生する。葉は20㌢くらいになる。

わが屋戸の軒のしだ草生ひたれど恋忘草見るに生ひなく
万葉集・巻11、シダばかり生え、好きな人を忘れさせる草は生えてこない。

風綴り⑤ <風の方位>
海風 陸風 山風 谷風 川風 波風 浦風 岩風 道風 野分 
天津風 追い風 順風 向い風 逆風 地形に吹き渡る局地風
屋敷風 軒風 門風 渡り廊下風 地下鉄風 ホーム風 ビル風 
モンローの白いスカートを吹き上げた風の視線。
たにしは地中から見ている。

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