たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

ゴルフ場の中にある指定史跡―薬王寺伝来の「清戸の泉」

2021-05-30 09:36:56 | 白井七福神お寺参り
令和3年5月30日 五月最後の日曜日は薄曇りです。
前回に続いて清戸弁財天の薬王寺に関する記録です。
船橋カントリークラブにある史蹟「清戸の泉」の見聞です。


森閑の杜に佇む薬王寺の本堂

お寺から頂いた「由緒書」と境内にあった「案内版」によります。
4枚の版木には、薬王寺の縁起として竜神伝説が彫られていて、
清戸の泉とセットで千葉県の文化財に指定されている。


清戸の泉と弁財天宮

「清戸の泉附(つけたり)版木」(文政11年9月の在銘)
千葉県白井市清戸字清戸山602
(船橋カントリークラブ8番ホール左側の窪地)にある池を「清戸の泉」という。
泉の中の島には社が鎮座している。(清戸の弁天)





この泉について薬王寺に伝わる「(青龍山薬王寺並堂作辨財天女縁起)」、
大同年中(806~808)の旱魃で里人が飢餓寸前であったとき、
諸国を巡る僧が来て竜神に雨乞いをし大雨を降らしたので、
この地に一社を建立して竜神を祀り、
相殿に弁財天を祀って池を掘ったという物語がある。





薬王寺で案内して下さったご内儀より情報を得て、
クルマで数分離れた船橋カントリークラブに行きました。
クラブハウスに案内を乞うて、言われる通りに行きました。
要所要所に「清戸の泉」の道標があります。
土曜日とあってプレーをする人も多いです。





樹間の中を案内通りに進むと窪地に沸く泉がありました。
泉の中央には小さな社がありました。
湧き水がサラサラと流れて、枯れることがないようです。



ゴルフ場の中に指定文化史蹟が遺されている。
ゴルフ場と言えばグリーンばかり目に付きますが。
鎮守の杜と泉があって、誰でも入れるなんていいですね。



印旛沼、手賀沼や利根川流域には龍角寺や竜腹寺など、
「雨乞い竜神信仰」に基づく伝承や遺跡が多いが
「清戸の泉」はその代表例であるという。



長々とお付き合い下さりありがとうございます。
次回は薬王寺で初めて拝見した「八角蓮」を紹介します。

森閑の杜に埋る―清戸弁財天ゆかりの青龍山薬王寺

2021-05-27 11:00:03 | 白井七福神お寺参り
令和3年5月27日 昨夜の皆既月食は雲間に薄れていました。 
不要不急な「白井七福神めぐり」のお寺詣でをしています。
コロナ禍の自粛時期「3密にならない」穴場ですよ。



今回は「弁財天様」が祀られている薬王寺です。
天台宗の寺院で山号は青龍山。ご本尊は阿弥陀如来様。
創建は「大同(806年~810年)」年間まで遡ると伝えられている。
平成13年(2001年)3月10日に本堂が新造されたと記録されている。



境内はそれほど広くなく、まさに幽谷深山の趣きです。
手水鉢には「清龍水」の字、青龍の口から水が噴き出ている。
巨木に包まれた本堂は静謐な空気に支配されていました。





本堂に向き合うように、それほど大きくはないが、
巨木の根元に石彫りの「弁財天様」が鎮座していました。



お寺で頂いた由緒書きには、弁天様像が載っていました。
「当山に古きより伝わる弁財天は像高15.8cmの木造八臂で、
天冠台上(頭上)宇賀神(人頭蛇身)を頂く座像である」と、
して、次のように紹介されています。



「弁財天は七福神のうち唯一の女神でルーツはインドの河の神で、
水との縁が大変深く水神として祀られていた。
音楽・芸術・学問・財福を司る守護神として、
崇められております」と記されています。

境内に鎮座する石像の弁財天も、人頭蛇身の宇賀神の冠をかぶり、
八本の腕に武器と宝珠と宝蔵の鍵を持つ、宇賀神弁財天です。



本堂の脇には観音堂があります。
本堂に向かって右手の石垣の上に薬師堂が建っていました。
「清戸の薬師」と呼ばれています。





この薬王寺には「雨乞い竜神伝説」を伝える版木が保存されている。
「清戸の泉附(つけたり)版木」(文政11年9月の在銘)
「清戸の泉」に祀られる弁財天社にまつわる縁起が保存されていて、
千葉県指定の史跡になっている。
「清戸の泉」は船橋カントリークラブにありました。
詳細は次回に報告します。

薬王寺の所在地は千葉県白井市清戸6。
北総線小室駅から歩いて20分。バスの便もある。
なかなか分かりにくい場所です。



白井市役所前から「神々廻・船尾街道」を、
千葉ニュータウンに走り、船橋カントリーゴルフ付近を過ぎ、
薄暗い下り坂道途中に「しろい七福神」の赤旗が立っていました。
崖下に駐車場らしき空き地がありました。



駐車スペースの先に坂になった入口がありましたが、
お寺さんにしては山門らしき建造物がありません。
覗き込んでいたら「ワンちゃん」が盛んに吠えます・
「山門」ならぬ「ワン門」ですかね。



実はこの薬王寺の山門は車を止めた所から、
50メートルほど先から上がる細い階段が山門でした。
近くに行く機会があったら改めて写真に撮りたい。
(この項未完)

今日、ワクチン一回目を接種しました

2021-05-24 15:46:59 | Journalism
令和3年5月24日 二回目は6月14 日です。
世間では「接種予約」には、いろいろ難題があるようですが、
爺は、歩いて数分、かかりつけ医師に打ってもらいました。



東京と大阪では自衛隊医療部隊による、
「大規模集中接種作戦」が展開されています。
東京では今後、近郊懸市まで予約対象を広げて一日、1万人を目指すという。



現場従事者の皆さんが赤十字マークを付けて、
白衣で動き回れば、「野戦病院」の雰囲気ですな。
菅総理、渾身の「ワクチン大作戦」、一層の緊迫感が出ます。



コロナ禍に打ち勝つ方策には、正解のない、
複雑な「連立方程式」の解を求めるようなものです。
「ワクチン接種」は当面の「正答根」ではないか??



「アンチ政権」のマスコミの皆さん、「何やら」「奸やら」と、
ケチばかり見つけては、批判ばかりしていないで、
国民の安心のために粛々と、整然と協力しましょう。



序でに「東京五輪」についても一言。
状況は今や「ぼったくり男爵・バッハ」のIOC軍による、
日本国への「主権侵害」の様相を呈してきました。

選手はじめ関係者のワクチンは面倒みるからと、
日本人世論の大勢を無視し「開催強要」をしてきました。
開催国の「主権を犯させては」ならない。

政府およびJOC関係者は「断固抗議」すべきです。
シュプレヒコール「バッハごり押し五輪」はんたーい!!

今年も届きました 伽羅蕗 きゃらぶき

2021-05-22 10:50:56 | 頂き物
令和3年5月22日 梅雨空模様が続いていますが……
当地・関東甲信地方は「梅雨入り宣言」が未だでない。
今年も「きゃらぶき」が届きました。ごちそう様。

懇意にさせていただいている女流歌人が、
北関東の山麓にお暮らしです。
家庭菜園にはクマやさるが出没するそうです。



ネコちゃんと同衾していると聞いています。
この時期、カエルが大発生してガラス戸に張り付いているという。
それを見たネコちゃん、内側から飛びつき遊ぶのが面白いという。。

カエルの腹には「おへそ」が有ったか無かった、
聞き漏らしましたが、
「カエルと遊ぶネコちゃん」山寓居でお暮しの佳人さんから、
丹精込めた「きゃらぶき」が今年も届きました。



自生のフキを刈り取りアク抜きし、切り揃え、
鍋に入れて、火加減をして手間をかけて作ります。
美味しく頂いています。特に夏場まで冷凍保存し、
真夏日に「シャキッと」含むと甘露ですね。
ありがとう。

空はどんより、蒸し蒸し、じめじめ、梅雨入り宣言待ちの空模様

2021-05-18 13:58:11 | Journalism
令和3年5月18日 今年の「梅雨入り」は記録的に早い。
九州南部の11日から東海地方まで早々と梅雨入りした。
関東甲信地方は「梅雨模様」ながら宣言はまだ出ない。



「お天気ニュース」を見てみると、
四国(5月15日)と近畿(16日)は統計を取り始めてから最も早く。
九州南部(11日)と九州北部(15日)、中国(同)、東海(16日)、
それぞれ、2番目の早さだという。



予報によると、梅雨入りしていない関東甲信地方や、
北陸、東北地方では「雨模様」の日が続くそうです。
「梅雨入り宣言」なき「梅雨空」天気になっている。



「梅雨入り」が早いからと言って、
「梅雨明け」が早いとは限らないという。
いずれにしても7月になれば、ツユ明け、さあ夏だ!!
そして運命の「東京五輪」開幕です。



NHK番組の「チコちゃんに叱られる」流に、
今こそ、すべての報道機関に問う。
五輪期間中のニュースの優先順位をどう位置付けるか。
「コロナ感染者数」「死亡者数」「メダル数」の順位。

1日のコロナ感染者3000人超え、死亡者1000人超え、
池江選手の金メダルを含め5個獲得ーーという、
ニュース原稿が手元に来た時、順位は迷わないか。
トップはコロナ死か?、池江選手の金メダルか?ーー。

今夏、五輪競技が強行されたら、
報道現場、ニュース現場の記者は、
「コロナ死か、金メダルか、悩む日々に直面する」でしょう。
国民だって、その評価は分かれます。悩ましい。

JOC、報道機関(スポンサー契約している)は、
そいう事態を想像出来ないのでしょうか。

この夏の日本。
コロナで亡くなる人への悼み、メダルを獲得した選手への称賛。
そんな情景の日常にしてはならない。
そう思いませんか。ボーっと、生きてんじゃねぇ~よ。

万緑の境内に鎮座する「寿老人様」に五月晴れ―佛法寺

2021-05-15 08:29:41 | 白井七福神お寺参り
令和3年5月15日 皐月も中旬になりました。
山里に「青田風」が吹き渡り「たにしの爺」さん、
五月病・鬱も少しは快癒されてきた感じですな。


 


「コロナ蔓延防止」期間中でしたが、風に吹かれて、
不要不急な外出で「白井七福神」寺参りに行きました。
今日は天台宗寺院の「佛法寺」です。



所在地は千葉県白井市復987。白井駅から徒歩10分。
車では、北千葉道路464で成田方面に向かい、
白井駅交差点を過ぎて、すぐ左に入る道があります。



山門の前は田植えが終わったばかりの水田です。
とても清潔な雰囲気に満ちた門前でした。
直ぐに「三尺藤」の藤棚があって、本堂まで直視できます。
山門の左わきに魔除けの元三大師の石像が見守っていました。



境内は、それほど広くはありません。
藤や梅の古木が美しく整えられています。
緑に包まれたお庭には鯉も泳いでいます。





ご案内によると、鎌倉時代13世紀の中ごろに、
制作されたと思われる木造阿弥陀如来坐像が、
本尊として伝わっていると記されています。



本堂脇には白井市の指定文化財となっている、
白井七福神の「寿老人様」が祭られている。
近くには、長身の観音様の石像が建っている。



寿老人は星の化身で、にこやかな微笑みをたたえ、
手には巻物を括り付けた杖、そして団扇や桃などを持ち、
長寿延命、富貴長寿の神として信仰されている。
(この項は、ネットより引用)



山門脇に魔除けのご利益と疫病退散の逸話で知られる、
元三大師(がんざんだいし)が祀られている。
比叡山中興の祖である慈恵大師の良源さんです。



特に今日(こんにち)コロナ禍に悩む日本です。
元三大師の疫病退散のご法益をお願いしたいです。
それにはまず、私たちが善良なる市民になることです。



これで白井七福神を祀るお寺さん、
来迎寺に次いで二寺に参拝しました。
次は何処にするか地図を眺めています。

A bouquet looks great on Mother's Day

2021-05-12 14:28:32 | 頂き物
令和3年5月9日は「母の日」でした。
mothers dayにはやはり「花束」ですね。



一回目の投稿は「花より団子」で口に入る「頂き物」にしましたが、
ここはやはり、bouquetでないと締まりませんWA



次男のお嫁さんが届けてくれたので、
ブログにアップして「サンキュー」

「母の日」プレゼントが届きました。

2021-05-09 11:49:18 | 頂き物
令和3年5月9日 母の日ですね。
昨日、市から「コロナワクチン接種券」が届きました。
子どもたちからは「河内晩柑」「牛・豚のハム」セット。



「接種券」は届きましたが「接種予約」が取れません。
Webサイトにアクセスできません。
市に配布されたワクチン数が、「雀の涙」以下です。

「接種券」が頂き物だとしても、
高齢者施設に優先し、その後ですから、
「注射針」が腕に刺して「頂く」のは何時のことやら。



子どもたちからは「直ぐに頂ける」プレゼントです。
愛媛県産の「ジューシーゴールド 河内晩柑」
南国愛媛で太陽をたっぷり受けて育った「夏の柑橘」
とってもジューシーで果汁とCがたっぷり。
ありがとう。



和製グレープフルーツとも言われ、
薄皮ごと食べると食物繊維「ペクチン」が豊富で、
抗アレルギーとして花粉症を緩和の効果があるという。





次男の家族からは、
ブランド常陸牛・豚使用のハム・チョリソーなど、
高級ブランド製品詰め合わせセットです。



買い出し外出を控えている昨今。
たんぱく質の補給に助かりますね。
ありがとう。



さて、三男からは何かなー???

緑の薫風、立夏の風に泳ぐ鯉

2021-05-06 20:28:12 | 散策の詩
令和3年5月6日 連休が終わって良かった。 
かつての「爺ん家の鯉幟」に会ってきた。
「房総風土記の丘」に寄贈させて頂いた鯉です。





3人の男の子で立てた「鯉幟」でした。
もう、30年くらい前になりましょうか。
成長して立てなくなって、同施設に贈りました。





真鯉に緋鯉に子鯉の3匹セットです。
どれがどれだか、微かな記憶に残るばかりです。
この時期、大勢の子どもたちに見られて光栄です。





駐車場には、他所の県のナンバーが目立ちました。
入り口の木戸番に体温測定と手先消毒と、
住所氏名電話番号カードを提出し「房総の村」へ。





鯉幟は「おまつり広場」の大木を柱にして、
天高く盛大に泳いでいました・
広場には「催し屋台」が出て子どもたちが遊んでいました。





久しぶりに施設内を歩き回り、
昔ながらの初夏の田舎風景を体験しました。
大木戸付近、商家の町並みは混んでいましたが、
下総の農家、安房の農家の付近は閑散としていました。



誰も人が居ないお寺さんには「布袋尊様」がいらっしゃいました―来迎寺

2021-05-04 08:20:27 | 白井七福神お寺参り
令和3年5月4日 「みどりの日」です。
「青葉繁れる」「新緑が滴る」「万緑」とかとか。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」(山口素堂)

連休中は近場の自然公園は子連れ家族が増え、
やかましくて、煩いので少し遠出をしました。
白井七福神の一社「布袋尊」の来迎寺に行きました。
来迎寺(らいごうじ)は天台宗延暦寺派の寺院で、
所在地は白井市折立266にあり駅からは遠いです。





風間街道が東京環状道路16号線と交差する白井市冨塚。
16号道路を越えると街道は「鮮魚街道」になります。
交差点からわずか2、3分で、
右折する「来迎寺入口」という細い道があります。





「来迎寺」は開けた場所に、ひっそりというか、
人影は全くなく粛然として存立していました。
周囲は「折立菖蒲園」で、少し咲いていました。



山門はなく二本の石柱が建っていました。
それほど大きな本堂ではありませんが、
気配は静粛に満ちて、いい雰囲気が支配していました。



門柱の間に「可愛いお小蔵さん」が迎えてくれます。
木魚を枕に居眠りの最中です。
その先に、本堂に続く石段があり、左辺の樹々の間に、
石で彫られた見事な「布袋尊様」が鎮座しています。



弥勒菩薩の化身といわれる布袋尊は、笑顔を絶やさず人々に接していた人で、
大きな袋には宝物がいっぱい入っていて、信仰の厚い人に与えられたという。
笑門来福、夫婦円満、子宝の神として信仰が厚い。(ネットより引用)



本堂前の案内板によりますと白井市指定文化財として、
木造阿弥陀如来坐像、木造不動明王、 木造毘沙門天立像、
木造閻魔王坐像、木造奪衣婆(だつえば)坐像が収まっているという。



境内には「火伏せの霊樹」と呼ばれる指定天然記念物、
「来迎寺の公孫樹」として知られる、
巨木で古木の銀杏の樹がありました。





来歴によると、320年前に寺院を含む折立村が火災に遭った際、
焼け残ったため「火伏せの公孫樹」とも呼ばれるようになった。
今も火災の影響で主幹が2つに分離し、炭化箇所が残っている。





境内は花の季節で藤棚をはじめ、
石仏などありいい雰囲気でした。





白井市にはこのような七福神仏閣が点在しているようです。
他の仏閣も訪ねてみたいと思った。