たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

「グレて」人間になった木の葉天狗の滑稽譚「天狗田楽」

2021-10-30 19:00:41 | 本・読書
令和3年10月31日 October is over
「秋色たけなは(わ)」秋日好天とか。月並みなフレーズを並べてみました(汗)。
この時期らしい、情緒のある詩情を綴りたいが、ポエジーが出てこない。

大衆文芸・時代劇作家・村上元三の「変化物語」、
大型活字本で読んでいます。「河童将軍」に次いで、
今回は「天狗田楽(てんぐでんがく)」読感です。

鞍馬に棲む木の葉天狗八郎が人間界に興味を持ち、
とくに女性(にょしょう)の仕組みを知りたくて、
まあ、未知な世界を見てみたい、触れたい思いは、
とくに若い天狗としては「止み難い」衝動でした。

人間様に憑依してみたが、
色と欲の渦巻くおぞましさを知って、
散々に、逃げ出したという物語です。

作者によると、天狗には性別がない、ということのようです。
天狗は男女の営み、つまり生殖によって産まれるものではなく、
深山に立ち込める幽遠不可思議な山気から、
しずくのように滴り落ち、いつの間にか形を成すものだという。

八郎のような「木の葉天狗」は、
兜巾(とさん)に篠懸(すずかけ)、嘴は青く鳥に似て、
背には羽を生やし、羽団扇を持っている。

木の葉天狗も修業を積み、年数を経れば、嘴はとれて、
顔は赤くなり、鼻が飛び出し、髪は白くなり、
大天狗と称されて、仙術の奥義に達することができるが、
そこまでの道は厳しく、大天狗までになるものは少ない。

物語の木の葉天狗八郎は、
大天狗様から「こっぴどく叱られた」のです。

鞍馬の大天狗白雷僧正(はくらいそうじょう)、
「お前は、本来なら人間に生まれてくるところを、
間違って、天狗界に迷い込んできた。
もっと修業しないと、人間界に堕落してしまうだろう」と、
厳しく叱責を受け、羽をすぼめて意気消沈していた。

叱責された訳というのは、
他でもない「魔が差した」のです。それは、
八郎天狗の生来の人間界への興味からだった。
この日は鞍馬の火祭の夜のことだった。



杉の梢で人間たちの祭りの騒ぎを見ていたら、
「あん、」とか「いい、」とか「うむん、」とか、
木の根元で人間の男女が、うごめいているではないか、
八郎天狗は何事かと、木から降りて覗き込んだのです。

ああ、これが人間界の「営み」というものか、
目が眩みそうになりながら、覗き込んでいるうちに、
身体が熱くなり、姿を消す隠身の術が薄れて、
天狗の姿が現れてしまった。

びっくりした営み中の男女は仰向けに離れて転がった。
八郎天狗は人間の女の仕掛けはどうなっているかと、
見分し始めたとき、運が悪くというか、
鞍馬山の取り締り担当する山城坊に見つかってしまった。

これが木の葉天狗八郎が、大目玉を食らい、
謹慎処分になった所以でした。

魔が差したとはいえ、八郎天狗は師の「あまりの」叱責に、
それなら「いっそ、人間に堕落してやろう」と心に決めました。
魔王堂に忍び込み、あらゆる天狗の秘法を記した「巻物」から、
変身の奥義を記した――
「迦楼羅秘鍵波羅密法(かるらひけんぱらみっぽう)」を拝借し、
天空に飛び去ったのでした。



人間の姿になった八郎天狗は箱根の山中に立っていた。
姿成りは江戸日本橋の呉服問屋の若旦那となっていた。
八郎天狗が術で化身したわけではなく、
若旦那・丹之助に成り代わっていたのでした。

この呉服問屋伊勢屋の若旦那・丹之助は、
この男、実は箱根の山中で刺客に襲われ、
瀕死の状態になっていところ,
八郎天狗が乗り移ったというわけでした。

この丹之助は訳アリの男で、
放蕩が過ぎて商売に身が入らないので当主の儀兵衛が、
京都へ修業に出していたのでした。
儀兵衛の後妻が悪党で、長男の丹之助を差し置いて、
自腹の子を跡取りにしようとたくらんでいたのです。
丹之介を切ったのは、後妻が差し向けた「間男」でした。

久しぶりに江戸にもどった八郎天狗の丹之助は、
伊勢屋の店先に商いに出るのですが、
訳が分からず、番頭にまかせっきりでした。
ある日、掛け取りを任され集金に出た帰り、
丹之助の馴染みだった女に会い、
人間界の興味津々だった例の営みを初体験する。

手練手管を教えられ、散々楽しんだ後、
集金した金を持って吉原に乗り込んだ。
傾城屋の太夫を相手に思う存分楽しんだ。

さすが天狗の神通力でも「精魂果て」、
八郎天狗は前後不覚の態になった果てに、
(このあたり省略しますが)
木の葉天狗の姿が現れてしまい、
大騒動の捕り物騒ぎになってしまうのでした。

八郎天狗は空に向かって悲鳴を上げた。
ちょうどその時、一陣の風が吹きおろし、
八郎天狗は天空に引き上げられて消えた。
後には丹之助の骸が残っていた。

「天狗は天狗でいればよいのだ。今さら人間ごとき、
つまらぬ輩の仲間入りしてなんとなる。
愚かな真似をして、後悔したであろう」
鞍馬の大僧正白雲坊の小言を八郎天狗は、
泪を流して聞くのでした。

まあ、風刺の効いた「大人の童話」という感じの物語でした。
83歳、老境の徘徊爺には、たわいもなく面白かった。
そう言えば、「女性の天狗」って聞いたことがありませんね。
天狗様について、いろいろ知りたい方は、ここで見てください。
「日本文化研究ブログ」

「たわいもない長文」お付き合いさせてゴメンね。
10月27日から11月9日まで2週間にわたり、
読書週間になっています。
皆さん、SNSを中断して読書しましょう。

「腹くくって」いったれぃ! スワローズ・セリーグ優勝

2021-10-27 14:26:19 | Journalism
令和3年10月27日 おめでとう東京スワローズ。
昨夜、横浜に勝って、阪神が負けて「M2」から、
2021年プロ野球セリーグの優勝チームになった。



終盤になって、苦しい試合(連敗)が続く中で高津監督が言った。
(ロッカールームに1枚の檄文が張り出されていた)
「絶対大丈夫! 腹くくって いったれぃ!」

あとは神様が決めることだ。
人事を尽くして「勝負は時の運や」
野村監督、ノムさんから学んだ奥儀でした
ブレない選手起用を最後まで守った高津監督でした。
選手も「絶対大丈夫」が合言葉になった。



阪神も強敵だったが、試合ごとスタメンがブレていた。
読売は選手・投手起用が目まぐるしくブレて自滅した。
選手を信じられない監督の下では、
選手も監督を信じられなくなる。



2年連続のダントツ最下位からのリーグ優勝。
野村野球遺伝子の申し子・高津監督。
6年前の真中監督以来です。
久しぶりの優勝だからこそ、選手もファンが感激・歓喜できる。





毎年優勝をしなければならない球団がある。
毎年優勝して何が感激になるのだろうか。
毎年優勝するために「いわくつき」選手を引き入れた。
その時から、このチームはおかしくなっていった。



今シーズン、読売からスワローズに来た田口投手がいる。
彼自身は3年連続優勝だ。
しかし前のチームでの優勝と今回の優勝とでは、
何かが違う、嬉しさは万倍ではないだろうか。


指でVをかざす田口投手

楽天から来た近藤、今野、日ハムから来た高梨投手ら、
優勝スワローズに貢献してくれました。
優勝初体験のアメリカ帰りの大ベテラン青木選手。
良かったですね。おめでとう。ありがとう



「たにしの爺」は60年来、
カネやん(金田投手)、飯田内野手、町田外野手、佐藤選手
巨人から来たウ~やん、(宇野内野手、のちに監督に就任)時代から、
ご贔屓にしている燕スワローズです。



万年Bクラス、勝率が5割超えたことがない。
カネやんの快投で「巨人に勝つ」ことが楽しかった。
「強きを挫く」スワローズが今も好きですね。



●令和3年10月28日 以下を追記しました。
パリーグはオリックス・バファローズが優勝。
25年ぶり13回目だ。前身は阪急と近鉄でした。
奇しくも、スワローズと同様、2年連続最下位から、
就任1年目の中嶋聡監督のもと全員野球で這い上がりました。

日本シリーズはヤクルトVSオリックスが見てみたいですね。
QSシリーズは、もう止めましょう。ツマラン。


晩秋や、敵愾心むき出し、雄カマキリ

2021-10-22 13:16:17 | 散策の詩
令和3年10月21日 今年は冬が早いようです。
師走を思わせる寒い日になっています。
寒くて冷えて「黄昏の老爺」にはアクティブな気分はない。

昨日は晴れていたので久しぶりに、
クルマ外出をしようと駐車場に行きました。
見ると前輪に雄のカマキリがくっ付いていたので、
このまま出したら曳いてしまうと思い抓んだら、
ものすごい勢いでカマ足を振り上げて、身体ごと身構えてきた。



「何なんだ、その敵愾心」は、
お前の身の安全を考えて、草叢に移してやろうとした、
優しい爺の心遣いに歯向かってくるとは、何なのだ。
それにしても、お前「物凄い身構え」だな~。

カマキリは動くものは、何でも捕まえて食べる、
「昆虫界のハンター」と言われている。
その好戦的な立ち向かう性質から、
「螳螂(とうろう)の斧」のことわざも生まれた。

徘徊をよくする「たにしの爺」は、弱き者には優しいのだ。
道の中央に這い出している虫を見ると、
必ず草叢に行き着くまで見守るか、抓んで草叢に移してやる。
車が通れば必ず、虫さんは潰されてしまう。

仮死状態になった「八日目のセミ」がよく、
上向きに道に落ちている夏の道。
見つけたら必ず木の元に移してやる。
弱弱しく飛んでいくセミもいるが、
この夏、幾匹もそうしてやった。

駐車場にいた雄カマキリ君、
なんでこんなコンクリートの上に飛んできた。
メスカマキリに御身を供して(食べられて)
子孫を残す時期ではないか。



観察者によると、晩秋のカマキリは凶暴だという。
①獲物が少なくなって空腹状態。
②メスは産卵準備で苛立っている。
③オスは子孫を残す機会がなく焦っている。

駐車場にいた雄カマキリはきっと③だったのかな。
帰宅したときはカマキリの姿はなくなっていたので、
どこかへ飛んで行ってくれたようです。

八方に身構へ生くる蟷螂か(樋笠文)

面白くって、可笑しな物語―村上元三「河童将軍」

2021-10-19 17:47:10 | 本・読書
令和3年10月20日 秋が深まってきました。 
桜の木の葉が黄茶色に代わり、風に舞って落ちています。
久しぶりに大型活字で読む時代小説レビューです。

今回の物語小説は「河童将軍」です。
村上元三の「変化(へんげ)もの」三題シリーズの一遍です。
侍の落第生が縁あった河童の総大将になった話です。
可笑しくって、面白く、笑えた物語でした。
なんとなく既視感やリアル感を覚えました。
人間社会のパロディ小説とも読めました。

「たにしの爺」左目に障害があって、
図書館から借りてくる「大型活字本」をもっぱら読みます。
中でも「時代小説」が大好きです。
出版年は古いですが、とにかく読んで楽しい。



主人公は坂巻太郎蔵源貫之(さかまきたろうみなもとのつらゆき)、
元は印旛・白井の城主原式部少輔の家臣であって、
落城のとき18歳だった。後に徳川方の家臣になって、
関ヶ原の合戦では30人ほどの卒の大将で活躍したが、
故あって、恩賞から外されて浪人の身になっていた。

そんなわけで、坂巻太郎蔵は印旛沼のほとりで、
コイやフナ、ナマズを捕って生計にしていた。
恩賞から外れたのは太郎蔵に原因があった。

「大酒飲みで女に目がない」その上、怠け者で、
陣中での乱行ぶりが祟って、主から縁を切られてしまった。
故郷下総の白井で「河原漁師」に身をやつしていた。
それでも、自分は侍なのだという自負だけは失うまいと、
かつて奉公していた白井の城を崇める日々を送っていた。

沼で捕ったコイフナ、ナマズは乾魚にして売ったりしていた。
あるとき、干し魚が朝になると減っていることに気づいた。
よく見ると足指の間に水かきの付いた足跡が残っていた。

こやつ「カワウソ」めと思い、ある朝、監視していると、
二本足で立っている人間のような素っ裸が干し魚を食べている。
「おのれ」と飛び出し棒で殴りつけた。
棒は撥ね退けられて、一個の「河童」が立っていた。



顔の真ん中にくちばしが突き出ている。
手が恐ろしく長くて、膝下まで伸びている。
太郎蔵、息をのんだまま身動きもできないでいた。
取っ組み合いの上、ようやく組み伏せて押さえつけた。
そのとき、河童の身体から妙な響きを発した。

太郎蔵の鼻孔に嫌な臭気が流れ込んできた。
気が遠くなるような臭気を嗅ぐと、全身がマヒ状態になり、
悪夢の中に引き込まれるような、身体から力が抜けていった。


手賀の丘公園から眺めた手賀沼

泥沼の中をあがき廻り、気が付いたときに、自分の身体から、
全身の肉と骨が溶け失せて、皮の下は空気ばかりになって、
おまけに、あの嫌な臭いが身体から発している自分が、
漁師小屋の床に横たわっていることに気付いた。

床の脇に嫌な臭いを発する女の姿をした河童が座っていた。
「わたくしは」あなた様に悪戯をした河童の妹ですと言った。
その度に、あの嫌な臭気が太郎蔵の鼻孔に流れ込んできた。

「自分たちは……」河童の女が言った。
利根川の上流、榛名山の麓を流れる鳥川の縁に棲んでいた「河童の一族」であって、
私の名は「河女」だという。
私たちは、人間に悪戯をしたために鳥川を遂われ、
利根川に移り棲んでいたところ、
利根川に古くから住む「水虎・すいこ」一族に、
邪魔者あつかいにされ、迫害を受け数日前から、
この印旛沼に逃げ込んできました。

私たち関東に棲む河童は、背中に甲羅はなく、性質も大人しい。
水中の魚やシジミ貝を食用にしている。
ただ時々、人間の尻子玉を頂く癖がある。

水虎は河童と同じ形をしている上に、
背に亀の甲のようなものがついている。
これは敵に襲われたとき甲の下に潜り込んでしまう必要からで、
敵が多いという証拠です。人畜にも害を与えるのが常であると、
太郎蔵に訴ったえたのであった。


手賀沼大橋

河女は太郎蔵に近寄り口の中に何やら、
煉り薬のようなものを押し込んでいった。
それから幾夜か河女が訪ねてきては、
臭い煉り薬を押し込んでいったのでした。

太郎蔵、幾日か過ぎ心気爽快を覚え正気づいた。
長い眠りから覚めたように思った。とき、
思わず飛び起きてしまった。わが身の変化に気が付いた。

自分の手に、水かきが出来ている。
身体は蒼黒く変わって手がいやに長くなり、
肌は水から上がったばかりのように、じめっとしている。
飛び起きて身体を見ると、頭にてっぺんが剥げて湿っている。
顔の真ん中にくちばしのようなものが突き出している。
家の中にふんどし一つの河童が突っ立ているではないか。

自分の居場所はどこだ。川に向かって突っ走った。
どろどろの水の中へ躍り込んだ。
太郎蔵はいきいきと全身に力のみなぎるのを感じた。
何とも言えない快さも覚えるのだった。

やがて太郎蔵は印旛沼の水底の穴にたどり着いた。
一個の河童が立っているのを目にとめた。
胸のあたりに人間と同じように乳房が二つこんもりと膨らみ、
下腹あたりに水草で編んだ腰布のようなものを垂れている。
くちばしのあたりには、恥じらうような笑みを浮かべている。


手賀沼親水広場前か見える河童像

「とうとうおいで下されましたね」
しなやかに腰をくねらせ媚態を示しながら、
「わたくしは河女でございます」と言った。

「おのれ―」と飛び掛かった太郎蔵を抱きとめた河童の河女は、
蒼黒い肌をぴったりと押し付けたまま、
沼の深みに奥深く引っ張り込んでいった。
それっきり、坂巻太郎蔵は湖畔から姿を消してしまった。

その後、印旛沼には、
人間の知恵ではわからぬ異変が度々、起こったという。
あくる年の春の夜、白井の長源寺に太郎蔵が忽然と訪ねてきて、
住職から紙料と硯を借り受け、
一夜で「河童世界での体験」を残していった、
と伝えらている。

そこには、河童の棟梁となった太郎蔵=河童太郎が、
関ヶ原の合戦を思わすような水虎軍たちとの対決や、
河童一族との、特に河女と「契り」や混じりあいを、
非人間的な河童の目線で「人間界のパロディ」に似て、
「河童世界」小説が綴られていた。



河女は「江戸に出て将軍におなり下さい」
しきりに河童太郎にけしかけるのでした。

印旛沼、利根川など現存の地名や川が舞台で、
印旛沼の妖怪「河童伝説」につながるのかな。
面白かった。

河童と言えば黄桜酒造のコマーシャルが記憶にあります。
清水崑さん、小島功さんが描く「河童家族」
美人の妻がお銚子とお猪口を持って、頬を染める。
最近放映されないけれど、どうしたんだろう。

後の2編は後日に書きます。

岸田内閣が衆議院解散、国民の思いが政治を変える??

2021-10-14 13:33:03 | Journalism
令和3年10月14日 さあ、総選挙です。
良い政治家、良くない政治家も選ぶのは国民です。
それにしても議員の頭数が多すぎやしませんか。
国会中継テレビに映る議員の教養や品位のなさ。
映らないけれど何をやっているかわからない輩。

今日は「鉄道記念日」だそうです。
明治5年の今日、新橋―横浜間が開通した。
昨日、NHKBsで映画、高倉健の鉄道員(ぽっぽや)をやってくれた。

やがて廃線になる、北海道の雪の原野を走るローカル線。
定年を迎える終着駅の駅長を演じる高倉健さん。
やっぱり「健さん映画」の神髄ですね。
何回見ても、泣ける。



ところで、話題は変わるけど、
今月に入って、商業施設や公民館に入ると、
ハロウィンのかぼちゃ装飾が目に入ります。
31日が「ハロウィンの日」だそうです。



キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日、
「万聖節」の前夜祭として行われる、
ヨーロッパ発祥のお祭りだそうです。
ネットからの受け売りです。



日本の8月の「盂蘭盆会」みたいなもんですな。
まあ、どうでもいいけれど、写真に撮ってきたので、
ブログの更新つなぎとしてアップしました。

彼岸花の盛りは過ぎても、何やら懐かし結縁寺でした

2021-10-08 10:49:26 | 散策の詩
令和3年10月8日 今日は二十四節気の「寒露」です。
明け方に窓を開けると気持ちいい空気が流れ込んできます。
空高く澄み、雲が流れ、いい秋日和になっています。



NHKラジオ「今日は何の日」によると、
「木の日」(十プラス八)だそうです。
へー、そうなんだ。雑学が増えました。

今回は昨日に続いて、
「結縁寺」の周辺風景について記しました。



周辺の谷津は、
「にほんの里100選」(2009年・朝日新聞主催)に選ばれているという。
「結縁寺」は里山の懐かしい原風景の中に包まれるように佇んでいました。
山門の「朱い屋根」が色鮮やに目に残っています。



境内には大きなイチョウの樹があり、銀杏の実が鈴生りでした。
手作りの木のベンチがあちこちに置かれていて、
腰掛けて休んでいると、実が落ちてきます。ポツン。





ぽとぽつん 銀杏玉降る 結縁寺
(秋の銀杏の木の下で詠む、たにしのアブ句)



拾い放題のようです。
クルマで駆けつけてきた夫婦もいました。



門前の風景は、静寂な里山の風致に満ちていました。
結縁寺のお寺の周辺は草木や花が咲き誇ることで有名です。
結縁寺のため池です。





門前からコスモス畑に向かう左手に「熊野神社」がありました。
急な階段に恐れをなして、上まで上らないで、
階段下から遥拝し写真に撮りました。









結縁寺所在地:千葉県 印西市 結縁寺516
アクセスバス:北総線千葉ニュータウン中央駅からバス高花行き「高花団地入口」下車徒歩8分
ふれあいバス:南ルートか中ルート「高花団地入口」下車徒歩8分



新・印西八景「彼岸花の結縁寺」の彼岸花は刈り取られていた。

2021-10-07 11:52:26 | 散策の詩
令和3年10月7日 新政権人気は”ホドホド”のようです。 
岸田文雄(キッシーと呼びましょう)政権がスタートしました。
早速解散、総選挙作戦に打って出ました。
「本格政権」はそれからということのようです。

キッシーの公約は「所得倍増」です。
「年金が倍」になることを楽しみにしています。
「そんなわけねーだろう」と徘徊友だちが言っています。

年金からも所得税が徴収されているわけだから、
年金所得「倍増」まではとは言わないから、
少しは色を付けてよね~。キッシーさん!!



まあ、戯言はこのくらいにして、9月も半ばの頃でした。
郊外のイオンモール内を徘徊していたら、
印西市の観光案内サティライトコーナーがあって、
幾つかのパンフレットを頂いてきました。
その内の「新・印西八景マップ」で「結縁寺風景」を知りました。



彼岸花、コスモス、蓮の花が季節ごとに魅せているという。
ちょうど時期ではないかということで出かけて行きました。
案内によりますと、
この季節、門前の彼岸花が見事だとされていますが、
何故か大半は「刈り取られて」、
ちょぼちょぼ、僅かに残っているだけでした。









「結縁寺(けちえんじ)晴天山西光院結縁寺」は、
長閑な風景の中に埋まるように小さなお堂のお寺さんでした。



縁起については、門前の由来案内によりますと、
開基は奈良朝の神亀年間に僧・行基が全国歴遊の際、
この里の小堂に逗留して、天春るる時、
白蓮井戸に影現するを観て、
自ら弥陀三尊の像を謹刻し一宇を建立したという。


「千葉県公式観光物産サイト・まるごとeちば」から借用しました。




「千葉県公式観光物産サイト・まるごとeちば」から借用しました。

また、「銅造不動明王像」を安置することでも、
知られていると記されている案内記もあります。
銅造不動明王立像(どうぞうふどうみょうおうりゅうぞう)は、
鎌倉時代後期に造像された国指定の有形文化財として、
結縁寺の本堂内に安置されている。
毎年9月28日に御開帳が行われる、護摩壇での祈祷も行われるという。



山門に至る「彼岸花の道」の入り口(門柱?)の左右には、
六面に六地蔵を形どった仏像が彫りこまれています。
脇には蓮池があり「大賀蓮」も咲くようです。



境内に入ると六地蔵が鎮座していました。
手入れされた境内は静かで、
秋の気配が、少し色付いた古木に漂っていました。









大きな銀杏の木があり、銀杏の実がびっしり付いていました。
(この項つづく)

テンプレート衣替え――10月になりました。

2021-10-03 11:48:54 | 花とつぶやき
令和3年10月3日 全国的に快晴です。
今朝のNHKニュースで言っていましたが、
10月が全国的に晴れの日が一番多いそうです。



10月最初のブログ更新になりました。
テンプレートを元に戻して「衣替え」しました。
最も美しい色、すべてを隠す「ブラック」――黒色が好き。



黒塗り公開資料、暗闇、暗黒星雲、クロ……
クロはイメージ的には余りよろしくないが、
「墨色」と言い換えれば、日本の精神文化のバックカラーです。



ススキが揺れる徘徊の道、道野辺を歩いてきました。
「吾亦紅」を探しましたが見つけられませんでした。
繁茂した「葛の山」花も終わりに近づいていました。