敗荷に吹く木枯らし1号 2005-11-13 10:33:04 | Lyricism 東京地方に木枯らし1号が吹いたという。 ぶるるるぶる。タニシが身体をちじめた。 秋が深まると、隠れていたものが見えてくる。 空も澄みわたり、透明感が増してくる。 里山も田圃も池も霜枯れて、赤実が現れる。 蓮池も天上花の世界から、 葉は朽ち、茎は折れ、無残な姿に帰る。 でも、蓮は死んだのではない。 時季にそなへ、根幹の充実を図っているのだ。 汚泥より出でて汚泥に帰り、ときを待つ。 敗荷や蓮池にわが身も映る タニシがあぶ句を噴いた