YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

自作ベアリングプーラー

2017年06月11日 | YB&YBR関係雑記

ちょっと別件でYB/YBR系エンジンの純正カムシャフト
を入手してたのでネタにするよ。
実はYBなど後期型エンジンに使える純正カムシャフトの
欧・国2・3を注文したら届いたのが旧型の欧・国1型。
こまった事に、このままだと奥側のベアリングがすでに
圧入されていてYBに使う時にやりにくい。
YBRのハイカム化の時にさんざん苦労してたね。
ハイカム化作業の問題点を参照。

ベアリングプーラーって工具はそこそこ値段が高いわりに、
素人作業では出番が少なくて買うのもしゃくだから、カムシャ
フト専用に自作を試みる。

ホムセンで見つけたL型アングルの固定金具に穴を開けて、手持ち
のM8フランジボルトなどを使って製作を試みてみた。

・アングル 1本
・M8×50mmボルト(できればフランジ付き) 2本
・M8×70mmボルト 1本
・M8ナット 4個

使い方。

ベアリングを引っ掛けて抜く構造は市販品と同じ。

恐る恐る回したらパキっと音がして抜けてきた。

時々パキっと音がするのは、どこかで引っかかってる証拠。
けっこう強い圧入みたいだ。

抜けたよ!

この方法ならタオバオで見かけるハイカムでも施工できそうだ。

軸を観察。

焼入れ処理後に軸径の仕上げはやっていないみたい。

ちょっと細工をしてみた。

400番の布ヤスリを買ってきて、短冊状に切ってから巻いて、
シコシコと擦ってみる。
できるだけ外周が均一に削れるように、定期的に回転させながら
のんびり削る。
時々抜いたベアリングを測定治具代わりに当てて、そのまま入る
まで少しずつ擦る。

約20分程度で仕上がった。

荒れていた面がツルツルになって、ベアリングも手で抜き差し
できるようになった。
慎重に追い込んだからガタは起きない。
これなら組み込まれているカムシャフトと交換が楽になるなあ。

調子に乗ってハイカムの軸も擦った。

ハイカムもベアリングを純正同様、手で抜き差しできるようになった。

ハイカムにはOリング溝が刻まれている。
欧・国2以降の純正カムもそうなんだけど、残念ながら部品表に
はOリングの部番の記載は無い。

色々調査した結果、ホンダの部品で代用できる事が分かった。

91305-PE2-003

今回の誤納品とプーラーの自作で色々な事がわかったよ。

・欧・国1型カムシャフトのカムハイトは欧・国2~3型より0.1mm
 高い(若干のハイカムだが正確なプロファイル差は不明)
 初期型YBRの馬力が少し高い背景に、バルブ径やカムプロファイル、
 ポート形状、キャブレター形式などがあると聞いていたけれど、
 本当な気がしてきた。w
・中国ハイカムは純正欧・国2~3より0.5mm高い。(以前の調査結果)
・Oリングの代替品が判明したのは大きい。
・小加工で欧・国1型やハイカムを欧・国2~3型と同様な組み付けができる。
・ベアリングを治具代わりに使えば0.01mm削る素人加工はできる。

さて、これでちょっと妄想も含めてエンジンの改造を進められそうだよ。



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