YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

サイドギャッピングスパークプラグ改造

2019年12月29日 | バイク一般

 暇つぶしにYouTubeを時々徘徊しているんだが、車やオート
バイ関係で面白い物を見つけたよ。
点火プラグの電極を削って燃焼効率を上げる改造。

 spark plug side gapping(検索してごらん?)

普通のカッパープラグのアース電極を削るだけ。

 こんな効果が出るらしい。

中心電極の上をまたぐアース電極を短くすると燃焼が広がりやす
くなってピストンを押す位置も中心寄りになるためにパワーアッ
プも期待できるとの事。
色々な国の好き者達がサイドギャッピング改造を紹介していたよ。

理屈は分かるんだけれど、そんなに都合の良い構造ならば点火プ
ラグメーカーがとっくにやってるはずなのでオカルト系かな?と
思いながら調べてみたら、メーカーがすでにやっていた。

 NGKレーシングプラグ 5962

マジかよ?w

他に NGK JR8B。(読者様提供写真)

これも中心電極を少し露出させている。
スズキの油冷エンジン向けの設計らしい。

この形なら以前紹介して使ってた3極プラグも似たようなもん
だろ?って思うわけ。

ほらサイドギャッピングだ。
しかも3つもあるぞwww
ところが天下のNGK様も出している多極プラグは目的が違って
いた。

 NGK公開資料から抜粋。

「外側電極を多極仕様にする目的は、電極消耗を分散させて
 耐久性を確保することです。
 また、多極プラグは、放電特性(要求電圧を下げる)を改善す
 る効果があります。」

3極プラグでも若干のトルクアップや加速改善は体感できたので、
耐久性の他に燃焼効率の向上もあるんだろう。

とにかくサイドギャッピング改造に興味が沸いたので早速実験
してみたよ。
最近の冬型気候のおかげで始動直後がいまいち不安定だから、
もしも燃焼効率が良くなるなら変化は起きるかも?と期待した。
とりあえずYB125SPの標準指定プラグCR6HSAを使って、その
まま朝一に始動してみる。
やはり不安定でチョークやアクセルワークを駆使しながらエンスト
しないようにし、走行暖気へ移る必要時間は約5分だった。

 早速プラグを外して改造してみる。

これが無改造のNGK CR6HSAの電極。

 リューターや棒ヤスリで削り始める。

とにかく中心電極が露出する程度にすれば良いだろう。

 こんな感じに仕上げてみた。

高圧放電は先端が尖った箇所に集中しやすいので、若干傾斜を
付けてアース電極を先細にしてみた。

 横から見た感じ。

さて、上手く効果は出るかな?

 作業時間のおかげですっかり冷え切ったエンジンに付けて始動
してみたら不安定時間が短くなったよ。
2分程度で手放し暖気ができるようになって3分後には走り出せた。
思い出せばイリジュウムプラグに交換した時に似ている。
だけどお古の点火プラグの電極掃除効果なのかもしれないので、
エンジンが冷え切った後で今度は新品のプラグに付け替えてみる。

天下のNGKの新品ならば始動後不安定は改善するだろう。

結果は改造前の中古プラグと同じで5分くらい経たないと走り
だせない。
そしてサイドギャッピング改造プラグに入れ替えると安定。
一応効果は体験できた。

 なぜ標準プラグに採用しないのか?と色々考えみたら、市販車
用は中心電極の耐久性を確保するためにサイドギャッピングにし
ないと想像した。
レーシング用ならレース時間の間だけ最高のパフォーマンスを
発揮させれば済む。
市販車の仕様は意外と厳しい条件だね。w

さて、サイドギャッピング改造の注意点に電極間の隙間を車体の
仕様に合わせて確認・調整を必須としている。
YB/YBR/YX/XTZ125系エンジンの指定は0.6~0.7mm。
FiエンジンのYS125系は0.8~0.9mmが指定隙間。
シックネスゲージなどで確認して、範囲外なら要調整なのだ。

 こんな便利なツールも売られている。

プラグギャップツール。
輸入工具屋さんでも150円くらいで買える。
表面はインチ表示、裏面はミリメートル表示で隙間測定が簡単。
アース電極を広げるためのギャップオープナーも付いているのだ。
使い方はYouTubeの動画を参考にすると良いだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=1PksSeTdWuc
「簡単に出来る!スパークプラグ点検」

 手元にツールが無くても代用できる方法があるよ。

ホムセンでよく見かける金具の穴を利用して、栓抜きのように
アース電極を広げる。

 ペンチやウォーターポンププライヤーで広げる方法。

掴みのギザギザに引っ掛けて、広げ過ぎないよう慎重にやれば良い。

間違っても中心電極とアース電極の間にマイナスドライバーを
差し込んでこじってはいけない。
中心電極がたわんだり周囲の絶縁ガイシにヒビが入って破損する
可能性が高いのだ。
アース電極だけを曲げる方法が適切だよ。

 狭まったプラグギャップを広げる他に、広がったギャップを
狭めるのに幾つかの方法があるよね。
少し走行距離が進んで消耗したプラグの延命措置にも使える。

 一番簡単なのはプラグを手で持って何かでたたく。

金づちだと強すぎるからドライバーの柄などでコンコン叩きながら
時々シックネスゲージで測れば良い。

 この方法は絶対ダメ。

中心電極を板や床に当てて上から叩くと中心電極内の構造体や
絶縁ガイシに衝撃が加わって破損する場合があるのだ。

 こんな工夫をすれば大丈夫。

衝撃をアース電極だけに集中させれば良い。

 Cレンチ(シャコ万力)を使うと衝撃波を与えないので更に良い。

写真は水道塩ビ管の13用キャップとM10丸大平ワッシャーと
組み合わせた例。
適当なパイプで先端を保護するのだ。

 こんな方法もある。

YouTubeで紹介されてた方法だけど結構繊細な握り加減だった
から臨時の方法かな?

 この方法はかなり特殊。

普段はめったに使わないだろうタイロッドエンドプーラーを持って
いるなら、この方法でもアース電極を狭める事は可能。

 M10丸大ワッシャーを入れておけば爪に引っかかる。

締め込み量はほんのわずか。
という感じで本題のサイドギャッピング改造の他にプラグギャ
ップの調整方法まで脱線した。

今回はネタ不足ゆえに標準プラグを改造して遊んでみたけれど、
意外と効果が出たから皆さんも暇つぶしに使い古しのプラグを
削って遊んでみてはいかがだろうか?
なお、2気筒以上の多気筒エンジンの場合は仕上がりを均一にし、
プラグギャップも全て揃えなければならない。
単気筒はこの点が楽だ。
標準プラグなら安価なので壊しても惜しくないし、効果を感じ
取れなければ笑い飛ばせば済む。

追記
 後日、調子に乗って削り込みをさらに行い、完全に中心電極を
露出させてみた結果、ギャップを適正化したにもかかわらず暖気
中の失火が起きるようになったよ。w

どうやら中心電極は半分くらい隠れる程度の削り込みで無いと安定
しないみたいだ。
あ~実験って変化が起きると面白い。

以上、今年最後のバイク関係改造ネタでした。
それでは良いお年を!


注文タイミングと春節

2019年12月25日 | 雑記

 世間はXmas気分なのだがサンタさんは忙しいので我が家には
寄らないだろう・・・(´;ω;`)ウゥゥ

さて、中国生産車の部品調達で便利なアリエクスプレスやタオバオを
利用するには難しい季節になった。

某輸入代行会社のお知らせ欄に春節休暇の事が毎年書かれている。

 Xmas商戦で11月末頃から12月半ばまでは物流が混雑・混乱して、注文した
部品がなかなか届かない現象が毎年起きるけれど、これが落ち着いた途端に
今度は春節関係が浮上してくる時期になる。
注文してから確定し、実際に物流の乗って日本国内へ届く期間が約2週間と言う
事は遅くても今週中に発注しないと春節休暇に引っかかって中国側の動きに
間に合わなくなると予想する。
なので年末年始の正月休みに中国産バイクの整備や修理でもしてみようと計画を
立てる時は、11月には発注を終えないと予想が立てにくい。

今の季節、急にキャブヒーターなど防寒部品が欲しくなっても、春節休暇に
突入したら2月末頃までお預けになるのは必至。

この現象はアマゾンの中国出品店にも言える事なので、年末の声が近づいたら
忘れずに早めの行動をとる事をお勧めする。
なお店舗によっては春節休暇の前後数日から受注や発送を止める所もある。
帰省の人民大移動の混雑を避けるためらしい。

と言う感じでバイクのネタがあまり無いので、毎年恒例の春節の話題でした。


リアタイヤが限界

2019年12月21日 | YB125SP整備

 リアタイヤが限界に達していたので交換した。
YBR用の18インチホイールにTIMSUNのTS608ー90/90-18を
履かせて使ってたけど、悪路ばかり好んで走ったおかげか早めに
擦り減ってしまったのだ。

事故る前にどうにかしないとね・・・

 純正の16インチホイールに戻してみたよ。

TIMSUN ティムソン TS629 100/90-16。
これも大分すり減っているけどまだマシなのだ。
こう寒いとタイヤ交換したくないので、暖かくなったらまたYBR
用18インチホイールに新品TS608を履かせる事にした。

 久しぶりのリア16インチタイヤなので、試走を兼ねて野外メシ
ツーリングに出かけたよ。

 一部の界隈で流行りのホットサンドメーカーで昼食。

食パンと具材を挟んだり、餃子を並べてから焼ける便利な物なのだ。

 定番のホットサンドができた。

具材の厚みが薄ければ6枚切り、色々挟んで厚いなら8枚切りの
食パンが合う。
パンの代わり焼きそばの生麺や炊いたご飯を敷いても良いし、
つなぎに溶き卵を注いでも良い。
なんでも良いから挟んで蒸し焼きにできる。
寒い季節に暖かい食事をするのは大変イイネ!

 寒いから遠出せずに近場を徘徊してきたけど、久しぶりのリア
16インチの感想は「乗り心地がソフト」。
18インチのキビキビ感と違ってゆったりした走り方に丁度良いの
で、YB125SPの設計思想に間違いは無いと再認識した体験だった。


ベタ踏み坂

2019年12月15日 | YB125SPツーリング

  さすがにバッテリーのネタを4回も連続して書いたので、今日
はYB号で散歩ツーリングに出かけた話にするよ。w

昨日の疲れからか今日はお昼頃に起床。
せっかく晴れているので散歩ツーリングに行ってきた。
いつもと違うルートを散策。

 ベタ踏み坂!

ここは神奈川県愛甲郡愛川町にある急坂なのだ。
有名な鳥取県と島根県を結ぶ橋と違って交通量は少なく、地元の
車両や宮ケ瀬湖への裏道として通る観光客くらいしか使わない。
下る時に見える田園風景は四季を通して綺麗だよ。
上る時は意識してギアを下げておかないと、途中で速度がドンドン
落ちてしまうのだ。w
ATの軽四号だとベタ踏み状態に近い。

 斜度はこんな感じで実はあまりきつくない。

ただし降雪や凍結の時はとっても危ない坂道なのだ。
横須賀水道路の水道坂らしい。

出発が午後だったので散歩ツーリングに出かけてから日没までの
時間が短い。
夕方になって急激に気温が下がり、冷え切った体で帰宅して今日の
気分転換を無事に終えた。


多機能バッテリー充電器

2019年12月14日 | 雑記

 朝晩を問わずに寒い季節になるとバイクや車のバッテリー
が弱ったり枯れる話を耳にするようになるね。
今年も知人で数人居たよ。
そんなわけで転ばぬ先の杖よろしく軽四号とYB号のバッテリー
を先日補充電したわけだが、少し古くなってきたバッテリーなの
デ・サルフェーション機能が付いた多機能バッテリー充電器を
アマゾンで買ってみたのだ。

 謎の充電器w

約2000円で買えたよ。

機能内容
 ・電圧検出
 ・多重保護機能
 ・温度検出
 ・パルス充電修復機能
 ・過電圧保護
 ・自動停止機能

 同封の取扱説明書は英文のテキストのみ。
簡単な文章だったので困る事は無いけれど、説明が簡単すぎて
いまいち性能や機能が理解しにくい。
とりあえずバイクのバッテリーを充電し直してみたよ。

 火曜日早朝にバッテリー電圧を確認しておいた。

これが普段の始動前電圧という事になる。

 充電コードをバッテリーに繋げると電圧や室温が表示され、AC
コンセントを刺すと充電開始。

ところが1分もしないうちに満充電になってしまったのだ。

 付属の説明書じゃ腑に落ちないので他のブログを見たら別の
説明書が公開されていた。

どうやら小さい容量のバッテリーではリペアモードで充電する
事をお勧めしているようだ。

 改めてリペア充電をしてみる。

通常充電からリペアスイッチを押すとLED表示が点滅してリペア
モードになった。
しばらくしてバッテリーに耳を近づけると泡立つ音が聞こえて
きたぞ。
今回は追い充電なので2時間程度で充電を止めた。

 ACコンセントを抜くと測定モードになる。

13.7Vの満充電になってたよ。
完全に過放電でダメになったバッテリーだとリペア充電でも低い
電圧のままになる。
元の電圧よりも12Vに近づいたなら更にリペア充電時間を追加して
様子を見ると良いらしい。

 充電させてから3日後の朝に車体の載せて測定。

12.6Vまで回復し、デ・サルフェーション効果で0.3Vの改善が
確認できたようだ。

 この青い筐体の物の取扱説明書は不親切だったので、他の親切
な取扱説明書を元に私見も交えて要約してみた。


使い方


通常充電

★開放型バッテリーは必ず液面確認や補水をしてから充電する事。
  MF(メンテナンスフリー)の密閉バッテリーはそのまま充電。

 適応バッテリー電圧・容量 12V 4Ah~100Ah

・赤クランプを+端子、黒クランプをー端子に接続する
 逆接続するとFaultランプが点滅し、Err(エラー)表示するので
 すぐに正しく繋ぎ直す事。
・液晶表示に充電前のバッテリー電圧と室温(充電器内温度)が
 交互表示される。

 気温  12℃以下で雪の印(充電電圧15.5V)
     12℃~30℃は無表示(充電電圧14.7V)
     30℃以上で太陽の印(充電電圧14.4V)

・ACコンセントに接続する。
バッテリー電圧が低い時はCHAGEランプ(赤)が点滅し、
 充電が開始されて充電状況や気温に合わせて電圧と電流が
 自動制御されつつ内蔵の冷却ファンが回る。
満充電になると液晶表示がFULLを示しCHARGEランプが
 常時点灯及び待機充電へ自動的に切り替わる。

バッテリー容量 満充電までの予想時間
12Ah      2.5時間
20Ah        5時間
40Ah        9時間
60Ah       13時間
100Ah              22時間

FULLになってから更に1~2時間そのまま待機充電すると尚よい。

・コンセントを抜くと液晶表示で充電直後の電圧を見ることが
 可能だが、そのままにしておくと計測表示のための電力でバ
 ッテリーが無駄に消費するので確認後に赤黒充電ケーブルを
 外す事。
 なお満充電直後は約13.5V前後を示すのが通常で数時間待っ
 て落ち着かせるとそのバッテリーの平常値を示し約12.5~
 13.0Vが良好な状態。

・新品バッテリーを使う前の予備充電程度なら1時間くらい
 通常充電させてから外して車載すれば良いだろう。
・満充電まで短時間だったら一晩くらい待機充電させてから
 車載しても良いと思う。

・オートバイ用小容量バッテリー(4~15Ah)などは最初から
 リペア充電させた方が良いとの事。
 指定はオートバイ用で約5時間四輪用小型バッテリーで
 約8時間。
 小型バッテリーに対して自動制御が苦手なのようで誤診しや
 すいためだろう。w

・満充電にならない、または長時間かかりそうならリペア充電
 を試す。


リペア充電(デサルフェーション・パルス充電)

 
★リペア充電中にバッテリー側面が高温になったらすぐに中止す
 る事。

・通常充電中に【Repairボタン】を押すとリペア充電が開始され、
 サルフェーション除去のパルス充電を開始し冷却ファンが回る。
 約15Vを最高値とする周期的なパルス充電を行いサルフェーショ
 ンも除去。
・リペア充電中にもう一度【Repairボタン】を押すと通常充電状
 態に戻る。

・時々バッテリー側面を触り生暖かい程度なら大丈夫だが熱くなっ
 たら即中止する事。

・サルフェーションが少ない場合(使用年数が短い時など)は数時
 間後にもう一度【Repairボタン】を押して通常充電に切り変えて
 都合が良い時間に車載すれば良い。

・サルフェーションが多そう場合(使用年数が3年以上など)の場
 合は24時間を上限に温度とバッテリー液の様子を見ながら長時間
 リペア充電してみる。
 通常充電モードに切り変えると状態が分かりやすい。
 充電が足りなければ再度リペアモードに切り変えてパルス充電を
 続行する。

・リペア充電は24時間経過すると自動的に通常充電への切り変わり、
 満充電なら自動的に待機充電に切り変わる。

・バッテリー容量が低いオートバイ用の場合は数時間程度、自動車
 用の場合は8時間~10数時間程度と思ったほうが安全だろう。
・車載前にもう一度バッテリー液の液面を確認すると尚よい。

・リペア充電でも回復しないバッテリーは完全に劣化しているので、
 無駄なあがきをせずに新品に交換するのが適切だと思う。

・かなり劣化したバッテリーをどうにか回復させたユーザーは、
 パルス充電時間を色々試しながら数回リペア充電を繰り返し
 行い回復させた例はあるが、新品バッテリー交換の繋ぎとして
 の応急処置という意見も付されている。

・数日・長時間連続で何回もリペア充電を行ったらバッテリー液が
 蒸発し電極も損傷して完全にダメにした例もあるのでバッテリー
 液の確認を怠らない事。
 期待し過ぎて無理に長時間で何回もリペア充電は行わない方が良い
 と思う。

 本品と同じ物で黄色やオレンジ色の筐体の物も売られているが
中身は同じみたいだ。
その他、色々な充電条件を試している方々の記事も参考にすると
良いので検索用語「amazon pulse repair charger ブログ」
画像検索して、個人が撮影した写真から追うと辿り着くだろう。
YouTubeでも「pulse repair charger 」で探すとアメリカ、
中国、韓国、ロシア、ベトナム、タイなど各国のレビューも見る事
ができるよ。
世界中で愛用者が多いみたいだね。

 約2000円の安い充電器が実用になるか少々不安だったが結果は
良好だった。
充電制御用ICが出回ったおかげで安価に多機能を実現できたん
だろうね。

YB号に載せてから始動試験を行い、昼過ぎに近所の河原まで散歩
ツーリングに出かけた。

野良の黒猫くんも寒そうにしていたよ。

以上、謎の多機能充電器 PULSE REPAIR CHARGERの試用記
でした。


ヘッドライト球の色温度

2019年12月07日 | YB125SP電装系

 今朝は横浜で初雪らしいね。
寒いので引きこもりながら小ネタを書いてみるよ。

先日、ヘッドライト球を中古のPIAA製HS1型の物に変えてみて、
夜間走行時の見え方が少し改善されたから、予備球として違う物
も入手してみたのだ。

 DZG HS1 ハロゲンランプ バイク用ヘッドライト 35/35W

Amazonを利用したついでに注文してみたのだ。

 1450円という値段の割に立派な梱包。

作業用の布手袋まで付属している。
うっかりガラス表面に指の油汚れを付けると油焼けして汚くなる
ので親切な付属品だと思うよ。

 球自体は普通のHS1ハロゲン球。

この球の色温度は5000k(ケルビン)らしく、4700kのPIAA
製よりも理論的には白っぽく見えるはず。
夜のうちにYB号純正の35/35WやPIAAの中古玉と比較してみた。
カメラの比較撮影条件はマニュアル撮影で同一のシャッタースピ
ード・露出にしたよ。
比較しやすいように少し暗めな撮影設定にしてみた。

 YB125SP納車時の純正ハロゲン球 35/35W。(色温度不明)


 PIAA HS1 35/35W ハロゲン球(中古・色温度4700K)

少しピンボケしちゃったけど純正と比較して白(青)っぽく見え
て肉眼では見やすい。

 DZG HS1 35/35W ハロゲン球(新品・色温度5000K)

PIAAの中古球よりも明るく見える。

 純正球とDZG球を並べて比較。

ここまでハッキリ差が分かると同じ消費電力のハロゲン球でも、
色温度によって見え方が違うのが理解しやすい。
人間の目は昼白色が見えやすく感じるので約5000~6000Kの色
温度のヘッドライト球を使うと良い感じになるんだな。
以上が色温度の差による見え方の違いを比較した結果でした。
それにしても純正球は暗い。w

なおYB125SPの純正ヘッドライトケースはHS1型口金の球をその
まま装着できないので以下の記事を参照すると良い。
リンク→HS1型ヘッドライト球にしてみた
後半にHS1球自体を小細工する方法も追記しておいたよ。

 予備球として試し買いした色温度5000Kのハロゲン球の方が
良く見えたので、PIAAの中古球を予備品に回してDZG球を常用
する事にしたよ。


炊飯器の電池交換

2019年12月01日 | 雑記

 ここ最近はバイクや車のバッテリーメンテナンスの話ばかり続い
ているが、今度はご飯を炊く炊飯器の電池を交換してみたよ。

東芝製の炊飯器RC-10HHで2014年製。

2018年にコンセントから電源コードを抜くと液晶表示が点かな
くなる故障が起きていた。
これは内部メモリー保持の電池が切れた証拠。
メーカーへ交換修理に出すと約8000円もかかるので、いつもの
悪い癖で自分で直してみようと思い立ったのだ。
メーカー保証外の修理方法だから、電気の知識とハンダの付け外
し技能が無い人は真似しないでください。

 まず、電池の位置と形・大きさを確認。

底蓋のネジ4本を外す。

 中身はこんな感じだった。

前側に制御基板などが集中していた。

 観察すると電池を発見!

コイン型のリチューム電池で基板実装式。
ハンダ付けされているので素人じゃ容易に交換できなからメーカ
ー修理交換の対象になっている。
だがしかし、たった4年で電池がダメになる設計なのにこの構造は
どうかと思うよ。
こんなコストダウンと買い替えを促す設計思が昨今の日本ブランド
白物家電なのだ。

 寸法確認。

筐体までの距離が7mmくらいで狭い。
ぎりぎりな構造だった。

 そんなわけで電子部品として入手容易なコイン電池CR2032用
の電池ホルダーを買いに町田市の電子部品販売店まで行ってみたら、
都合が良さそうな物を110円で買えた。

 買ってきた中国製電池ホルダーの寸法確認。

+極側の厚みが約8mmで純正電池よりも1mm長い。
でもちょっと考えが浮かんだから、そのまま作業を進めたよ。

 操作パネルを外す。

縦型基板を上へずらして右側にある奥のビスを外す。

 左側奥のビスも外す。

操作パネルのビスは裏蓋のビスと違う寸法なので、一時保管時に
分けておいた。

 正面上のビスも外した。

計3本のビスで操作パネルが固定されていた。

 操作パネルに電池が見える。

こいつが諸悪の根源。w

 操作基板を固定パネルから外す。

2か所のツメを少し倒して基板を抜く。

 基板の裏側を観察。

BT(電池)の印刷があり、上2か所が+極、下1か所がー極。

 端子間距離を測定。

斜めなので約21mmだった。

 電池ホルダーの端子間距離も測定。

+極側が1か所のみの構造で、距離は約20mm。
この程度なら使えそうだ。

 早速ハンダ外しをして元の電池を分離してみた。

いけそうじゃないか?w

 表を見る。

外径も問題なさそう。

 ハンダ付け前に仮組してみた。

+極2か所の内、外側だと筐体の嵌め合い部分に飛び出して使え
ない。

 内側の穴ではどうか?

バッチリ収まる。

 この2か所のハンダ付けで決定!

後は極性を間違えずに電池ホルダーをハンダ付けすれば良い。

 ハンダ付け完了。

久しぶりに自宅でハンダ付けしたよ。

 電池を入れてみた。

コンセントを抜いた状態でも今まで消えていた表示が復活した~

 元通りに各部を組み立てて電池交換完了。

これが正常な状態で、コンセントを刺してから時刻合わせをして
普通な状態に戻った。

 外した電池の端子を剥がして見た。

外径23mm、厚み5.4mmのCR2354って型番の3Vリチューム
電池だった。

 今回使った中国製電池ホルダーはCR2032用ではあるけれど、
他に薄い(容量の少ない)CR2025やCR2016など直径20mmの
リチューム電池も搭載可能。
手元にCR2016があったから搭載して、次回はCR2032を買って
交換しようと思う。

無事に復活した炊飯器。
だけど内部改造しているから電池切れ以外の複雑な故障をした時
にはメーカー修理に出せない。
よって本格的な故障が起きたら買い替えだな。w

さて、これで後何年使える事やら・・・次は事前に調べて電池交換
が楽そうなメーカーや型番を選ぼう。