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映画 『オッペンハイマー』

2024-05-11 | 映画
久し振りに映画を観ました。
『オッペンハイマー』 クリストファー・ノーラン監督作品
第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、編集賞、
撮影賞、作曲賞の主要7部門での受賞を制した作品です。

原作は2006年ピュリッツァー賞を受賞した、カイ・バードとマーティン・J・シャーウィンによる
ノンフィクション『「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』が下敷きです。

第2次世界大戦中、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画で、
原爆開発プロジェクトの委員長に任命されたのが物理学者のロバート・オッペンハイマー。
世界初の原子爆弾を完成させ、その実験成功にスタッフ共々大いに喜びますが、
原爆が実際に日本に2度投下されるとその影響の大きさに気づき、深い罪悪感に苦しみます。

映画には日本への原爆投下とその被害の実情を表す映像や写真は出てこないので、
日本人以外はどれほどのものだったのかを言葉から想像で思い描くしかありません。
この辺りから、私は何となく白けた気持ちになってしまい映画に入り込めなくなりました。
「戦争の膠着状態打破・終戦には原爆が必要だった」のアピールも感じてしまい、
何だかなぁ・・・という思いを抱えながら3時間という長い映画を見終えました。

スウェーデンのアルフレッド・ノーベルは1866年にダイナマイトを発明。
土木工事の安全性向上を目的に発明したのに、その意志に反し戦争に用いられてしまい、
「死の商人」と呼ばれたノーベルの遺言でノーベル賞が設立されたことは有名です。
破壊力の大きな兵器が戦争抑止力となることを期待しても、実際は戦争の激化を招いてしまう。
怖いことです。

先日、家族皆で観に行った演劇で、戦争の場面で銃で人を狙い撃つシーンがありました。
その時、5歳孫くんは怖くなったのか手が冷たくなり、一人で座っていられないようで、
助けを求めるように泣きそうになって後ろを向いたので、パパと外へ出ました。
演劇の偽物でも、本能的に戦争や銃、爆弾は恐ろしいとわかるのでしょう。

我が家の緑と花が溢れる庭では、大笑いしながら裸足で元気に駆け回っていました!
 
 
まさしく平和そのものの景色に胸がいっぱいになりました。
この先、孫たちが暮らす世界が平和で安心安全でありますように祈るばかりです。

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