アロマをあまりよく知らない友人、お客様からよく質問されるのが、
アロマってどういいの?、何がよくなるの?、どう効くの?・・・です。
少し難しく、長くなりますが、何回かに分けて書いていきたいと思います。
なるべくわかりやすい言葉で、専門用語はなるべく使わず書いてみますね。
わからなかったらご質問ください。
まずアロマテラピーとは??ですが、簡単・簡潔に言うと
・植物から抽出した香りの成分(芳香成分)を用いて、私達人間の健康維持に
役立てることができる、予防療法のひとつということになります。前にも書きました
がお薬ではないので、何かの治療をするものではありません。
実際フランスなどではドクターの指示により、経口摂取をして精油を治療として
用いていますが、日本では精油は「雑貨」扱いですので、そこをよく踏まえて
精油の使用をしましょう。
では、健康ってそもそもどういった状態なのでしょうか?
私達のからだは日々、様々な刺激を受けています。でも、からだはそれらの
刺激を受けても、常に一定の状態を保つように働いています。
この一定に保つ状態のことを恒常性といいます。
恒常性を維持することができていれば、イコール健康であるということが
いえるのです。
健康である為には、私達のからだのシステムがバランスよく働いていなくては
なりません。特に「自律神経」「ホルモン」「免疫」という3つの働きが健康維持に
欠かせない大切なからだのシステムになります。イコールこの3つのはたらきに
よって恒常性が維持されていて、からだに何か起こる(変化がある)と
元に戻すようはたらきかけます。
自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)から成り立って
います。自分の意思では動かすことのできない神経です。からだが勝手に
交感神経を優位にしたり、副交感神経を優位にしたりして調節しています。
この2つの神経が同時に働くことはありません。どちらかが働いているときには
もう一方は休んでいます。
例えば、体温もこの神経が調節しています。暑いからといって自分の意思で
体温は下げられませんよね?消化活動もそうです。たくさん食べたからといって
自分の意思で消化のスピードをあげたりすることも不可能ですよね。
この2つの神経が働くべきときに働かない・・・すると健康が阻害されてしまいます。
例えば夜は副交感神経が働いて眠りにつきます。でも何らかの理由で、
活動モードの交感神経のほうが働いてしまうと、不眠という現象がおこります。
消化活動には副交感神経が働かないとなりませんが、交感神経が働くと
消化が進まない、もたれる・・といった症状がでます。
自律神経のバランスをとることは、とても大切なことなのが何となくおわかり
いただけましたか?
そしてホルモン。ホルモンというと、女性ホルモンがすぐ頭に浮かぶのでは
ないでしょうか?わたしたちのからだの中には様々なホルモンが分泌されて
いて、その数50種類以上とあるといわれています。それらホルモンは
わたしたちのからだを安定した状態に保つために分泌されているのですが、
この量が多すぎたり、少なすぎたりするとからだにさまざまなトラブルがおこ
ります。例えば、糖尿病。血糖値を調整するインスリンの分泌異常が原因
です。それから甲状腺ホルモン。このホルモンの過剰分泌が原因の病気が
バセドウ病です。そして女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロン。
年齢が進み、エストロゲンの分泌が減少し、更年期障害が起こりますね。
このように適正な量が分泌されないと、健康が阻害されてしまいます。
最後に免疫。私達のからだに何か異物(ウィルスや細菌)が入ってくると、
それを感知し、それをやっつけるもの(抗体)をつくって自分を守る役目を
するこのシステムを免疫といいます。みなさん予防接種の経験があると
思います。これはウィルスを病気が発症しない程度に体内にいれて、
そのウィルスに対する免疫を作っているのです。水疱瘡は一度かかかると、
二度とかからないのもこの免疫が働いているからです。
エイズはこの免疫の働きが破壊されて、免疫が低下し、健康ならば何の害
も及ぼさないウィルスなどが、暴れだして病気を発症させてしまいます。
高齢者はこの免疫力が落ちてくるので、ただの風邪から肺炎をおこしてしま
ったりしますし、乳幼児はこの免疫のシステムがきちんと整っていないので、
すぐに風邪をひいたりしますよね。アレルギーも免疫疾患のひとつといわれて
います。免疫力を高めておくことは、とても大事なことなのです。
自律神経、ホルモン、免疫、この3つをコントロールしているのが、
脳の奥深くに位置する視床下部という場所になります。
この視床下部はとてもストレスに影響を受けやすい場所になります。
今日はここまでにしますね。次回、ストレスと視床下部の関係、そして
アロマテラピーがどのようにここに関わってくるのか書いていきたいと
思います。