昨日娘の用事で出かけていた公園で、ラベンダーが沢山咲いていました。
アロマテラピーが好きな方なら誰もが知っているラベンダー。アロマテラピーをあまりよく
知らない方も、ラベンダーという植物はご存知ですよね。
それだけ日本人に、ポピュラーになっているラベンダー。
北海道美瑛のラベンダー畑は有名ですよね。
ただラベンダーの香りは奥が深い。
アロマを習い始めたばかりの方は、少し知識がついてくると、んんん??と
なる時期があるのではないでしょうか。
ちょっとラベンダーについてお話しますね。
「よく眠れるようになるんだってぇ~」、「リラックスできるんだってぇ~」・・と聞くラベンダーの香り。
でも実はラベンダーって色んな種類があるんです。
アロマテラピーという香りの世界でよく使われるラベンダーは以下の3つ。
☆真正ラベンダー
☆ラバンジン
☆スパイクラベンダー
一般的によく知れ渡っているリラックス効果のあるものは、真正ラベンダーです。
この真正ラベンダー、以下のようにいくつもの呼び名があります。
アロマを習い始めた方がまずつまづくのはここ。このラベンダーは何??となってしまうほど
沢山の呼び名があります。いくつか挙げてみますね。
真正ラベンダー、イングリッシュラベンダー、ラベンダーアングスティフォリア(アンガスティフォリア)、
ファインラベンダー、ラベンダーファイン、、ラベンダートゥルー、トゥルーラベンダー、ラベンダーベラ
ラベンダーオフィキナリス・・・などなど。
何が何だかわからなくなってきますよね。
そういったときに役立つのが学名。上記の呼び名のラベンダーは全て
「Lavandula angustifolia」という学名のものです。
必ず精油には学名が明記されています。明記のない精油は買わないこと!
この学名のラベンダーは、リラックスできたり、よく眠れるようになったり、
作用が穏やかで、肌に直接塗ることができる精油のひとつでもあります。
このラベンダーに対して、真反対の作用をするのが、スパイクラベンダー。
こちらの学名は
「Lavandula latifolia」、または「Lavandula spica」。
香りは真正ラベンダーが優しく薫るのに対して、鼻にツンツンくる刺激のある
香りがします。
もちろん肌に直接塗ることはできないし、眠りに導いたり、リラックスといった作用は
ありません。気持ちを引き締め覚醒方向に導きます。
ラバンジンと呼ばれるラベンダーは、この上記2つを交配させたものです。
2つの良さを持っていて、あまり気象条件、土壌の性質に左右されずたくましく育ちます。
精油の収量は、真正ラベンダーの10倍以上にもなるし、スパイクラベンダーに比べて
鼻にツンツンする成分が少なく比較的穏やかな香りになります。
ラバンジンの学名は
「Lavandula hybrid」
香りの好き・嫌いはとても個人で左右されます。どのラベンダーが一番香りが良いか・・となると
これはスパイクラベンダーが一番、と思う人もいれば、ラバンジンと思う人もいます。
これが香りの面白いところ。
ただ市場でみると、やはり真正ラベンダーの香りはとても貴重とされ、香水などの一級化粧品に
利用されています。
火傷や傷の治療、回復に使われるのも真正ラベンダーです。
ただ呼吸器系の症状や筋肉疲労などにはスパイクラベンダーのほうが利用価値があります。
この3つのラベンダーの特徴を覚え、用途、場面に合わせて3つのラベンダーを使い分ける
楽しさがあります。
そしてもうひとつ頭に入れておきたいこと。
真正ラベンダーはラバンジンに比べて収量が少ないので、値段も必然高くなります。
ラバンジンを真正ラベンダーとして販売したり、2つを混ぜて真正ラベンダーとして販売したり・・・と
いったことが私たちの手元に届くまでに行われている可能性があります。
でも末端の消費者である私たちがそれを見破ることは、ほぼできないのが現実です。
どうしたら品質の確かなものを手にできるのか・・・。
そこは自分に売ってくれる人、お店、アロマセラピストであるならば仕入するメーカー・・・、
そこを慎重に選ぶことが大切です。
私はアロマの勉強を始めて、いくつものメーカーの精油を手に取って、香りを嗅いできました。
そして自分でサロンをやるときには、絶対にこの精油を使おう!と思ったのが、今サロンで使っている
精油なのです。
みなさんにもぜひ手に取って嗅いでいただきたいなぁ~・・・と思います。