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2017-06-23 | Weblog
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坂東俘虜収容所

 今朝、NHK「おはよう日本」で坂東俘虜《ふりょ》収容所の話が放送されていました。
徳島県鳴門市にある坂東俘虜収容所は、第一次世界大戦時中国青島において日本軍の捕虜となったドイツ兵約1000人を収容していた施設です。
現在、その一部にはドイツ村、ドイツ館としてその当時の様子を伝える資料が展示されています。収容所では捕虜の人権を尊重し自主的な活動も認められ、地域の人々との交流も深められました。音楽活動も盛んで、ベートーベンの第九がアジアで初めて演奏された場所として知られています。ドイツ兵と当時の坂東村の人たちが一緒になって演奏し歌ったのです。
 収容所のあった坂東は四国八十八か所第一番札所霊山寺のある場所で、平成21年に八十八番大窪寺を結願し白鳥温泉、引田経由で霊山寺へ向かった途中で、ドイツ館を見学したことがあります。
 テレビを見ていて、ドイツ館に展示されていた当時の第九のメモ、村人がドイツ語の歌を覚えようとして書き記したメモのことを思い出しました。カタカナで書いてあるのですが、そのままでは覚えられなかったのでしょう、語呂合わせや記号が書き入れられており、一生懸命に覚えようとした様子がうかがわれ心打たれました。

 徳島県と鳴門市は坂東のこれらの資料を「敵対関係にあっても互いに尊重し、理解しあえることを示す平和の象徴」として、ドイツ側と共同で世界記憶遺産に登録申請する予定になっているそうです。
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