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2017-11-08 | Weblog
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三隣亡

 娘から「三隣亡って知ってる?」という電話がありました。娘夫婦の新居の上棟式を4日後に控えた日の朝のことです。もともと上棟式はその一週間前に予定していたのですが、台風による雨のために急遽中止になり、夫婦の勤務の都合とできるだけ早く施工したい業者の意向が相まって延期した日が「三隣亡」であったそうです。
 勤めていた頃、人権問題の講演で大安、仏滅などの六曜には根拠がなく差別につながると何回も聞かされました。また勤めていた会社で作成したカレンダーに六曜が記載されていたため数万部が廃棄されたこともあります。そのような訳で私は六曜とか暦に書かれた厄日、吉凶などは気にしないことにしており、娘から電話があったときも最初は「そんなのは迷信だから気にしなくてもいいのでは」と言ったのですが、娘の言うには三隣亡はその日に棟上げをすると三軒隣りまで災いを及ぼすといわれている、もし、隣近所で気にする人があれば、今後何かあれば私たちのせいにされるかもしれないというのです。
よく考えるとそれもそうです。自分たちが良くてもこれから先何十年も付き合わなければならない隣人に不快な思いをさせるようなことはできるだけ避けなければなりません。
 結局上棟式は再度延期することになり、勤務の都合で参加できない娘夫婦はすべてを建築業者に任せることになりました。
まさかいつも大安とか仏滅とか気にしなくてもいいといっていた娘がそのようなことを思っているとは考えもしませんでした。
 なんだかんだといいながらも世間に合わせるすべを身につけていく娘夫婦のちょっとした成長をみた思いです。

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