家庭にある「温める道具」。
この季節、やっぱりストーブですよね。。。
いやいやそれでは心と身体は暖まっても、パーツはねぇ。
ということで登場するのは「ドライヤー」です。
といってもドライヤーで温める時の温度って機種(性能)にもよるし、あてる距離や時間によって一概には指定出来ません。
そこで、一つの基準とするために「温度計」と「ストップウォッチ」も用意しました。
この温度計は「自作ドライブース」の庫内の温度を測るために使用しているものです。
(ドライブースとしては、温度より湿度の方が重要なのですが…)
コードの先に付いている金属部分がセンサー部です。
もちろん簡易型なので、対象物の表面温度が正確に測れるものではないのですが、ある程度の目安として使用しました。
最近は「デジタル」のおかげで容易&安価で入手可能です。
それと、マスキングテープ(?)とティッシュペーパー、綿棒も用意します。
さぁ、これらを使って「トップボディデカール」を貼るのですが、アップするのは試行錯誤の結果、何とか「まともに貼れた」方法です。
これが「正解」ではないですし「偶然」かも知れません。
なので「この通りにやったけどちゃんと貼れなかった」という場合に対応は出来ないことをご承知ください。(所謂自己責任でお願いします)
まずは「トップボディデカール」をカットするのですが、この時に注意が必要です。
アプリケーターのピンク色の部分は文字の配置を保っているだけのごく弱い糊面です。
現時点では乾燥しているため、その保持力も非常に弱いです。
なので剥離紙との密着も非常に弱いので、絶対にこの状態でめくってはダメ!です。
組み立てガイドでは「点線の外側をカット」と書いていますが、もともと白い部分は糊が付いていないので、あえて切り離す必要はありません!(経験談)
また、点線や右下の文字はアプリケーターの上から印刷されているのでそれは無視して、ただShellの下だけは位置合わせがあるのでカットしますが、こんな感じのおおざっぱなカットで大丈夫です。
さて、カットしたらデカールを一枚、水に浸します。
文字面を裏返して水中に沈め、3分間以上おいておきます。
私の経験上、乾燥時に剥離紙がめくれていない限り文字がバラけることはありませんでした。(逆を言うと、めくれた時にはバラけた!ということですxxx失敗談)
さて、所定の位置にデカールを配置したら、ティッシュペーパーで水分を取り密着させます。
そうしたら、2方向を「マスキングテープ」で固定します。
これはアプリケーターが動いてしまわないようにです。
この状態ではまだ文字がアプリケーターに弱い接着力で留まっていますので「ズレ」の防止です。
続いて、綿棒で文字部分を「押しつけ」ます。
ついつい擦りたくなりますが、ダメダメ!押しつけます。
そうしたら温度計の関知部分を近辺に固定して、ドライヤーで熱します。
室温だった温度計が徐々に上昇して、60度を超えたらドライヤーを少し離して距離を調節しながら60度~70度の間を保つようにして、ストップウォッチをONして1分間ドライヤーをあて続けます。
(この時間と温度は偶然の産物です。あくまで参考値としてください)
ドライヤーを外したら、綿棒で文字の部分を圧着します。
この時、既にアプリケーターはその接着力を失いつつあるので、絶対に擦ってはダメ!です。
全体の圧着が終わると温度計は40~50位に下がっています。
そこでもう一度ドライヤーをあてて、60度を超えたら70度までをキープして1分間。
→ドライヤーを外して、綿棒で文字の部分を圧着。
つまり「温めと圧着」を1セットとして2セット行い、その後は30分ほど放置します。
十分にパーツが常温になっていますので、慎重にマスキングテープを剥がします。
(この時点線などはとれてしまいますが気にしません)
アプリケーターがもうシワシワになってきています。
期待をしつつ、ゆっくりとアプリケーターをめくっていきます。
うん、中々ちゃんと貼れました。。。
さて、問題はサイドポンツーンのところ。
段差のある部分は重点的に圧着します。(こすってはダメです!)
エアダクト部は念を入れた方が良いかな?と思い、
「温めと圧着」を4セット繰り返しました。
そして、冷却後にアプリケーターを剥がすと、
アプリケーターのピンク色のだったところに多少の「糊残り」がボディ側にありましたので、
水をしみこませた綿棒で出来るだけ文字を避けて拭い取ります。
で、仕上がりがこれです。
それでも一部転写残りがありますので、圧着はもっと慎重にしっかりと!&「温めて圧着」のセット数をもう少し増やしても良いのかも知れないです。
(だって、ドライブースでは50度以上を2時間でしたから。。。)
以上、参考にして頂けたら幸いです。
と、ちなみに今後のブログ更新ですが、休んでいた部分の「生活の糧」を補うためにも「仕事」に勤めなくてはなりません。(社会人としては当たり前)
なので「日々更新」はまだまだ出来ないのですが、完結してしまったMP4/4ではなくて、全国創刊された「Z」をポチポチ作っていきたいな、と思っています。(創刊号のビスは改善されたのでしょうか?)
MP4/4は「専用デカール」を手に入れたいですね!
ではでは、また。
(…実験と言いながら、試行錯誤中だったので画像がありませんxxx)
「アプリケーターに留めている糊と、対象物に密着する糊の性格が違う?」
そう、アプリケーターに留めておく糊はごく弱く、たとえば水分でも容易に流れ出してしまうもの。
で、対象物に密着する方の糊は水では流れ出さないけれど、乾燥するほど強くなる(?)
確かに強力な両面テープなどに「貼り付け後24時間程で最強強度に達しますので、それまでは負荷をかけないでください」なんてのを見た記憶があります。
それからすると「2分間以上水に浸す」のはアプリケーターからの切り離しを誘導し、「6時間以上乾燥」するのは対象物へ密着させるため。
ここで一つの仮説が生まれます。
「温めたらどうなの?」
温めると水分はより早く蒸発して対象物に対する糊分は密着しやすくなる?
家には塗装したプラモデルの乾燥用に、布団乾燥機を改造して衣装ケースに取り付けた所謂「自作ドライブース」があります。
使用するときは熱帯魚用の温度調節器を取り付けて、ブース内の温度は35~40度程になるようにしていますが、これを外すと50度位の温度が長時間保てます。
早速トップボディデカールを「3分間位」水に浸して貼り付け、2時間ほどドライブースに入れておいて、その後30分ほど冷ましてからアプリケーターを剥がしたところ…
「きれいに貼れました!」結果オーライ!
ただ、思ったのです。
食洗機や布団乾燥機ならまだしも、ドライブースなんて普通の家にあるものじゃないですよね…
これじゃぁ「基本素組み」の考え方に反する!
ということでここまで文字ばかりでしたが、いよいよ次回は試行錯誤の結果をご報告したいと思います!
トップボディ(後A)と左右のアウトレットダクトです。
アウトレットパネルは(組み立てガイドの指示通り)デカールを貼るのに邪魔なので後で取り付けます。
と、ここで気になったのがこの合わせ目です。
ボディ側が若干めくれている感じで段差が出来ています。
ここはダイヤモンドヤスリでならします。
写真だとあんまり判りませんか?
次にアウトレットダクト上と下の合わせ目、接着面に突き出しピンの後があってちょっと凸になっています。
接着面としては邪魔なので、その凸を削ってしまいます。
ABS用接着剤を塗ります。
こうやって机に押しつけると安定して接着できます。
動かさずに3分間。
駄目押しに裏から瞬間接着剤をしみこませ…
スプレープライマーで固着。
ボディへの接着も一工夫。
密着させたいところを接着面としてABS用接着剤を塗ります。
接着面に集中して3分間圧着。
この部分は瞬着流し込み & スプレープライマーで固着。
思いの外しっかりと接着できました。
反対側も同様です。
さぁ、ではいよいよ実験です。
70号のパーツにそいつはいます。
組み立てガイドを見ると水転写のようで、
でもアプリケーター付き。
普通の水転写だと1分間も水に浸しておくと水中に浮いてきてしまうのに、
こいつは2分間以上!
そしてアプリケーターを着けたまま自然乾燥6時間以上!
尚且つその後は「傷が付きやすいので触るな!」
なんかとってもうさんくさい(失礼!)です。
水転写は糊が水を介して対象物にくっつき、乾燥すれば完了。
確かに表面は傷が付きやすいけど「触らないようにしよう」程度です。
またクリアを吹いて表面保護をしたりもします。
また「転写」としてはインスタントレタリング(通称:インレタ)なんてのもありました。
これはアプリケーターに文字が並んでいるのは同じですが、
その文字の部分をアプリケーターごとこすって文字を転写します。
私たちおじさん世代はカセットテープのレーベルなどに印刷したような文字を並べるのによく使ったものです。
でもこの「トップボディデカール」はそんな両方の性質を持っているようですが、インレタのように「こする」事はしません。
では、アプリケーターに留めている糊と、対象物に密着する糊の性格が違う?
となれば早速実験!
が、その前にトップボディ(後A)だけではShellのデカールが貼れないので、
「アウトレットダクト」を取り付けます。
まずは昨年の10月12日以降、
全くの音信不通状態となってしまい申し訳ありませんでした。
実はちょっとした病で工作はもちろん、
PCすら触ることが出来ない状況が続いてしまいましたxxx
その間に年は変わるわ、
MP4/4は完結するわ、
フェアレディZは全国創刊されるわ、
ちょっとした浦島太郎状態です。
このMP4/4については出来るだけリアルタイムに、
基本素組みで周回していきたかったのに、
いよいよ「エンジン!」の手前でピットイン。
そのままレースが終了してしまいました。。。
まぁ、病み上がりでもあるので今後はボチボチと…
と思っていたのですが一つ気になることを見つけてしまいました。
それは最終ラップ(70号)のパーツ「トップボディデカール」です。
未だかつてこういう仕様のデカールを見たことがありません。
ということで、konaki復活の第一弾は
「トップボディデカールを考える」にしたいと思います。