こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

本を書くこと

2020年10月23日 | 読書、映画、音楽、美術
三週間だか四週間前のことだが、Eテレの日曜美術館のなかで、村上隆とリ・ウーファンという二人の現代アーティストの対談があり、そこでリーが、「日本では専門家が素人向けの本などばかり書いていて、専門領域で戦っていない、というようなことを嘆いていた。たしかに、いわゆる専門家が入門書的な本を書いているのが目立つ。私が下手の横好きで読んでいる哲学関係の本も、その分野では高名な哲学者が書いているのだろう。入門書を書いている暇があるなら、もっと自分の研究を行うために時間を振ったらいいように思うが、まあ、優秀なひとにとってこういった活動は余暇程度のものなのだろうと思って読んでいる。

私は、4年前に病理関連の教科書を1冊、単著でものしたことがある。その本のタイトルは入門書的なニュアンスを思い切り詰め込んでおいた。文章はこのブログでご存知の通り平易なものだったが、内容は専門的なもので、入門書として手に取った人にはちょっとしんどいものだったかもしれない。以前いた職場でちょっとゴタゴタしていた時に、一気に書き上げたが、編集者にも恵まれそれなりに評価される本とはなった。後にも先にもこれ1冊だが、いい思い出である。

この場合、私はそれまでの経験をまとめただけで、入門書といっても専門家(医者)向けだったので、一般の人相手の入門書とは話が違う。自分の経験を顧みると一般の人相手に書くことの方がよほど難しそうだが、今度挑戦してみようと思う。ただ、受けてくれる出版社があるか。そもそも私は、本を出してもらえるような身分とは程遠く、たまたま運が良かっただけのことで、そのような僥倖が再びあるか。

gooブログにはバックアップ・書籍化というシステムがある。以前一回PDF化してみたが、画像は取り込んでもらえないので、白けてしまってそれ以来、何もやっていない。画像を含んだPDFができたら嬉しいが、それを書籍化するとなったら、費用の点から結局は画像は取り除くことになるので、同じことか。そうすると、写真に助けられているろくな文章も書けない私のブログはなかなかうまくいかない。
それにそんなに書きたいのなら、、まずは締め切りが見えてきた原稿をどう片付けるかを考えた方が良さそうだ。
結構あせっている

ブログランキング・にほんブログ村へお願いします