ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




昨日、そして今日と、せんせーしてきました

いつもはもう一人、一緒にクラスを受け持っているミュージシャンの仲間がいるんですが(←僕を誘ってくれた人です。クラスの内容的に、一人だとちょっときついのです)、この二日間はライブの本番が重なってしまい、僕一人ということになりました。

で、一人だから、というわけでもないのですが、ちょうどいい機会だったので、「今日はちょっとお話にしまーす。前に集まってー。バラバラだと・・・僕が大変だから(笑)」、皆に集まってもらって、お話をすることにしました。

あくまで僕個人の経験から学んだことですれど、でも20年近くこの世界にいてね、

大好きな音楽を仕事にして、それでご飯を食べていくということって、どういうことなのか、って言うことを話したかったんです。

 

でも今日の話は、多分彼らにとって、「うわー、やっぱりミュージシャンっていいなー。」、な話では、全然なかったでしょう。いえ、勿論ね、「・・・だからさ、頑張ろうね!」という締めくくりの話なんですが、途中、現実的な話や、辛い話を沢山しましたから。いわゆる、「学校では教えてくれない事」だったと思います。あ、こちらも勿論学校ですけど・・・なにせ教壇に立ってるのが僕ですから(笑)。

うーん、でも夢溢れる若者たちにとっては、やっぱりショックだっただろうか。

普段はちょっと無駄話なんかをしたり、隣の席の子と笑いあったりしてることが多い学生さんなんかも、話が進むにつれ、みんな、真顔に。出来るだけ笑顔で話そうって思ってたけど、話してる僕も、やっぱり真顔に。

決して楽じゃない。思っているほど楽しいだけじゃない。でも、その先にはちゃんと楽しいことが待ってる。辛いのが気が遠くなるほど長くて、楽しいのはたったの一瞬であっても、その一瞬ために頑張る価値のある仕事なんだよ、ってことを、どうしても知っておいて欲しかったんです。

でも、みんなにちゃんとそれが伝わったかどうか、ちょっと心配でもありました。僕の真意、読み取ってくれただろうか、僕の話し方で大丈夫だっただろうかって。・・・まぁ、ガラにもなく、かな(笑)。

でも勿論、どんな仕事だって、大変ですよね。もし楽な仕事なんてものがあれば、それはそれだけの喜びしか伴わないんだろうな、と僕は思っていますし。それでもいいなら、別にいいんですけども、・・・せっかくですからね(笑)。僕、楽しいの、好きなんで。もう出来るだけ、楽しい方がいいんで(笑)。そして、音楽、大好きなんで

伝えるって、難しいですね。まして、相手が大人数ですから。僕は一人一人に話したつもりではあっても、6クラス、トータルで150人からいるわけですから。

 

でも昨日、そして今日と、授業が終わった後、いつもは「お疲れ様でしたー」と言って帰っていく学生さんの中に、「ありがとうございました」と添えてくれた学生さんが何人もいました(一生懸命理論を教えたときなんかは言わないのにー(笑))。

それから、今日、最後の授業の後ね、一人の女子学生さんが、僕が他の男子学生さんと話してるのが終わるのを待ってるようにしてたんです。で、こちらの話が終わったので「おつかれー、どしたの?」と聞くと、

「せんせー、私。」

「ん?」

「・・・私、絶対に何年かしたら、エムステで○○さんの横に座ってますから!待ってて下さいね!」って言ってくれたんです。

 

(・・・あぁ、僕は、こういう言葉が聞きたかったんだ。)

 

授業中ね、きつい話をしながら、聞いてる皆の真顔の裏が知りたくて、ちょっと胸が詰まりそうになってたんですけど、・・・彼女の言葉と笑顔には、本当に救われました。彼女が教室から去った後、「うん。きっと、他の子たちにだって」、って思えましたもの。だといいな。

あ、彼女の言った「○○さん」、って彼女の大好きな有名アーティストさんの名前でしたよ。タモ○さんじゃないですよ(笑)。いや、必然的にタモ○さんの横にも座ることにもなると思いますけどね(笑)。

 

・・・前向きな人って、キラキラとして、とっても美しいですね。僕も、ちゃんと「待って」なきゃね

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帰ってきてさっき鏡見たら、目の下に物凄いクマーが大量発生してたので(←だからそれはー・・・(笑))、さすがに今日は少し早めに寝ることにします。まだご飯も食べてませんけどー。いそげー。

写真は、ベッドサイドに置いてるお気に入りのハロゲンライトの灯りです。直径6メートルほどあります(←あるかーい。焼けるわーい。いやー、さっきたまたまマクロレンズ付けてみたもので、ついつい寄ってみたくなってしまって。楽しいなー、マクロ(笑))。いつもこれで本を読むんですよ。そして、いつも眠るのが遅くなるんですよ(笑)。

ではー。



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