さすがはダービー、みっちりと予想が出来た。
今年のG1、とんでもない馬が来ることが目立つが、
その要因は元からレースレベルが低いことが大きいと見ている。
その視点で言えば、今年の皐月賞も決してレベルが高いわけではないので、
十分波乱があっても不思議はない。
この10年ほどを振り返っても、未だ明確な理由が見つけられない
人気薄の3,4着は多い。急激な成長というよりも、一生に1度の激走で
燃え尽きる側面があるのもダービーだ。
今年のペースはまあ大逃げを打つ馬がいたとしても、
勝負としては速力の持続だろう。
フラットの馬場とはいえ、中団には付けたい。
アスクワイルドモアは本命も少し考えた。
前走は上がりはかなり要したが、時計自体はまずまず評価して良い。
ロジャーバローズのような競馬ができれば一発もあるか。
アスクビクターモアのこの2戦はドウデュースとほぼ一緒なのだから、
確実に力があるということだろう。
皐月賞は決して楽な競馬ではなかったと思うだけに、
折り合いさえつけば今回の方が激しく抵抗する予感がする。
盲点はこの馬だろう。
プラダリアの青葉賞数値はまあ過去と比較しても平均点だし、
中間も積極的だからなくはない選択だろう。
毎度上がりが安定している点も、穴馬の特徴でもある。
ただ、もうワン1パンチ足りないとみて、高い評価はしなかった。
興味深いのはドウデュースの皐月賞の上がり33.8。
過去10年ぐらいを遡っても、このレベルの末脚を繰り出していた馬は、
ダービーで全て馬券になっている。
皐月賞は展開を考えれば、私はベストの位置で進めたように解釈するが、
あの極限の上がりを見ると、もっと速い時計で走れたという考えも出来る。
難しいとこだが、L1が少し物足りなく映ったのと、やはり展開は向いていたとの考えで、
評価は下げた。
価値は全然異なるが、マテンロウレオも33.9を使っているだけに、
今回はダメでも、今後はちょっと注目したい。
33.9のサトノアレスはダービーは出れなかったが、古馬になっても能力は示した。
イクイノックスを皐月賞で本命にした一番の理由は、
東京スポーツ杯と共同通信杯の比較にあった。
どの媒体でもダノンベルーガの成長力が取り上げられてるが、
まだイクイノックスの方が上にいると評価した。
長々と語ったが、今年の本命はジオグリフにする。
正直、東京2400Mが向くイメージはないのだが、
皐月賞は最後(L1)までしっかり伸びていた点を評価したい。
スターズオンアース始めここ数年のクラシックを見ても、
過去にも書いたが、やはり答えはシンプルにレースの中にある。
着順抜きに最後までしっかり伸びていた馬こそ本物である。
◎ジオグリフ
〇イクイノックス
▲アスクビクターモア
×ダノンベルーガ
△ドウデュース
注アスクワイルドモア