金沢の田鶴酒店で購入。因みにこの店では福井の黒龍も豊富に扱っている。
酒未来とは銘柄かとおもったら、酒米の品種らしい。父系:美山錦、母系:玉苗(山田錦×金紋錦)
香りはちょっと濃いめの米の香り。
飲む。微発泡。
フルーティーとまではいかないし、吟醸香というまでもいかないが、そう感じさせる。
米の風味が主体か。重みがありやや濃厚ではあるが、日本酒っぽさがないから飲みやすい。
米っぽいと言う点ではある種の香川の酒系、高知の酒系かもしれないが、重いながらもスッキリとしている。
後味がいいではないか。後半から主張し出して余韻までがさっぱりとした味。
濃いだけに、食事に負けないだろう。
石川県らしくブリの刺身と合わせる。ブリは油の風味が強いが、それに負けない。特に後味はしっかりと酒の風味を残せる。
バローでのどぐろの刺身が売っていた。のどぐろの刺身は白身っぽく見えるが身はしっかりしていて鯛ほどではないが歯応えがある。それでいて油がしっかりとある。水っぽくはない。そして(たまたまこの刺身だけかもしれないが)魚っぽいワイルドな風味。それと合わせると、それでも負けない。そしてやはり余韻がいい。
20210129追記。
遊穂と比べると、遊穂が淡麗で苦味が強い印象。つまり、獅子の里は濃い目、重めで、苦味はない。愛媛の石鎚あたりの酒に近いのだろうかと思う。石川の酒では、今のところこれがベストか。
20210201追記。
食事とのマッチングだが、キャベツの昆布あえと、これがマッチする。発見だ。お互い邪魔をせず、そもそもペアであるべきかのように感じる。酒の風味邪魔せず、キャベツ昆布の味も邪魔せず。しかし、それぞれの味が目立つわけではなく。両者会わせた味。これほどマッチするものはない。酒が濃い目なので酒が勝ちそうに思いきや、苦味の少ないので酒の方は主張せず、料理とマッチするのか。特に昆布の旨味がマッチさせ相加作用となったのか。