ビールを飲むぞ

酒の感想ばかり

無手無冠純米酒生

2018-11-25 16:34:17 | 日本酒

四万十に行ったときに購入。

実は四万十には。四万十といっても四万十市ではなく四万十町、ダバダ火振という栗焼酎の製造所がある。

その製造所が町おこしということで四万十焼酎銀行という金ではなく焼酎を預金(預酎)する店を作ったのだ。

それがおもしろそうだということで、さっそく定期預酎に行った。つまり年単位で寝かせるということだ。

今回は栗焼酎を1年定期と2年定期にしてきた。

そこの会社が作っている日本酒がこの無手無冠だ。その銀行で買えばよかったのだが、馬之助栗90%という栗焼酎を買っただけで、

あとで、道の駅とおわで買った。

純米の生酒だ。

薄い色。淡麗を予想させる。

香りは日本酒っぽい。苦みがあり淡麗な香り。

飲む。いかにも日本酒な味だ。

ただ、よくあるべたつく甘味のようなものはなく、辛口といった印象だ。だから不快感はない。

高知の酒らしいドライ感と後味のキレだが、そこに米の濃淳な甘味があるので、高知といえど遠い位置にある四万十だから個性は違うのかもしれない。

何しろ、高知は海だが、四万十はどちらかというと山だ。海と山で酒の味の違いを見つけるのも面白いかもしれない。

生酒ということでさわやかなフレッシュ感をイメージしていたが、そこまでではない。

20181214追記

若波の純米酒生酒の跡だとやはり日本酒臭さが否めない。これは一気にぐっと飲むといいかもしれない。

やはり甘味を強く感じる。濃淳な米の甘さ。


サッポロエビス薫るルージュ

2018-11-24 17:29:10 | ビール

ルージュ色ということは何かカシスのような果実をミックスしたデザートビールだろうか?

ただ缶に書かれているコメントを見るとそうでもないようだ、エールタイプというのか?

注ぐと、確かに褐色がかっている。

飲む。これはやはりペールエール系だ。ホップのフレッシュさ(醤油臭さ)が印象的だ。

よくあるペールエール、IPAのホップを強調しすぎてくどくなってしまうタイプではなく。全体的に落ち着いた味となっている。それでいて重厚感も残っている。

ホップの醤油臭さを前面に押し出したエビスだ。いいと思う。


「ネバーホーム」 レアード・ハント

2018-11-23 23:29:45 | 読書

ある夫婦。きっとすごく若いのだろう。旦那は戦争にいけない。だから代わりに女である自分が男の振りをして戦争に行く。その時点ですでに設定が飛び離れている。旦那は嫁が戦争に行くことを容認し、しかも頑張ってきてくれと見送る。

第一部。リスを狩る。大佐が語る。犬をつれていないのが残念だ。それは、犬が狩ったリスを咥えて戻ってくる。しかし今は犬はいない。主人公はリスを狩り、はらわたを処理しようか?料理人に聞いたが料理人のプライドか自分に任せろと言う。翌朝、主人公の名札をつけたシチューがテントの前におかれていた。大佐の配慮だ。そのさりげない配慮に少し感動した。
ある時、若造2人とダベっていると後ろから不意をつかれて拉致されてしまった。それは敵軍でなく、むしろ金目当てのごろつきだ。当時北軍は脱走した兵士に重罰を与えた。それどころか、脱走した兵士を見つけたら賞金を出すとしていた。そこに目をつけたチンピラは脱走兵だろうが、現在も兵士であろうが拉致して、それを脱走兵と変装させて背後から殺害し、北軍から褒賞金をせしめようとしていた。
そんなゴロツキ相手におんなだてら反撃をして脱出する。小部屋に閉じ決められたが、窓から抜け出し、一人目を酒瓶で殴って殺害。その後女装して(といっても元が女なので、もとの姿に戻ったということか)入り口の前に立ち出てきた男の口を撃ち、後ろから出てきた男を撃った。不安なので何度も撃った。そうして平然と敵を皆殺しにして、一緒に拉致された兄弟とともに部隊に帰る。
冷徹な振る舞いでありながら、過去の回想で 
旦那の代わりに出兵する(というこの設定も非現実的だが)前夜の様子がかかれている。
この旦那(バーソロミュー)との関係がよく分からない。バーソロミューは病弱で戦争にいくことができない。しかし嫁は男の振りをして出兵を志願する。そこまでして。出兵前夜、旦那は最後かもしれないので求めるが、主人公から突っぱねられる。
途中、主人公は知らない、全く気づかない体で、あの、最後の夜の冷たさに離れていった旦那の感情が、旦那の手紙の返信に出てくる。もちろん主人公は気づかない。
2部が始まる。腕に負った傷が幻覚を呼ぶ。大砲で倒された木に踏まれ身動きがとれない。失神の後気づいたら隣に敵の兵士が倒れている。背中に銃弾を受けて瀕死の状態。しかし、饒舌で、色々話しかけてくる。主人公に柔らかい地面を掘ってトンネルをつくってそこから抜け出せばいいとアドバイスする。傷の悪化からもうろう状態の主人公であるが、何とか抜け出す。敵兵のその人物は、老人だった。主人公が抜け出せたときには死んでいた。その老人は役所勤めの真面目そうな老人で、殊更紙に執着していて、主人公は最後のはなむけに、ましな紙にその老人の名前を書いて、死んでしまった老人の胸のポケットに残す。
その後、現実なのか幻覚なのか曖昧な状況が続く。そして、ある南軍側の看護師であり未亡人の女性の家に落ち着く。そこで養生するわけだが。主人公は女性であることに当然気づく。しかし同性愛的な感情が未亡人から発せられる。そうでありながら、主人公はまたもや、平然としている。そんな感情がこの世に存在しないかのごとく。その未亡人は執拗に、主人公にここへ残って自分と過ごせと言い寄る。その未亡人は資産はあるようだ。主人公に、主人の残した土地を耕して農業をすればいいと勧める。結局主人公は断って、去ろうとするが、その未亡人から恨みを買い、裏切られ追手に狙われることになる。未亡人の要求を飲むも地獄、飲まぬも地獄。
連れられた先は瘋癲院だった。精神障害者を入院させるだけでなく、戦争でおかしくなった者、犯罪を犯した者、スパイなども一緒に収容される。看護人たちの収容者への扱いは酷い。この時代だからか人権などない。治療などはせず虐待だけが行われる。途中かつての上官である大佐が面会に訪れる。収容された理由は盗みとスパイの容疑とのことだ。そんなことはしていないと主張する主人公と、それは信じている大佐だった。大佐はバーソロミューからの手紙を預かっておりそれを主人公に置いて去る。主人公は初めこそ抵抗していたが、あまりの虐待で病気になり、そんな状態の上に、イスに縛り付けられ拘束される。そこで一旦従順になりおとなしくなった。回復後の監視人がなんとアクロンの少年だった。チャンスとばかり、服を入れ替えアクロンの少年を病院に入れ自分は抜け出すことに成功する。この辺りタフだ。その後裏切った未亡人の家に寄り、彼女が大切にしていた磁器のポットを腹いせに砕く。しかし全ての磁器を壊すことはできず去る。
その後、ロードムービーのように旅を続けながら、様々な人々と出会い、時にはしばらく一緒に暮らす。バーソロミューのいる家がホームなのか、あるいは旅先の人々との暮らしがホームなのか?
最後の展開が驚きだ。農場の主人だったバーソロミューが今はよそ者に乗っ取られ、バーソロミューが使用人のように扱われているのだ。よそ者は5人いる。それを取り返そうと銃を取って動き出すとものすごい展開が始まる。あまり触れられなかった父親のこと、その父親が行ったこと、主人公がいない間何が起こったのか。それを知っていたらそれまでの話は何だったのか?見方が変わる。せっかく帰って来てバーソロミューと再会するのに、なんという展開。主人公の行動はまさに狂気であるし、頭に血がのぼって正気を忘れてしまったかのようだ。
残酷で悲しいクライマックス。最後に将軍に手紙を書いて告白するようだが、それさえどこか違和感を覚える。小説の主人公が論理的で倫理的であるわけではない。
 
20181114読み始め
20181123読了

馬之助栗90%

2018-11-23 18:39:42 | ビール以外

栗を90%使用しているという焼酎。

香りは甘い。栗か?というとそこまで主張はしていない。最近は乙類の焼酎を飲んでいないので比較できないのだが、香りは甘く、後ろに酸味が隠れている。ただ、アルコール臭はなく、何となく栗の蒸留はこうなのかも?と思わせる。

飲む。始めこそアルコールだが、中盤以降から栗(かどうかわからないが)木の実の味覚がガーンと来て、最後まで続く。後味も濃厚な木の実だ。

確かにパンチがある。これをおかずにしてもいいくらいだ。いや、面白い。

20230727追記。

4年半越しに飲むのか?

最後の一杯。

久々すぎて解らないが、何だかまろやかになった感じがする。

角は全く無い。

栗の身の甘く木の実という風味。アルコールのためドライでそれだからこそ、栗という木の実を食べている(飲んでいる)感覚。

ただアルコール感はないとはいえ、アルコールっぽい風味は感じられる。

適度にアルコール感と焼酎感がありながら、ドライな栗の香ばしさが感じられる。

甘くドライで、適度なアルコール感。

何だかうまくなった気がする。

でもこれが最後の一杯。


アサヒクリアアサヒ「クリアレッド」

2018-11-23 17:54:54 | ビール以外

カシスあたりを入れたフルーツビールを想像させるが、フランス産バーブルージュというホップを使用しているらしい。

注ぐと褐色どころか、濃茶色だ。先ほどの金麦濃いめのひとときよりもずっと濃い。それでいて何となく華やかな香りがする。焦げっぽい香りもかすかに感じる。

飲むと確かに焙煎風味を感じさせる。特に焙煎麦芽とは書かれていないが。そのためチョコレートのような甘味がある。同じ甘味と言ってもフルーツのものではない。ただ風味はあるものの焙煎風の焦げの苦味は感じられない。そこは飲みやすい。

ホップの特徴はわからない。焦げ風味がこのバーブルージュの特徴なら、これがそうなのだろう。