毛利酒造。
20240120、毛利酒造の直売所で購入。
この蔵は風情のある道沿いにある。小さな川を挟んで片側一車線の道が走る。
そこに附属する直売所。丁度杜氏の方だろうか?応対してもらった。
桂月が主要銘柄で、毛利は特定の酒。もうひとつ紗利という銘柄があるが、こちらは直売所では買えず、むしろ特約店でしか買えない(裏の事情があるのだろう)
福井県産山田錦を使った純米酒。
注ぐと、やや薄茶色。
香りは意外と日本酒っぽい。吟醸香やフルーティーさはない。
飲む。
これはまた意外。日本酒っぽい。熟成味もある。
ただ濃くはなく、淡白。
後半から後味はドライ。
飲み進めると、後味に柑橘のような酸味も感じられるようになる。
20240202追記。
イワシの竜田揚げ、とは合わないのだ。
イワシの風味が付いた衣が酒と合わさると、バターやマーガリン的な油っぽい風味に錯覚させる。
飛鳥井は福井県の丹生酒造の酒だ。
20240120直売所で購入。
ここは八坂神社の正面に位置する。塀に囲まれた屋敷のようなところ。門を潜り、民家の玄関のようなガラガラを開けて入る。
老女将が対応してくれた。元旦の地震の話などしながら、並べられている酒を物色。
あまり珍しいものを選ぶと蔵の個性がわからないかと言う思いと、どこでも買えるものを蔵元まできて選ぶ意味があるのだろうかと言う思いが交錯し、結局この特別純米のしぼりたての新酒を選んだ。
しぼりたてらしく、薄濁り。
香りはフレッシュで、日本酒だがヴァイツェンのような香り。
飲む。
ほどよくジューシーでフレッシュでうまい。
飲み口に木桶のような風味がある。
実際苦味があるようだが、甘みやジューシーさがカバーして、その感覚はない。
薄濁りだと醪の味が目立ちすぎることもあるが、
濃すぎず、変なクセもなくとても飲みやすい。
飲みすぎてしまいそうだ。
飲むほどに後味に酸味も感じられるようになる。
これはなかなかいい。
しぼりたてでないレギュラーバージョンにも興味が湧く。
20240127追記。
やはり、フレッシュでいい。同じ福井の毛利や紗利と比べると、フレッシュ。
酒に興味を持ち始めた頃(大学時代)の生酒、まさに(いかにもな)生酒の印象を思い出した。いいと思う。
20240129追記。
やはり、うまい。
飲み口は、否定的に言うとセメダインかもしれない。しかしそれが包含され包み込まれて違和感がない。ますます、ノーマルの、定番の飛鳥井が気になる。
20240120に福井市のみやごう酒店(福井県福井市花月3丁目4−10)で購入。
毛利酒造の銘柄のひとつ。
ここの先だって毛利酒造の直売所で並んであったのだが、直売所ではなくむしろ特約店でしか買えないとのこと。それで紹介してもらったのがここだ。
日本酒とワインが多く並んでいる、丸いテーブルと椅子が並んでいて、サロンが開かれていそうな一画がある。
紗利だが、サンスクリット語で米を意味し、寿司の酢飯であるシャリの語源でもある。
この五割諸白は紗利の定番商品のようだ。
名前から50%精米という意味だろう、純米大吟醸となる。
それでいて1500円と破格。
注ぐ。
薄い琥珀色。
香りはかすかに吟醸香が感じられる。
そしてかすかに辛みも感じられるが、スッキリした味を予想させる。
飲む。
日本酒っぽい飲み口。
いや、日本酒っぽいと感じるのだが、それは錯覚かもしれない。
次に苦味が出てくる。
この苦味が濃い。
醪のような、ミルキーな食感のまろやかな濃い苦味。
最終盤から甘味が発生してくる。突如そして急激に。
全体的にはスッキリしている。
温度が上がってきた方が味が花開いていく、という印象。
20240122追記。
単独で飲むと、他のフルーティーフレッシュな酒と比べると、くぐもった印象だ。ただ、日本酒っぽさはないし、すっきりしている。
寿司飯と合うのだろうか?確かに合う。相加的で、相互に補う関係。そして寿司には具がある。寿司飯と合わせて相補的なところに、具が加わると、具によって様々な個性が現れる。
この酒は食事と合わせて真価を発揮する。
20240123追記。
味が分波されてきた感じ。その中にはフルーティーさもある。リンゴ一歩手前の柑橘的な。
202401227追記。
和食に合うという事で、寿司飯と合う。つまり、寿司飯の酸味が酒に加わり吟醸酒のように感じるのかと思っていた。
今回別の意味で合致するつまみを見つけた。
タラの照り焼き。
これはかなり相加的、相補的だ。照り焼きの醤油風味が合うわけでなく、魚の身そのものが合うような気がする。
これは合う。初めて合うものを見つけた。
20240129追記。
またも合うつまみを探す。
近頃新大阪駅で売り出し中のタコのから揚げせんべい。
少量なのに高額だが、合う。
せんべいの個性が際立ち、酒は補助に回る。
酒自体は、甘く、後味はなく、乾いた、それでいてジューシーな甘さ。
酒が強すぎないので、このせんべいに(いや、このせんべいを)引き立てる。
合うのでは?マッチングするのでは?