ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

「鯉幟」の句会

2017年05月19日 | 俳句

 今日は午前中、市の芸術祭俳句部門の運営委員会の会議でした。午後からは句会ですが、なぜか久し振りのような…そんな気がしました。

 どうしてそんな感じがするのかしら? もしかしたら、このブログに句会のことを書くのが久し振りだったからかも。

 今日の兼題は「鯉幟」でした。

 最近はこちらでもめったに鯉幟を見かけなくなりました。これはもちろん少子化の影響もあるでしょうが、鯉幟を立てるだけのスペースがないということや揚げ降ろしの手間が大変なことなど、他にもいろいろな条件が重なって、昔のように揚げなくなったのでしょう。私たち夫婦は孫ができたらお雛様や鯉幟を買ってあげようと、手ぐすねひいて待っているんですがね。こればっかしはどうにもなりません。

 ところで、句会のみなさんの話。鯉幟を探してあちらこちらを回ったけど、やはりあまり見かけなくて…と。結局イベントなどでたくさんの鯉幟を川に流している様子など、同じような景を詠んでいる人が何人もいました。あとは昔を思い出しての句など。私も探してみましたが、かなり田舎の空き地があるところでもホント見つけるのに苦労しましたものね。

 今回の高点句は、〈カタコトの男の子仰ぐや鯉幟〉でした。ここの句会は今日が2回目、もちろん入門教室ですので、初心者が殆どです。だから丁寧に一からの指導をしています。

 内容はよく分りますね。「カタコト」とあるから幼児でしょう。その子が鯉幟を見上げている様子を詠んだと。「本当は指さして喜んだんですが、字余りになって…」と作者。「じゃそう詠みましょうよ。この句で削れるところは?」

 そうです、季語が鯉幟なら「男の子(おのこ)」と言わなくても「子」だけで分りますね。ついでに言うなら、「カタコト」は外来語ではありませんので、「片言」を使った方がいいでしょう。

 と言うことで、次のようになりました。

   片言の子の指さすや鯉幟

 ここで、傑作句を!〈鯉寂し一匹窓からぶら下がり

 作者曰く、「これ苦心したんですよ。やっと見つけたら窓に一匹だけぶら下がっていて…」と。そこでちょっとイジワルを。

 「ケンジさん、どこへ釣りに行ったの?」「ええ、あちらこちら探しました。」「釣堀?それとも池?」……

 まだ気付かない!本人とその句を採った人は一生懸命弁明を…ほかの人たちはゲラゲラと…。

 やっと私の言うことに気付いて、「エエッ!鯉じゃあ~いけんのですか?ぶら下がりがあるからいいかと…」 努力は認めますが、でもやっぱりこれはダメでしょうね。

 初心者を指導していると、何がとびだすか全く分りません。〝何でもあり〟なんです。笑い事ではないんですよ、ホントに。みなそれなりに、一生懸命考えてきた末の句なんですから。

 それで、作者の一番言いたかったことはと考えて、次のように。

   寂しげや窓に一つの鯉のぼり

 もう一つ独創的な句。〈着信の電波飲み干す鯉幟〉さあ、この句はどう解釈しましょうか?

 作者に尋ねますと、「電話が掛かってきてその電波を鯉幟が飲み干したようで、…」

 ということは、「電話が突然切れたの?」「イヤ、つながって話したんです」と。

 「それなら飲み干したんじゃなく、はき出したのかも?」みんな???です。作者まで?

 そこで、よく聞いてみると、NHKのテレビ局から携帯に電話がかかり、(この作者はNHK俳壇に応募中)「ヤッタ!入選したんだぁ~」と思って、喜んで話してみたら…添削句の例に出してもいいかという電話だったそうな。「それが今度テレビで放映されます」と。

 それでどうしてこんな句になったの~と、結局の所さっぱり分りませんでした。

 今日の句会でもまたたくさんの笑いを貰いました。感謝です!

 我家のヒメシャラが咲き始めました。沙羅の花は、椿の花に似ていますので夏椿とも言います。一日花なので、そのはかなさが清楚な白とよく合います。ヒメシャラは同じ種類ですが、花がやや小振りで、ちょっと紅が掛かっているところがまるで少女のようでとても好きな花です。

 

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2 コメント

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Unknown (甘ん)
2017-05-20 11:26:38
本ブログのレイアウトがきっちりと決まりましたね。
即実行、お見事です。

「鯉幟」のご指導の過程には楽しませてもらいましたが、他人事ではありませんから、頭にしっかり留めておきます ^^;
Unknown (ちわき)
2017-05-21 19:18:16
甘んさん

おかげさまで~す!感謝、感謝!
これからもまた、何か気が付いたことがありましたらよろしく。

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