散文的で抒情的な、わたくしの意見

大河ドラマ、歴史小説、戦国時代のお話が中心です。

財前教授の総回診です。白い巨塔。現実にはどうなのか。

2019年05月30日 | 白い巨塔
特に唐沢版では、総回診がクローズアップされます。毎回、教授の総回診ですという出だしで始まります。

長いこと大学病院に入院したことはありません。家族もない。だから実際が分かりません。

実際の外科医が書いたものを読むと、総回診はある、そうです。

ただし
①アナウンスはない
②横に広がるなんてありえない
③先頭は教授ではない
④階段ダッシュで教授を追いかけたりはしない
⑤厳粛な雰囲気ではない
⑥患者の前で治療方針を論議したりしない

そうです。

横に広がらないのは「通行の邪魔」だから。リハビリで歩いている人。点滴つけて歩いている人がいるわけです。横に広がったりすると「先生邪魔」と看護婦に注意されるそうです。

実際は「細長く縦になって、廊下のはしを歩く」そうです。カルテはノートパソコン、ノートパソコン載せて歩く姿は僕も総合病院で見たことがあります。

患者の前で論議をしない、なんてのは当然ですね。そんなことされたら不安で仕方なくなる。

手術で「メス」とかもないそうです。メスは丁寧な扱いが必要だし、そもそも「メス下さい」「メス返します」と敬語を使うそうです。特にメスは落としたりすると怪我をするので、下さい、返しますと貴重品のように扱うようです。

前に小さな手術を局部麻酔で受けました。そういえば医師と看護師の会話はなかった。自然と計画通り器具を渡して返していたのだと思います。

開けてみたら術前診断と違って病巣が広がっているなんてこともほぼないそうです。むろん急に術式を変えたりもしない。ほぼ計画通りの病巣で、計画通りに手術をこなすようです。

「細長く縦になって歩く」のは当然ですね。病人がヨロヨロ歩いているのだから、広がるわけがない。しかしそれでは「ドラマにはならない」わけです。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろ)
2022-07-13 20:51:09
私の体験談ですが亡くなった親の教授回診も見ましたが確かに20人くらいぞろぞろ集団で回診しますそして3分診療で次へと代わりましたカルテは医師は個人的情報なので持ち歩きしたり公園の椅子に座り患者のカルテみたりしません、また利権争いになるので里見医師が財前医師に直接の嘆願しますが実際はしません私は手術受けましたが担当医師はオペの時メスを投げつけたりします一部の医師ですが

コメントを投稿